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授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

自由研究はワークシートで

2018-07-29 17:02:08 | 理科
子どもの頃、自由研究の仕方を、学校で教わりましたか?
理科の教科書や社会の教科書に、実は書いてあるけれども、実際に先生から教わった人はほとんどいないと思います。

なぜか?
これは自由研究のやり方がまず先生自体が分かっていないということがあります。

そして、自由研究のやり方をどう教えたらいいかわからない、ということもあります。

いい先生は、教科書の自由研究の内容を読んで一生懸命説明します。しかし実際にやっていないのに説明だけされても子供たちはわかりません。します。

ひどい先生は、教科書のそのページを飛ばしてしまってて、何もやりません。

実はこのような授業が日本全国で何十年も行われているのです。

そこで僕は、自由研究を実際に授業や、公民館の科学実験教室で行ってきました。

まずは自由研究の流れに沿ったワークシートを作りました。

そして、簡単な自由研究の題材、材料を用意し、実際に授業のように発問、指示をしながら、ワークシートに記入させて行くのです。

これだと、実験とワークシートの記入を通して、自由研究の仕方を学べます。

実は今日も、午前と午後、公民館で自由研究の仕方を教えて来ました。
今日の実験をそのまま夏休みの宿題にしてもよし。
受けた子はやりかたが分かったので、ワークシートを使って別の自由研究をしてもよし。

どこかで、先生方に向けてもこの方法をお伝えしたいですね。







「理科は感動だ」感動ある授業に必要なコツ2・3・4

2010-05-12 05:16:24 | 理科
2.飽きるほど触れさせる

磁石・電気などの単元は、自由に触れさせる中から、
多くのことに気付いていく「自試行」という方法もあります。
たっぷり時間を与え、ものをたくさん用意し、自由に触友だちと情報交換します。

観察単元も同じです。
特に3・4年生は、たっぷりと時間を取って観察をさせたいです。

虫眼鏡、ミニ図鑑は必須。

虫眼鏡を使うことで、一つの場所を集中してみることがきます。
拡大することで、見えなかったものが見えてきます。

図鑑を使うことで、目のにある生き物の特徴を見ようとします。
図鑑でしらべたことを確かめるために、また生物を見ます。
図鑑がなければ、通り過ぎるだけです。

ミニ図鑑であれば、1冊400円程度。
学級で購入するか、教師が班に1冊ぐらずつは、用意しておきたいです。


3.授業のシステムをノートで
(実験編)

授業は、基本的に教科書通りに行います。
ところが、教科書通りに授業するという事ができない先生が多いんです。

子どものノートを見れば、一目瞭然です。
実験単元であれば【問題・予想・実験図(必要なもの)・実験・結果・まとめ】
が書いてあるかです。

教が授業をする流れも、同じです。

基本的に、このノートのフォーマットは、実験単元でれば、どれでも使えます。
つまり、毎時間の授業の流れが安定し、子どもも科学的思考流れが理解されやすいのです。

 【実験ノートのフォーマット】左右見開き2ページで。

(左ページ)

日付・ページ数

学習問題

予想

実験図


(右ページ)

結果

気付いたこと

まとめ

(感想)



実験図を書かせたあと、
「班全員で持ってきなさい。全員合格したら、実験道具を貸ます。」
と指示します。
すると、いい加減に書いていなかった子が書かざるを得なくなます。

また、「実験図に書いていないものは貸しません。」とすることで、
抜け落ちな書くことができます。

授業の最後も、「片付けた班から、ノートを持ってきなさい。
全員がハンコをもらっ班から教室に帰ります。」と指示すれば、
片付けのし忘れ、ノートの書き忘れをチェッすることができます。

毎回ノート指導を続けることで、子どもから
「理科がわかってきた得意になった!」という声が聞かれてきます。

システムが定着することで、感動のある理科授業になります。


4.授業のシステムをノートで
(観察編)

観察カードのフォーマットは以下のようにしています。

日付・年 組 番・名前

天気・気温・観察場所

観察したもの

絵を描く欄

文章を描く欄
(大きさ)
(形)
(色)
(におい)
(手触り)
(その他)

