授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

授業のスキル基本のキ、其の十六、お手本を見せる

2020-06-30 18:14:00 | 授業のスキル

例えば、新聞作りをさせる時、笑を書かせる時、作文を書かせる時、いきなり自分の描きたいように書きなさいと言って子供たちはできるでしょうか?


授業のスキル、基本のキ、その十二、教科書を音読する、で述べたように教科書を音読するから学習内容が分かるのです。それと同じに、お手本がなければ、完成形がどのようなものかイメージできず、完成に至るまでの何をすればいいのかも全く判りません。


例えば、かけ算の筆算の仕方(アルゴリズム)を例題で教えずに、筆算はできません。算数の例題は基本形、解き方のお手本なのです。


何も教えずに勉強ができるようにはなりません。知識や技能は教えるから習得できんです。


教師がお手本を示す、またはできる子をお手本にすればいいんです。


お手本と言う基本型をインプットするから、応用してアウトプットできるんです。


いや、自分で考えさせなきゃダメだと言う意見があります。しかしそれは、たくさんのお手本や基本形、学び方をインプットできた子だから、アウトプットできるのです。


河田孝文先生は、見開き2ページのノート指導の最初に、今までのノートまとめの素晴らしかったものを子供たちにいくつも見せ、どこが良いのか評価基準を教えるそうです。


酒井式描画指導法の酒井臣吾先生は、一つの授業シナリオで、まず自分で十枚以上描き、それを子供たちにお手本として見せます。


いくつものいくつものパターンのお手本があるから、子供たちは完成形が分かり、お手本の中から取捨選択して、自分の作品を作り上げていくのです。


まだまだインプットの少ない低学年や、新しい単元のを始めるときなどは、まずはお手本を示し、どうやって学習するのか、完成形はどうなのか、示しましょう。それがプロ教師です。


自分で考えなさいは、教育の放棄、アマチュアの指導ですよ。



授業のスキル基本のキ、其の十五、丸つけは子ども 

2020-06-27 18:09:00 | 授業のスキル

若い頃、ドリルの答え合わせを子どもたちにさせていたら、ベテランの学年主任に怒られました。


付けは教師の仕事で、子どもに答えを渡したら写してしまう。というのが趣旨だが、1時間以上説教された覚えがあります。


この主張は、大多数のベテランの先生方がおっしゃいます。

休み時間も、全校集会中も、なんと職員会議中もドリルの付けをしている先生もいます。


ズルするからと、全て丸つけする教師、その間、子どもを見てないからクラスが荒れます。


丸つけに時間がかかるから、子どもに返すのは翌日以降です。あとで返されても、子どもは間違い直しなんか面倒になっていて、やりません。直さない。


僕は違う考えです。


学校は勉強をするところでもあるけど、勉強の仕方を教えるところでもあります。


自分でやった問題が合っているか確かめ、やり直す仕方も教えないといけないと思っています。


だから、僕は、答え合わせの仕方も教えました。

授業時間内にドリル1ページをやり、答え合わせをさせ、間違い直しをさせます。

問題の直後に自分で丸つけして間違いに気づくから、やる気があるうちにやり直せるのです。

5分から10分あれば子どもでもできます。


1ヶ月教え続ければ、習慣化し、あとは子ども自身でできるようになります。


きちんと授業で教えれば、答えを見て書く子はほとんどいません。

見てしまうのは、本当にできない子です。

そんな子は、答えを写させます。

書き写すことも勉強と言い聞かせていくと、書き写すうちにやり方が分かってきます。


答え合わせを自力でできるようになれば、家での自主学習も出来るし、受験勉強もできるようになります。


と、僕は思って、ベテランの先生方に見つからないように、答え合わせさせてきました。そして、教えた子たちはみんな、自分で答え合わせができるようになりました。


数年前、職員室で、答え合わせの話題になった時、同世代の教頭や教務も丸つけは子どもにさせた方がよい意見で、お互いに納得しあいました。


教師になって以来の、溜飲を下げる思いでした。


授業のスキル基本のキ、其の十四、板書=ノート=指導計画

2020-06-25 19:28:00 | 授業のスキル

ある先生の話。国語の授業で説明しながら黒板にたくさんたくさん話をしていく。ノートの端から始まりでびっしり書いた後、子供たちに全部移しなさい、と言って後は見ているだけ。子どもたちは何ページもひたすら板書を写すだけ。


