授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

先生の体育は子どもに体力を付けさせていますか?

2019-11-30 12:06:06 | 体育
そもそも体育ってなんぞや?
字の意味から見れば体を育てると言うことです。
定義づけて言えば、学習指導要領に定められている、体育の目標がそれにあたります。

心と体を一体としてとらえ,適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り,楽しく明るい生活を営む態度を育てる。
文部科学省ホームページより転載。

簡単に言えば、健康になって体力をつけて明るく楽しく生活しましょう。ということです。

健康になるためには、体力をつけると言う事は周知の事実です。
なので、超簡単に言えば明るく楽しく体力をつけると言うのが体育の授業の目的といえます。

では実際に、学校の授業では楽しく体力がつけられているのでしょうか?

自分の体育の授業時間に、ある子を決めて、どれだけ運動しているかとストップウォッチで計ってみてください。

実は、子供自身が運動している時間というのは意外と少なく、10分程度。

ひどい授業になると5分も運動していないことがわかります。 
僕は若い頃やってみましたが、7分程度で愕然としました。

では、子供が体動かさずに何をやっているのかと言うと、準備体操のやり直しや整列の仕方に10分以上時間をかけているのです。

準備体操はともかくとして、整列等は運動ではありません。

それが全員が揃わないからといって延々とやり直しをさせている授業が非常に多いです。
それも整列だけを何ヶ月もかけてやる先生もいるのです。

これでは当然子供の動く時間が少なくなるのは当たり前です。

それから、教師の説明が長いと言うことです。

子供たちを集めて鉄棒の仕方バスケットの仕方などを説明するのですが、これが5分10分は当たり前になっています。

そして子供が活動を始めるのですが、少しでも気になるところがあるとまた子供たち全員を止めそれを教えます。5分10分かけてまた説明です。活動1分、説明10分が繰り返され、授業が終わります。

これでさらに子供たちの運動する時間が奪われていきます。

それから、鉄棒やマット跳び箱などの授業では自分の番が来るまで列になって並び、自分の番が来るのは何回か、十何回かに1回のみです。

それも当然一瞬で終わります。学校は予算がないので器具がないので仕方ないですが、1時間の中に跳び箱を飛んだのは3回だけなどと言うこともあり得ます。

これでは子供に体力をつけると言うのは無理な話です。

そんな、子供がほとんど運動しない、教師がやり直しや説明ばかりしている授業は体育の目標達成している授業とは言えません。

しかし日本中の多くの学校でこのような教師の自己満足的な体育の授業が行えわれているのも事実です。

ではどんな授業が良い体育の授業なのか?

答えは明白です子供の運動時間をたっぷりとっている授業です。

もちろん45分の授業の中で、丸々45分子供を動かしっぱなしにしたら当然子供も疲れてしまいます。

そうではなく、教師の説明や指示は数秒と短く、次から次えと畳み掛けるように子供の運動をさせればいいのです。

どんなに教師がへたくそでも、子供がたくさん運動している授業が子供にとって良い授業です。

どんなにベテランになっても名人と言われていても説明ばかりして子供が全然動いていない授業は子供のためにならない授業です。

ぜひご自身のクラスの誰か1人を定点観察し、ストップウォッチで計ってみてください。その子が運動らしい運動した時間を計ってみてください。

おそらく、5分も満たないと思います。

整列や準備体操はやり直さない。
説明は短くする。
冬でも汗をかくぐらい運動させる。

これが、子どもに体力をつける授業です。

笑顔と社会とやる気

2019-11-21 23:57:49 | Weblog
あなたを笑顔にさせる人は誰ですか。会うと嬉しい人、励ましてくれるひと、好きな人などに会うと、自然と笑顔になれますね。今朝、同僚がいつも笑顔だなあと思ったら、その人からいつも笑顔ですねと言われました。笑顔の輪は広がりますね。


仕事って、問題が起こるから仕事なんです。それを解決するから仕事なんです。学校って、問題が起こるから学校なんです。問題を解決するのが勉強なんです。学校は、小さな社会。社会勉強をしているのですね。教科の社会科の話じゃないですよ、念のため。


やる気が出ない時、誰でもあります。そんな時は、細分化して、ほんの小さなことでもいいからやることです。イスから立つ、ペンを持つ、水を飲む。すると、次の行動につながります。小さな行動を重ねていくと、いつの間にか、やる気がないこと忘れてますよ。


糖質は太るだけでなく、キレやすくなる、頭痛がする、眠くなるなどの症状がでます。糖尿なので、医者に言われ、糖質制限を始めて、上記がなくなった事に気づきました。痩せて嬉しいし。でも、ラーメンの誘惑にいつも負けてしまいますが(^◇^;)