観察したものの絵を描くときには、観察したものの観察したもののみを大きく書かせます。

よく、子どもは、絵日記風に人間や太陽、じょうろなども書きますが、
それでは科学的な技能は育ちません。

虫眼鏡を持たせて、大きく細かい所を書かせるのです。
うまく書いている子を紹介することで、みんながまねします。

また、文を書く所には、最初は書く観点を入れておきます。
「大きさ」「色」「形」「におい」「手触り」「その他」などです。
示しておかないと、大きさ「はやく大きくなってね」などの気持ちを書いてしまいがちです。

科学的な視点を最初に与えることで、
どんなことを観察したらよいかを子どもたちは学んでいにおいきます。

この観察カードは数回使い、観察の観点をつかんだら、
大きさ・形などの言葉を消して、印刷するようにします。


感動ある理科授業は、何も大がかりな特別な実験が必要なわけではありません。
教科にある実験観察を必ず行い、
全員ができるようになるちょっとした工夫を取り入れるこで、感動ある授業になるのです。

「理科は感動だ」感動ある授業に必要なコツ1

2010-05-09 22:27:50 | 理科
1.ものを用意する

当たり前ですが、ものがなければ、理科じゃありません。
観察・実験など。
実際のものを見て、触って、実験観察するから、感動するんです。

しかし、中には面倒くさいとか、どこにあるかわからないとか、
使い方がわからないとかで、教科書にある実験観察をやらないで、
黒板を写すだけ、プリントをやるだけの教師がいます。
理科離れ、理科嫌いが叫ばれるわけです。

少なくとも、教科書に書かれている実験道具は、理科室にあるはずです。
理科主任や理科専科に聞けば、どこにあるかわかるはずです。
教科書の実験を全部やるだけで、子どもたちは、理科が好きになりますよ。

さて、その、ものですが、できれば、全員分用意させたいです。
磁石や豆電球など、全員用意できるものであれば、できるだけ用意します。

キットなどを購入してもよいです。
ただ、キットを用意するときの注意は、単なる工作にならないようにします。
必要なものを必要なだけ、箱からだし、他のものは使わないようにします。
でないと、子どもは遊んでしまいます。

もし、全員に用意できないようなものであれば、演示実験になります。
物理系の実験は、でっかくダイナミックにおこないたいものです。
鉄製スタンドでビー玉をぶら下げる振り子と、
理科室の天井からつるしたドッジボールの振り子、
どちらが子どもたちに感動を与えるかは、言わなくてもわかるでしょう。

反面、科学実験は、安全に配慮し、必要最低限の大きさにします。
実験方法も、教科書に準じて行い、予備実験を必ずします。
沸騰実験や、酸素の発生など、予想以上に時間がかかります。
そして、どんなことに気をつけたらよいか、予備実験をすることで、気付くのです。

班で実験を行わせる場合は、必ず交代で全員が実験に参加するようにします。
一人の子が全部やって、他の子は見てるだけにならないよう、全員に役割分担を与えます。

観察カードの描かせ方

2008-11-02 20:39:47 | 理科
絵日記風のカードを印刷し、
「ツルレイシを観察して、カードに書きなさい」
と言うだけでは、観察させたとは言えない。

そのままだと、絵は、太陽があったり、人がいたり、ジョーロがあったりする。
観察させたいのは、ツルレイシなのだ。
たとえば、虫眼鏡を与える。たとえば、花を拡大して描く指示を出す。
「げんこつぐらいの大きさで花をかきなさい」とか。

文章も、指導がなければ、
「気持ちよさそうだった」「はやく大きくなってね」など感情をかいてしまう。
大きさ・色・形・におい・手触り・時には味など、観察の観点を持たせないといけない。

今日は、2学期最初の理科 ツルレイシの観察。
 観察カードを配り、ツルレイシの観察。
 葉・花・実・ツルを描くように指示。
 5分でスケッチ・5分でいろ塗り・5分で文章と、目安の時間を与えた。
 観察の間も、子どもたちは、次々と発見したことを報告してくる。それを褒めまくる。
 昨年度から、観察カードの書き方は、鍛えているので、
 25分で、全員が描けた。
 それも、文章の方はしっかり箇条書きで、気づいたこと、
 わかったこと、思ったことが平均10個ぐらいづつ描けていた。