ある先生の話。一生懸命授業やるのだが、板書はいろいろ適当なことを書いては消し書いては消し場所自体がぐちゃぐちゃの上たい。子供たちにはノートは取らなくて良いと言う始末。


ある先生の話。ノートには自分の考えを書くんだ時言い、全く板書をせずに、授業をする。


そんな板書やノート指導で子ども達は学力がつくでしょうか。

つくはずはありません。


自分で考えて書けは、基礎基本や内部情報がたくさん脳にインプットしなければ、出来るものではありません。


小学校段階、特に低学年では、学習内容をわかりやすく板書すること、学習内容をノートに写すことが、学力向上の第一歩です。


大体、1時間の内容をノート見開き2ページにまとめるのが量的にちょうど良い書く量です。

そのために、黒板左半分をノートの左ページ、右半分を右ページと思って板書します。


理科の実験の板書計画(ノート計画)で考えてみましょう。


左半分の上の欄外に日付と教科書のページ数。

ノート上から、学習問題、予想、必要なもの、実験方法を書いていきます。

右ページには、実験結果、考察、まとめをかかせます。


このノート計画を実際にノートに書いておくんです。


そして、その通りに授業で板書するのです。


ノート計画=授業計画=板書計画となります。


子どもたちも、ノートに板書を写すことで、授業の内容が分かり、まとめることができます。


わかりやすい理科で説明しましたが、国語、算数、社会などでも、有効です。


何回か、ノート計画を書くうちに、子どものノートのイメージ、板書のイメージが掴めるようになります。


やがて、ノート計画をしなくても、ノートに写せるような板書ができるようになります。


がんばって!



授業のスキル基本のキ、其の十三、全員発表全員活躍

2020-06-24 20:54:00 | 授業のスキル

僕の子供の頃、特に低学年では授業中に発言した記憶があまりありません。授業と言えば、教師が教科書を読み、それについてその内容について教師が発問し子供たちが手を挙げ指名して答える、といった内容がほとんどでした。


手を挙げるのはいつも同じ子供たちで、教師は1番最初に手を上げた子を指名し、正解であればそれで授業を進め、間違いであれば教師が正しい答えを言って授業を進めていきました。改行改行手を上げない子たちは、それを聞いているだけでした。


そんな授業は、正直楽しいとは思えませんでした。授業は勉強だから楽しくないのは当たり前と思っていました。


たまに、挙手をし発表する事は、この上ない喜びでした。飛び上がるほど嬉しくて、家に帰り、祖父母に伝えたことを覚えています。しかしそれは、学期に一回あるかないかそのくらいの頻度だったように思います。



どの時代も、子供は発表したがるし、認めてもらいたがるのです。自己顕示欲でもあり、達成感や満足感、カタルシスを得られる場面が、授業中の発表だと思います。


教師になってからは、全員の後活躍させたい、全員の子を満足させたいと思い、授業中できるだけ多くの子を指名したいと思いました。そのために本やサークル学んだり、自分で工夫したりしてきました。


具体的な方法は後で述べますが、実際に1時間の中に、たくさんの子供を指名し、発表させ、活躍させる場を設けると、子供たちが生き生きと笑顔で発表し、満足感のある表情で授業を終えることができます。そして休み時間になると、教師のところに、授業楽しかった、またやりたい、今日は発表できて嬉しかった、等々言いにに来るのです。


では具体的に、たくさんの子たちを授業で発表させる方法を、いくつか紹介したいと思う。


国語なら、列読み、列指名があります。音読も発表です。順番に読ませ、褒めればいいのです。


列指名は、発問1つに対して、列の全員を前から順に指名するのです。全員言い終わるまでは、教師のコメントは言いません。教師がコメントしないから、全員が安心して発表できるのです。列指名は国語以外でも使えます、