やる気が出ない時の処方箋3

2019-11-19 22:08:47 | 仕事術
1 行動がやる気を起こさせる

やる気が出ない時、誰でもあります。そんな時は、細分化して、ほんの小さなことでもいいからやることです。イスから立つ、ペンを持つ、水を飲む。すると、次の行動につながります。小さな行動を重ねていくと、いつの間にか、やる気がないこと忘れてますよ。

やる気って実は、自然と出るものではなくて、出せるものなのです。

起きたくない朝も、えいやっと気合を入れて、起き上がれば、顔も洗えるし、朝食も食べられます。

どんなに仕事に行きたくなくても、行って仕事を始めれば、行きたくない気持ちが気づけばなくなっています。

2 やる気がないを消去する

気持ちって実は思考です。やる気がないと思った時点で、やる気がないという思考になっているのです。やる気イコールプラス思考、やる気がないのはマイナス思考です。

思考であれば、追い出すのは簡単です。人のメモリ=短期記憶の容量は決まっています。別の短期記憶、つまり何かの思考を追加すれば、古いやる気がないと言う思考は消去されます。

3 誰かきらやる気をもらう

「アナグマさんはごきげんななめ」という絵本があります。

教科書にも載っている名作絵本「わすれられないおくりも」の前日譚の話です。

アナグマがなぜご機嫌ななめかは、読む人によっては、分からないかもしれません。

しかし、ラストシーンにヒントがあります。
「だって、ひとはときどき、知りたくなるんだ…」
「どんなに、あいされているかを、だろう?」
「それに、どんなに、ひつようとされているかをね」
「そのとおりだよね」

これがわかったとき、アナグマのご機嫌ななめがなくなります。

自分の好きな人、仲の良い友達、気が合う同僚などの所に行ってみましょう。
その人と話すだけで元気になったりします。
たわいのない話でも、かなり気が楽になります。
愚痴を聞いてもらうのも、悪い気を吐き出す事になります。愚痴をいいすぎると、逆効果なのでほどほどに。

お試しあれ。

子どもに対してキレない為の裏技

2019-11-17 20:17:37 | 仕事術
教師をやっていると、クラスに1人はまたは何人も気持ちをかちんとさせる言葉や行動を起こす子がいます。

そのような子に対しいちいち反応しなくていい、とは思っていても、忙しかったり、時間がなかったり、しつこく言われたりするとついつい叱ってしまうことが多々あります。

そうならないための方法をいくつも自分の中で持っていることがメンタルをのバランスを保つ秘訣です。

今回はその中で、自分や周りの先生方が実践している方法を3つ紹介します。

1 その場を離れる 

僕は業間休みと、昼休み、教室を離れ、職員室で水筒のブラックコーヒーを飲んで気持ちをリセットします。

ある先生は、休み時間ごとに職員室に来てお茶を飲んでいます。ある先生は、職員室や廊下で同僚の先生と話をして、自分の気持ちを落ち着けています。

問題行動を起こした子も、その場から離れて別の場所に行くだけで問題行動が収まる場合があります。教師も人間です。場所を移動することによって気持ちがリセットされ平常心に近い形で教室に戻ることができます。

2自分の好きな写真を見える位置に貼る

僕は教室の後ろの壁にエベレストのポスターを貼っています。山登りが好きで、エベレストの見えるところまでトレッキングに行ったこともあるので、その写真を見るとその時の気持ちや風景苦労して5000メートル近い丘に上ったことなどを思い出します。そうすると先ほどまでの子供への怒りが消えます。

以前の学校の同僚の先生は、アイススケート選手の羽生結弦選手が大好きで、職員室の机に羽生選手の写真をそこいら中に貼ってありました。職員室に戻ってその選手の話をすることがその先生にとっての癒しの時間となっていたようです。

また別の先生は、木村拓哉さんが大好きで、木村拓哉さんがキムタクがドラマ等で使用したもの、腹などを集めそれを使うことで自分の癒しにしていたようです。

このように自分の好きなものを仕事場に持ち込んで仕事に支障のない範囲で愛でることで自分の心を癒すことができます。

3糖質制限をして切れない心にする。

僕はご飯やラーメンが大好きで、仕事帰りにはラーメンを食べてから家でさらにご飯、また土曜日日曜日はラーメンの食べ歩きなど若い頃はしていました。

しかしその頃の僕は、仕事では怒りっぽくかーっとなって子供を怒鳴りつけることもけっこうな頻度でありました。

そうしては大抵帰りの車の中でなんであんなことを言ってしまったんだろう、もっと冷静に対応はできなかったのか、と反省することしきりでした。

30代後半になり糖尿病発症し主治医から炭水化物を控えるように言われました。なかなかそれは実践できませんでしたが、40代を過ぎた頃、一念発起して、給食の主食を減らす朝食はご飯を取らないなどの糖質制限を始めました。おかげで体重はかなり減りました。それではだけではなくなんと怒りっぽくなくなったのです。