 最後に時間を取り、子どもたちに気づいたことを発表させ、
 気づきを共有させるのだ。

実験にこだわる

2008-11-02 20:38:08 | 理科
金曜の夜、東京の理科教材会社のサイエンスアカデミーに参加した。
土日のサークルとは、別のもの。
講師は同じ、指導要領も執筆しているK先生。

月の動きについて、なんと、実際の実験で行うのだ。
ビデオではない。PCのシュミレーションソフトでもない。
電球と発泡スチロール球で、理科室に宇宙を再現するのだ。

ヘッドアースモデルという。
知りたい方は、ぜひ検索してみてください。

この方法と、K先生自作のテキストで、
月の満ち欠け、月食日食がばっちり実験で確かめられる。

私はこの秋、小学4年生に月の動きを指導するが、
このテキストは、おそらく4年生にも、読んでやれば理解できる。
これ以上、わかりやすいテキストはないと思った。

K先生は、できるだけビデオでなく、実験にこだわりたいという。
そのK先生の紹介のシュミレーションソフトで教えようと思っていたが、
実験を工夫しようと思う。

東京から千葉の家に帰り、急遽、授業プランを作成。
翌日、実験道具を車に乗せ、埼玉県へ。

教育サークルでK先生に模擬授業を見ていただく。
検討の中で、自分の実験の致命的な欠点を指摘される。
そして、代案を示していただく。
まだまだ、たくさんの改善点があるようだ。

私も、できうる限り、子どもたちがすとんと落ちる、
体験できる授業を作り上げていきたい。

なお、私が参加するサークルは、きちんと授業をおこない、
それに対して批判ではなく、代案という形で学びあう。

きれい事のレポートでなく、授業を見せるので、ごまかしはきかない。
そして、コメントする方も、一方的な批判でなく、代案を示す。
だから、授業力・教師力がつくのだ。

9/26ナリカサイエンスアカデミー

2008-11-02 20:34:51 | 理科
仕事が終わって、車で御徒町へ。
またまたナリカサイエンスアカデミーに参加。

サイエンスアカデミーとは、理科初心者教師に、理科指導のノウハウを伝える講座。
それも、「理科は感動だ」がモットーの小森栄治先生が講師!
あの、小森先生(知る人ぞ知る)から、1時間半も教えていただける!
めちゃくちゃ、楽しい!

今回は、顕微鏡の使い方。

顕微鏡の仕組みを、簡単な実験でわかりやすく教えていただいた。

え、こんなものを見るの!
「も○○○」と「ち○○」
しかし、それを見ることで、顕微鏡の見え方、あわせ方、スケールなどがわかってしまう。

私のような、理科大好き教師も学べるが、
ぜひ理科初心者教師に参加してもらいたいなあ。

宣伝しているわけではないですが、
興味のある方は、ナリカ(中村理科工業)で検索してみてください。

5年理科 てことつり合い 第6時 てこのつり合いの決まり

2008-03-05 23:11:17 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 てことつり合い
第6時 てこのつり合いの決まり
臼井俊男

1 前時の学習内容を振り返り、本時の学習課題を確認する。
「前回の授業は何をやりましたか。」
 ・棒で重いものを持ち上げた。
 演示用てこを提示し、示しながら確認する。
「棒を支えているところを何と言いましたか。(支点)
 棒に力を加えているところを何と言いましたか。(力点)
  棒がものに触れて力を働かせているところを何と言いましたか。(作用点)」
 演示用てこで示す。
「前回の実験で、どんなことに気づきまたか。」
 ・持つ手が近いと重い。
 ・支点を荷物に近づけると軽くなる。 もう少し詳しく調べてみます。
 めあての提示。
『重いものを小さな力に持ち上げたいとき棒をどのように使ったらいいだろうか。』 
ノートに書かせる。