算数なら、練習問題ができたら一問につき2人ずつ黒板に書かせます。8問あれば、16人が発表できます。この時、間違えていても、ドンマイと声を掛けたり、発表した事を褒めたりします、


理科の実験なら、班全員に役割を持たせます。発表も班の中でローテーションして言わせます。


社会なら、資料からわかった事をノートに箇条書きして全員に発表させます。黒板に書かせる方法です。


これらの方法で、全員発表が無理なら、次の授業時間に残る子を指すようにします。


1日最低1回は、子ども全員を指名し、活躍させること、これ授業のスキル基本のキですよ。


授業のスキル基本のキ、其の十二、教科書は音読させる

2020-06-23 17:34:00 | 授業のスキル

あなたのクラスは、授業の時、教科書をしまわせていますか?


しまわせている先生、あなたは法律違反です。以前教科書を使わずに授業をした先生が訴えられ、裁判で負けたことがあります。教科書は文部科学省の検定によって作られ指導内容が盛り込まれた指導所です。使わなければ法律違反になるし、全国同じ内容を教えることことができなくなります。


僕が教師になった頃は、算数の問題解決学習と言うものが教育会で流行っていて、学校の先生方や算数の静雄指導主事がこぞって教科書をししまいなさい教科書をしまいなさいとキャンペンを行っていました。その結果、算数が嫌い算数ができない子供たちを量産し、学校が荒れる一員になったと思います。


教科書を開いていないと、教師が喋るだけまた中途半端な板書だけの授業となり、街の子たちは何をやっているかがわからなくなります。何をやっていいかわからないから、机に潰したりていたずらをしたりして余計に授業に参加しなくなり勉強もわからなくなります。


当たり前のことですが、勉強ができ、授業が楽しければ子供たちは荒れません。


子供たちを勉強ができるようにするために簡単な方法は、教科書を見せ、音読させ、教科書の通りに学習を進めることです。たとえ教師の話を聞き逃したとしても、学習内容は教科書に書いてあるし、教科書を見れば何度でも振り返ることができます。


教科書には答えが書いてあるから、見せちゃいけない、と言う人がいます。本当にそうでしょうか?


はっきり言って、答えを見たからといって、その学習が全てわかったなんて奇跡はありません。


国語の教科書は基本問題もないので答えも書いてありません。本文の後の手引きのページにお手本として少し載っている事はあります。それを見たからといって子供たちが全部ここがわかったと言うことにはなりません。手引きのページを読む事で、学習の見通しが持てるのです。


算数は書いてあるじゃないかと言うかもしれません。でも答えが書いてあるのは最初の1問だけそこに解き方そして色と答えが書いてあります。それは練習問題ではなく例題です。この例題を音読しながら教えこのように解けばよいという基本形を掴ませるから、見通しが持て、その後になる練習問題を解くことができるのです。


理科や社会は、基本的に学習の進め方が書いてあります。教科書を読むことでどのように学習を進めていくかの見通しが子供たちにもわかります。


オススメは、教師が教科書をそっくりそのまま読んでやること、そして子供にも音読させることです。音読することで、大まかな内容や学習の流れ見通しを捉えることができます。


まずは教科書を読んで教科書の通りにやることで、その学習の基礎基本が身に付きます。そして、教科書内容を基礎として、そこから学習を広げていくことで思考力や表現力がつく授業となるのです。


以上のように、教科書を読むことはメリットばかりです。教科書をしまう事は、デメリットしかありません。しっかり教科書を読ませ、学習内容の見通しを持たせて授業しましょう。


自分勝手な行動を減らす魔法の言葉ー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-14 15:22:00 | 仕事術

授業の開始で号令をかける時、子供たちは急いで教科書やノートを出したり、気をつけをしないで近くのことをしゃべっていたり、と言うようなことが多くありませんか?