医学会での報告では、キレやすい子どもは、糖質を取りすぎていると言われます。おとなも同じです。

僕の経験では、給食後の昼休みや掃除でキレやすくなる子がいました。それに対し、僕も怒っていました。ついでに午後眠くなっていました。

しかし、給食のごはんやパンを抜くと、やんちゃな子たちにも冷静に対応出来るようになりました。

糖質制限は、痩せるだけ出なく、教師のメンタルを安定させる為にも、有効なんです。

でも、休みの日には、大好きなラーメン食べに行っちゃうんですけどね(^◇^;)
それも教師のメンタルを安定させてます(^◇^;)

教師は身体をメンテナンスしよう

2019-11-16 23:47:07 | 仕事術
教師がブラック企業と言われて言われるようになってだいぶそれが定着してきた。

若い頃は7時8時は当たり前、行事の前になると10時11時とまで仕事をしたこともある。

20代はとにかく、先輩方の真似をして当たり前のように残業していた。

30代は主任の仕事を任されるようになり、その仕事を完全に完璧にやろうとして、どんどんどんどん仕事をつぎ込んだ。

睡眠時間は少なかった。20代30代は夜の1時2時まで起きていて、朝6時には起きて学校に行く。30代後半から40代は毎日4時間睡眠で体育主任や生徒指導主任研究主任の仕事をこなしていった。

もちろん昼間はほとんど空きなしで授業があり子供たちに100%の力で当たり、楽しくもありたくさんの実践も残して残してきた。

そうなると、疲れや疲労が体に溜まってくる。僕は小学校だったから、土曜日日曜日の休みの日にまとめて休養とっていた。

朝は9時10時まで寝て、その後その後も1日ぐうたらしている日が多かった。

そのうち、週に1日はドライブや買い物で気晴らしをするようになった。月に一回ほど趣味の山登りで近くの山日帰りできる山を登りまくったこともある。

しかし、そういった無理は確実に体を蝕んでいた。

30代後半で、高脂血症と、脂肪肝が発覚。40代前半で糖尿病が発症。この持病はいまだに毎月の通院を必要としている。

30代の半ばで学年の指導をしているときに倒れ、6年生の児童に肩を担がれて保健室へ、その後救急外来に運ばれ点滴を打って絶対安静な状態になった。ちょうど体育主任をやっていて毎日睡眠時間が4時間だった頃である。

40代のある荒れた学校で、モンスターペアレント、パワハラにやられ、肺炎を発症した時夢がある。レントゲンを撮って、即入院となったのだが、その時の校長は両々療養休暇をせずに年休で処理をしろと命令してきた。

少しでも筋肉や体力をつけようと、40代はジョギングマラソンに取り組んだ。しかし40代後半で運動会前日に肋骨を骨折し骨折し、また引越し等で両肘の腱を壊し、肩こりは病院通いすることになっている。

今思えば、20代30代の頃にきちんとライフワークバランスを考え、将来のことを考え健康でいられるような仕事の仕方をすればよかった。

ついでに言うと、仕事だけのせいではないが結婚も40を過ぎてからになってしまった。また50代になった今でも妊活をしている。

だから、今は自分なりの働き方改革をして、仕事だけではなくプライベートでも充実できるようを、そしていつまでも元気で健康にいられるよう、食生活、運動を行いライフワークバランスをとるよう心がけている。

問題行動の対策には、特別支援教育の視点を

2019-11-16 01:00:05 | Weblog
問題行動のある子を、ただ生徒指導の観点から対応しようとすると、うまくいかないことが多くなって来ています。

問題行動の対応には、特別支援教育の視点を取り入れると、対策が見えてくる場合があります。

通常学級に通う子の1割以上は、発達障害があると言われます。30人クラスで3人以上はいる計算です。

さらに、発達障害と言っても、ピンからキリまであります。前に聞いた例えでは、真水にカルピスの原液を一滴ずつ垂らしていき、最後はカルピスの原液になる。真水の人も、原液の人もいない。途中のどこかに全ての人がいるのです。線引きは出来ず、濃いか薄いかなのです。発達障害は。