2 実験方法①力点と支点の関係
「先ほど、持つところを変えると手応も変わるという意見が出ました。
 持つ手のことを何と言いましたか?(力点)
  力点の位置は関係しているのでしょうか。」
 挙手確認。全員が手を挙げるた。実験①の板書。 
『力点の位置をどこにすると、軽く持ち上がるか。』
「変える条件は何ですか。(力点の位置)
 変えない条件は何ですか。(支点と作用点)
 支点にビニールテープをまいておきます。」
 ノートに条件と実験図を書く。
「予想を立てます。力点の位置を近いところからアイ、ウと変えるとどこが一番小さな力で持ち上げらますか。」
ノートに書かせ、理由も書かせる。
挙手させ、人数確認。理由も言わせる。
「ノートに実験図まで書けた班から全員でノートをってきます。」
「全員が丸をもらったら、実験道具を持って行き実験します。」
全員が丸を書いてから、次の指示。
「ノートと黒板に記録を書きます。」
机間指導。
全部の班が板書をしたら、班ごとに発表させる。
「一番軽く感じたのはどこですか。 (ウ)」
「実験の結果を書きます。何と書いたらいいでしょうか。」
『力点が支点から遠ざかるほど、小さな力で持ち上げられる。』
実験のまとめとして、ノートに書かせる。

3 実験②作用点と力点の関係
実験①と同様に行う。
『作用点点の位置をどこにすると、軽くち上がるか。』
「変える条件は何ですか。(作用点の位置)   変えない条件は何ですか。(支点と力点)」 
ノートに条件と実験図を書く。
「予想を立てます。作用点の位置を遠いころからア、イ、ウと変えるとどこが一番小 さな力で持ち上げられますか。」
ノートに書かせ、理由も書かせる。
挙手させ、人数確認。理由も言わせる。 
「全員がノートに実験図まで書けた班から実験します。」
全員が丸をもらったら、次の指示。
「ノートと黒板に記録を書きます。」
実験の間、机間指導。
全部の班が板書をしたら、班ごとに発表させる。
「一番軽く感じたのはどこですか。(6)」
「実験の結果を書きます。何と書いたいいでしょうか。」
発表させ、実験のまとめをする。
『作用点が支点から近づくほど、小さ力で持ち上げられる。』

4 次時の学習の内容をつかむ。
「てこを使うと、より小さな力でもの動かすことができます。
  次回は、てこのはたらきを利用した具を調べます。家で、てこの力を利用し道具
  がないか、さがしてみて下さい。次回発表してもらいます。
  持ってくることができたら、持ってきて下さい。
  ノートに今日の感想を書きます。」
 班ごとにノートを出して終了。

参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書


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5年理科 てことつり合い 第5時 棒を使ってものを楽に持ち上げられるだろうか

2008-02-03 20:55:03 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 てことつり合い 授業記録
第5時 棒を使ってものを楽に持ち上げられるだろうか
臼井俊男


1.導入
 全員を前に集める。前時で使ったてんびんを示す。
「片側におもりを吊します。これを持ち上げるにはどうしたらいいですか?」
すかさず、反対側を押せばいいという意見が出る。
「おもりのかわりに、手で持ち上げることもできるんだね。
  では、これを床に置きます。持ち上げるにはどうしたらいいでしょうか。」
 子どもからは、支点がないので、支点のかわりに三角形の木材を置く、反対側を押せばいい、などの意見が出た。
「では、これは持ち上がるかな?」
 演示用のてこを見せる。おもりは15㎏。「やりたい!」と手が挙がる。
 最初の子には、てこを使わずに直接手で持ちあげさせる。上がらない!
 次の子は、男の子を指名。てこをつかって持ちあげさせる。少しだけ上がる。
 もうひとり、女の子にやらせる。かんたんに上がる。
 おおー。となる。実は支点の位置を変えたのだ。
 当然、そこに気づく子も出てくる。「そうかなあ」このあとの実験があるので、とぼける。