日直が注意しても、自分のやっていることを優先して子供たちが動いてしまいます。


また、授業中、教師が全体に話をしていても、ノートを書いていたり別のことをしていたりする子がいます。


これらをいちいち注意したりやり直させたりする時間が勿体無いんですよね。


これらの時間泥棒をなくすために、実は魔法の呪文があるんです。


それが、「自分の事は後回し」という合言葉。


この合言葉を教えるとき、趣意説明として、まず以下のような事を言います。


「学校は集団行動するところです。

自分のことよりも全体で動くことを優先しています。

全体で動くときに、自分のことばかりやっていると、いつまでたっても全体でやることができなくなってしまいます。

だから、クラスで動くとき、学年で動くとき、学校全体で動くときは、そちらを優先するのです。」


そして、全員で動くときに、自分勝手なことをしている子がいたら、「自分の事は後回し」と何度も声をかけます。


これを続けていくことで、子供たちの中に、集団行動の時は自分の事は後回しにしなければいけないと言う習慣が浸透していきます。


教師が、「自分のことは」と言うと、子供たちが「後回し!」と唱和するようになります。


ここまでくれば、ほとんど自分勝手なことをしなくなるし、「自分のことは」と言うだけで、やめるようになります。


合言葉を習慣化すれば、行動は修正されていきます。本当に魔法の呪文となります。


お試しあれ。


文書で無駄な時間泥棒をなくせ!ー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-13 09:35:00 | 仕事術

仕事をしていて、同僚と、あれは言った、これは聞いてない、なんて事で時間を取られることありませんか?


特に、休み時間の間にちょこちょこっと話された事は、授業をしているとすっかり忘れてしまうこともしばしばあります。


そして、お願いしていたことが、「聞いてない」とか、「言ってることが違ってる」と言われてしまいます、その話し合いや、改めて説明する時間は、無駄だと思いませんか?


誰しも、言われた事を完璧に覚えておくことはできません。脳の短期記憶は、優先順位の低い順から忘れてしまうのです。


こんな時間泥棒をないようにするにはどうしたらいいでしょうか。


それは文書を作って渡しておくことです。


ある学校での花壇の割り振りで、異動した最初の年は、文書がありませんでした。


昨年の担任から、「年生はここ」と聞いたので、耕して、いよいよタネを蒔こうとしたら、「別の先生からそこは違う、うちの学年の場所だ」と言われた事があります。

(この花壇事件は、実は別の学校でもありました。)