だから、ある意味で、全ての人が大なり小なりの発達障害を抱えているとも言えます。

例えば反抗挑戦性障害が疑われれば、対策の方針が立てられます、

それから愛着障害、ADHD、ASD (昔のアスペルガー症候群)などなど要因が考えられれば、対応ができます。

このような形で一つ一つの事例を、その原因はなんだろうと突き詰めていくと、子供のやってやっていることや特性が細分化でき、その特性がわかると、対応方法が見えてきます。

例えば、ADHDの場合、不注意(注意が1つのことだけに向けられてしまう)多動、衝動性と言う3つの特性が挙げられます。

例えば、人を笑いながら叩いてしまうような人、人の気持ちが読めない人、善悪の判断ができない人は、ASD(自閉症スペクトラム、昔のアスペルガー症候群を含む)かもしれません。

例えば、家庭の生育歴の中で、愛着障害を引き起こしているのかもしれません。例えばネグレクトつまり方放置されてきた子や、逆に虐待を受けて受けている子などは、通常の発達段階で正常な発達が獲得できておらず、発達障害のような症状を起こします。

このように、問題行動だけに目を向けるのではなく、特別支援教育の視点で、その子はどんな特性があるか見ていくと、対策の糸口が見つかって来るのです。

問題行動の対策は特別支援の視点で

2019-11-14 17:00:31 | Weblog
問題行動の対策は特別支援の視点で

前回、子どものためは教師を壊すと言うブログを書きました。今回はその対策の手がかりを立てらます。

問題行動が起きると、その後の処理ばかりに目が向きますが、後処理ばかりだと、いつまでも同じ問題行動に見舞われます。

後処理の後、必ずやっておきたいのが、次に起きないための対策です。

教師は忙しいため、なかなか前もっての対策は難しい所があります。

また、問題行動は多岐にわたり、これだ!という対策はなかなか思いつきません。あまりに広範囲にわたりすぎてどうまとめていったらいいのか分からない状態です。

しかし、特別支援教育の視点を取り入れてみると、問題行動を紐解いていけることがあります。

次回からは、問題行動対処のヒントになる、特別支援教育の視点をお伝えします。

子どものためが、時に教師を壊す

2019-11-12 21:26:23 | Weblog
子どものためが、時に教師を壊す

学校では、「子どものため」という神のお告げの元、何をしてもよい風潮があります。

例えば、子どもが教師を殴ったり、怪我をさせられても、「子どものため」のお題目のため、我慢します。病院に行って治療しても、自腹です。

僕は、肋骨を骨折が治った直後、授業をサボっていた子どもが至近距離で蹴ったバスケットボールが顔に当たって倒れ、肋骨の治療にまた入りました。自腹です。

若い頃、学年崩壊を指導する中、倒れて病院に運ばれ、一日点滴を打たれた際も、自腹でした。

現在も毎日やんちゃな子の対応で、引っ掻き傷の出血があり、肘や腰を痛めていますが、自腹で病院に通っています。

大抵の場合、公務災害は下りず、療養休暇も頂けません。

教師に対する一部の子どもの暴言については、日時茶飯事です。

一部の子の、そのような教師に対する暴力、暴言、傷害を、教師は我慢してます。

何十回、何百回も繰り返され、教師がたった一度、怒鳴ったり、叩いたりしてしまったことを、子どもが誇張して保護者につた、保護者はモンスターペアレンツになり、問題教師、暴力教師にされてしまう先生もいます。

以前、「でっちあげ」という書籍にそういう事例が報告されましたが、実は僕の周りにもいくつもあり、全国的にも沢山報告されています。

新海誠監督の「言の葉の庭」という作品も、暴力ではありませんが、ある意味、教師が壊れる話です。こういったことがよくある事だと認識されて来ているのです。

しかし、九割以上の子どもや保護者は、とてもいい人たちです。その子たちのためになら、教師は頑張れます。

そして、こういったことが起こらないよう、教師も日々学び、教育を頑張っています。

しかし、学校教育を受け入れない一部の子どもの、大人なら犯罪になる暴言、暴力、傷害については、警察や弁護士を介入する事例も出て来ています。

教師も人間です。基本的人権があるのです。
子どものためと、教師の人権を両立させなければならないと思います。

さて、そういう子たちは、なぜそうなってしまったのか、学校ではどんな対応ができるのか。次回以降でお伝えしていこうと思います。

余計なことを教えるための教師の努力

2019-11-11 10:00:19 | 教育サークル
余計なことを教えるための教師の努力

昨日、余計なことを教えるのはやめませんか?と書いた。

でも、文科省や県から降りてきたら、僕らは教えるしかないんです。

丸投げの◯育をどう教えるのか。

心ある◯育の提唱者は、本を書いてくれます。
大変助かります。
でも、それを読んで、そのまま授業にはなりません。
◯育の提唱者は、教師ではないので、子どもたちに分かるようにするにはどの言葉を使い、どう発問指示するかは分かってないからです。
私たち教師は、その本を読み込み、授業を組み立てます。