2.めあて~演示実験
 席に戻し、めあてを書かせる。
  「ぼうをつかってものを楽に持ち上げられるだろうか。」
  半数以上が書けたことを確認し、次の指示。
 「 準備物は何ですか。」
 ・イス・三角の木・竹の棒・ロープ・おもりなどが出る。
 演示し、キーワードを問う。
  「棒を支えている所をなんといいますか。」知っている子も多い。支点と出る。
  同様に力点・作用点も問う。
 「 このようなしくみをてこといいます。」
 準備物、実験図を板書し、ノートに書かせる。
  「実験図まで書けたら、班でノートを持ってきます。全員○をもらった班から準備をします。」
 しっかりノートに書くことで、実験方法がわかる。妥協せずに、やり直しをさせる。

3.自由に実験させる。
 三角の木は、両面テープでイスに貼り付ける。いろいろ試したが、両面テープが一番動かない。支点は、ガムテープを棒の上からかぶせるように貼るといい。
「ぶつからないよう、となりの班から2メートル離します。
 1回やったら、班の人と交代です。全員が同じ回数やれるようにします。
  実験をしていて、気づいたことがあったら、ノートに個条書きで書きます。」
 ロープの結び方も演示する。
 10分以上たっぷり時間をとり、自由試行させる。
 机間巡視すると、子どもたちから様々な気づきが報告される。
 どれも認め、驚いてやる。

4.発表
 実験をやめさせ、席に着かせる。
「気づいたこと、わかったこと、思ったことを発表します。」
 主だったものを、板書する。
 ・力点が遠い方が軽い。
 ・作用点が遠い方が重い。

5.片づけ・次時の予告
 「次時は、支点と力点と作用点の関係について調べます。」
 班ごとに片づけをする。
 ノートにハンコをもらったら、終わり。

参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書


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5年理科 てことつり合い 第4時 上皿てんびん

2008-02-02 20:22:57 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 てことつり合い 授業記録
第4時 上皿てんびんでものの重さを量ろう
臼井俊男

1.導入
 前時の自作てんびんと実験用てこのおもり、けしごむを用意しておく。
 子どもたちを前に集めて、演示実験をする。
 「この棒とおもりで、消しゴムの重さを量るにはどうしたらいいかな。」          
 子どもからは、つり下げればいい、反対におもりを吊せばいい、などの意見がでた。
 てんびんばかりの仕組みを言う子もいた。よく知っているねえと認めた。
 「だいたい15gだね。
  このように棒を使って重さを量るしくみを『てんびん』といいます。
  棒の部分を「うで」と言います。
    下につるさずににやる方法はないかな。」
 上にプラスチックのシャーレをのせ、セロテープで貼る。
 簡易上皿てんびん。
 これでもう一度けしごむを測ってみせる。
 子どもからは、下に皿をつるせばいいと意見が出る。
  皿をつり下げたてんびんも、作っておいていいかもしれない。
 「もっと正確に測る方法はないかな?」
 子どもからは、はかり、体重計などが出る。
 上皿てんびんという子もいる。
  かく しておいた上皿てんびんを提示。
 「上皿てんびんといいます。
  みんながいままで勉強してきたてんびんの仕組みを利用しています。」

2.上皿てんびんの使い方
 めあてを書かせる。
 (めあて)上皿てんびんを使ってものの重さをはかろう
 めあてを書いているうちに使い方のプリントを配る。
 教科書のコピーだが、単元の流れを組み替えているので、使い方の部分のみ印刷し、配った。
 「2人組上皿で天秤を取りに行きます。
  1人が上皿天秤、1人が分銅を持ってきます。
  精密な道具なので、下を持ってそっと机まで持って行きます。」
 持ってきた子には、プリントを読ませておく。
 全員が持ってきた時点で、プリントの読み合わせを行う。簡単に補足説明。

3.上皿てんびんを使ってものをはかる。
「みんなの持っている消しゴムは、何グラムだと思いますか。
  予想を立ててから、はかります。
  はかったら、ノートに書きます。
  2人組で、交代ではかります。
  できたら、先生がやめと言うまで、
いろいろ測ってみて下さい。
  測ったら、ノートに書いておきます。」
 自由に測らせる。机間指導しながら、ノートに書いていない子や、使い方の違っている子に声をかける。調べた子には、賞賛。