研究校として指定され、1年〜3年で授業や単元を考えて発表することもあります。
これらの研究発表や資料は大変役立ちます。
ただ、お上からのお達しでやっている場合は、やっつけ仕事の場合があり、美化されている場合があります。
資料のうち、使えるのは指導案の部分ですが、授業の組み立ては分かっても、発問指示はないので、そこは追試、再現は、自分で再構築しなければなりません。

一番よいのは、教育サークルで検討された資料です。
やる気のある教師が自主的に行なっているので、具体的です。
また、模擬授業形式だと、発問指示のある指導プラン形式なので、自分の教室で追試することができます。

これら教育サークルが執筆した雑誌や書籍は、具体的で即使える授業プランになっています。

心ある◯育の提唱者や専門家は、学校や教育サークルと組んだり、依頼を受けて協力したりします。

様々な所から丸投げされた◯育は、このように研究校や教育サークルによって具体化、授業化されて、子どもたちに教えられるのです。

教師の世界では、当たり前の事ですが、教師のこんな苦労があって、◯育はやっと教えられるようになることを、一般の方々にも知っていただきたいです。

余計なことを教えるのはやめませんか?

2019-11-10 07:39:18 | 仕事術
余計なことを教えるのはやめませんか?

プログラミング教育、キャリア教育、英語必修化、食育を始めとした◯育の数々。

遡れば、総合的な学習の時間や、生活科もそうです。

いま、学校では沢山のことをやるように言われています。

しかし、これらは学校現場が必要として、先生方がやろうと思って始めたものではありません。

様々な企業、政治家、専門家や学者達が、勝手に必要だと思い込み、それを文科省やマスコミを動かし、学校にやらせようと働きかけてくるのです。

そしてそのほとんどが、内容、教え方など、学校に丸投げ。

プログラミング教育がその際たるもので、はっきり言って何を教えるのか、未だに意味不明。
いや、色々文書は来たのだけど、具体的には先生方が考えなさいよ!という言語明瞭、意味不明瞭のざっくりとした内容。
一応校内研修等で、このホームページを使うといいよ、ぐらいは教わるので、プログラミング教育は、パソコンルームに行って、このホームページをやりなさい、で1時間の授業にします。
市の予算がなくて、パソコンも遅いし、ネットの繋がりが遅いから、クラスの半数のパソコンが止まるのもしばしば。

英語は、小学校にも教科書ができたけど、是非見てください。
説明はなく、絵や写真と空欄ばかりで何を学ぶのか、何を教えたらいいか、教師の僕でも分かりません。
指導書を読んで、やっとわかるけど、パソコンソフトとパソコン、電子黒板がないと教えられない代物。
電子黒板は、大体学校に一つぐらいしかないので、普通学級に入れない支援を必要とする子はスポイルされてしまいます。
英語の先生が来てくれない小規模校は、英語が話せない先生が、四苦八苦して教えているのです。

具体例はまだまだ沢山ありますが、これが学校の実情です。

小学校で言えば、国語、算数、社会、理科、体育、音楽、図画工作、家庭科、道徳、学級活動。これらは教師は専門家として、プロとして、教えられます。

しかし、専門外のことを教えるには、その技術を学んだ上に、教えるために細分化し、わかるような発問指示を組み立て授業にしなければいけません。

これもやれ、あれも必要と押し付けられたら、当然勤務時間外まで教材研究しなければならず、負担が増え、教師は疲弊し、普段の授業もいい加減になり、教育の質が下がります。

色々取り入れたいなら、まずその人なり企業なりが、授業化すべきです。
または、わかりやすいテキストを作り、全国の児童全てに配布して、全ての学校に教えにくるべきです。自らプログラミング学習のソフトを学年に応じて作成し、教えにくるべきです。

◯育を唱える方々、そこまで出来ますか?

出来ないなら、学校に丸投げするのはやめて下さいね。

私達教師は、あなた方の理想のためではなく、目の前の子どもたちのために教ているんです。

専門外の◯育のために時間を割くのではなく、専門の教科等をもっと充実させ、子どもたちに、わかった!できた!と思わせる授業をしたいんです。

まあ、学習指導要領に入ってしまったら、私たち教師は教えるしかないんですけどね。

教師は辛いよ。