4.発展 平らなものと丸めたものは、どっちが重い?
 のこり5分。演示実験で発展問題を取り扱う。
 上皿天秤に分銅とアルミホイルをのせ、ちょうどつり合うようにしておく。
 全員を教卓に集める。
 「ここに重ねたアルミホイルがあります。重さは、5gです。」
  では、アルミホイルをこのように丸めると、重さはどうなりますか。
  A 重くなる
  B 変わらない
  C 軽くなる」
 挙手で人数を確認し、理由を聞く。
 小さくなったから軽くなった。丸めて空気が入ったから重くなった。
 何もとってないから変わらない、などの理由が出された。
 もったい付けて、実験。子どもたちの視線が上皿天秤に集まる。
 振り幅は、同じ。答えは変わらないである。。

 次は粘土実験。前もって準備しておく。
  「それでは、粘土でも調べてみます。丸めた粘土ををラップを敷いてのせます。
  粘土から は油分が出るので、サランラップをしいた上にのせます。
  反対もラップをのせて分銅を のせます。20gです。
  では、粘土をせんべいのようにぺちゃんこにしたら、重さはどうなるでしょうか。」

 先ほどのように、挙手確認。
 変わらないが多くなる。
 理由も、聞く。
 実験をする。
 重さはかわらない。

 「ノートに今日の授業の感想を書いておきましょう。」
 ノートを集めて終わり。

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5年理科 もののとけ方指導プラン 第7時 ミョウバンの結晶づくり 

2008-01-29 22:01:53 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方            

5年理科 もののとけ方指導プラン
第7時 ミョウバンの結晶づくり
臼井俊男

1.前時の振り返り
 前時の目標を板書しておく。
 「前回は、どんなめあてでしたか。」
  『出てきたホウ酸を取り除いたら、残った液には、もうホウ酸は含まれていないのだろうか。』

2.結果
 「班ごとに結果を発表してもらいます。前回発表していない人がします。」
 熱する、冷やすを別々に聞くことで、多くの児童に発表させる。
 ・熱したら、水分が蒸発して、ホウ酸が出てきた。
 ・氷で冷やしたら、そこの方にホウ酸が出てきた。

3.まとめ
 子どもと対話しながら、まとめを書く。
 『残った液にも、ホウ酸が溶けていた。水溶液を蒸発させたり、冷やしたりすると、溶けている物を取り出せる。』
 かけた子から、合格印を押す。合格した子は、教科書を読んでおくか、見開き2頁まとめをさせる。

4.演示実験
 全員がまとめを書けたら、教卓に集める。
 「物を溶かして、溶けている物を取り出す方法を使って、おもしろい物が作れます。」
  ミョウバンのビンを提示。カリウムミョウバン。焼きミョウバンではできない。
 中身を出し、虫眼鏡・顕微鏡 
「ものの粒を、結晶といいます。砂糖も塩も結晶です。」
で観察。ミョウバンは、きれいである。
 説明をしながら、ミョウバンを熱し、溶かす。
 溶かした物を、ガラスのシャーレにとりわけ、各班で観察させる。

5.顕微鏡で結晶を観察させる
 ミョウバン水溶液から結晶が出るには、時間がかかる。その間に、結晶を観察させる。
 セロテープでに塩や食塩、ホウ酸やミョウバンをぱらぱら降り、それをスライドガラスに貼って観察させる。

6.教科書の資料を読む
   『海水と食塩』『岩塩』について読み聞かせる。
  岩塩の実物を見せる。
  「岩塩以外にも、海水や、地層の中には、様々な結晶ができています。
 
地球46年の歴史の結果です。ゆっくりゆっくり、様々な結晶が作られて
 いきました。それがいま、みんなの目の前にあるのです。」
  などと説明する。

7.結晶の観察
 教師が作ったミョウバン結晶も見せる。
 (単元が始まる頃から,作成しておく。)
 実験キットなどにある結晶も見せる。
 紫水晶や他の原石も見せる。

8.時間があれば、ノート見開き2頁まとめをする。 

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