こんな揉め事が起こらないように、次の年理科主任だったので、花壇の場所を提案文書で作って出すことにしました。

提案文書があるので、何か植える場所でもめたときには、その文書を見せ、「提案でこうなっています」と言えば揉め事は起こらなくなります。


学校の仕事は、あまりにも膨大すぎて、すべてに文書を作るのは、難しい事はわかります。

でも、自分の公務分掌に関わることや、学年で共通理解を図りたいことなどは、簡単な文書を作っておきましょう。


少なくともメモは取り、それをコピーして配っておくと、後々様々なトラブルや時間泥棒から身を守ることができます。

また、次の年度にまたもめる必要がなくなります。


文書といっても、難しく作る必要はありません。

題名、提案日時、内容、そのくらいのもので充分です。

ものの5分で書いて、印刷し配っておけばいいんです。


相手が少人数や、簡単な内容なら、メモでもいいです。

メモをとりそれをコピーして相手に渡しておく。


もしも違うことが言われたら、そのメモを見せこのようにいましたと話すことができます。


でも、文書にしておけば、来年に生きるし、正式に決まったことと認識されます。

ぜひ面倒くさがらず、文書にしましょう。

その方が、結果的に時間の節約にもなりますよ。


長い説教厳禁ー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-12 19:57:00 | 仕事術

よく、廊下で長々と説教している先生を見ます。忘れ物したり意地悪をしたりそれらについて教師が子供から話を聞きます。そしてそれについて長々と追い詰めています。


長いときには1020分、下手すると30分も叱っている先生がいます。


その間他の子たちはどうなるのでしょうか.。何かの学習指示を出しているのであれば良いのですが、大抵の場合はその間放置されたままです。


貴重な授業時間がそれに行って奪われているのです。授業時間が奪われると子供も困りますが教師もその分また別に授業しなければいけないので結局困ることになります。


当然なかなか叱られるこの自尊感情も下がるので、余計問題行動を起こしやすくなります。


長い説教は、学校教育上、良い事は何もないのです。


子供は、忘れ物をするものです。

子供は悪口を言うものです。

子供は喧嘩をするものです。

子供はずるをするものです。


子供は良いところと同じ位たくさん悪いところも持っていますし、そういったところが未発達だから子供なのです。


では何か問題行動を起こしたら叱ったり注意しなくていいのか?そうは言っていません。やってもいいけど他の子供たちの時間を奪うような長い時間はやめましょうと言っています。


喧嘩の場合は基本的に喧嘩両成敗。

お互いに何があったか話を聞いて、嫌だったことを言い合い、それについてお互いに謝り、仲直りの握手をさせて終わり。この間たった5分ほどです。この時私絶対やってはいけないのは、昔の話を聞くことです。そうするとお互いに言い合いになり収拾がつかなくなり余計時間がかかります。


今目の前で起こった問題だけを取り上げそのことだけについて話し合わせればいいのです。


1人に対して説教するときは、やったことを聞きそれが認められればそれは良いことか悪いことか聞き、悪い事と続ければ次からはこうすれば良いと代案を言わせて終わります。

決して二度とやってはいけませんと言ってはいけません。子供は同じ過ちを何度も繰り返して学んでいくからです。二度と行ってまたやったらそれは二度と行ってもまたやっていいんだと言う子学習になってしまいます。


忘れ物は、あらかじめ忘れそうなものを予備として教室に置いておき、忘れましたと言えればせばいいのです。絶対に忘れ物しないなんて大人だってできません。


このように必要な仕事の時間、授業の時間を、不毛な説教2時間泥棒されてはいけません。


長い説教ではなく、起こったトラブルを、教育できるチャンスと捉え、短く、後腐れなくさばくのがプロの教師です。





職場の飲み会を断わろうー断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー

2020-06-11 20:23:00 | 仕事術

教師になった若い頃は、バブル最後の頃。毎週のように職場で飲み会がありました。

先輩方からの誘いは断れず、毎回参加してました。


一次会は三千円。二次会は五千円。三次会以降まで付き合えばさらにかかり、プラスタクシー代や代行代で一回に12万円が飛んで行きました。


当然、お金もなくなりました。さらに、翌日の授業に支障をきたしました。


当時の飲み会は、ほとんどが先輩方からの説教でした。それも、8割方が反論したい内容。一方的にお前のここが悪い、と言われて、どうしたらいいか聞いても、よい代案はいただけず、自分で考えろや、先輩を見て盗め、でした。


個人的に、お酒はそんな得意ではありませんでした。さらに、酒を飲んで騒ぐのは、僕は嫌いなんだと気付いたのは、10年以上経ったあとでした。


それに気付いてから、飲み会は一次会で帰るようにしました。最初、一次会で帰るのは後ろめたく思いました。しかし、同様に一次会しか出ずに、お酒ご飲めない先輩がいたので、その先輩に車で送ってもらって帰るようになりました。


その後、何回か、パワハラがある職場にいたことがありました。パワハラの人と飲むのが嫌で、2回に一回は断るようにしました。これも最初、断るのは悪いことと思っていましたが、参加中長々と説教がいやで断りました。後から嫌味を言われることもありましたが、毎回言われる訳でもないので参加しない方が精神的に安定し、堂々と断るようになりました。


ありがたいことに、ご時世も、無理に飲み会に行かない、誘わない雰囲気になって来ています。飲酒運転での不祥事防止の為、飲み会不参加のハードルも低くなりました。


だから、今は堂々と有志の飲み会にら参加しないようにしています。


ただ、儀式的、行事的な飲み会は、一次会のみ参加しています。

送別会、歓迎会、忘年会、職員旅行などは、

最低限の付き合い、親睦を深め、人間関係づくりのたまめ、参加します。

でも、職員旅行は泊まらず、日帰りです。


授業のスキル基本のキ、其の十一。机間指導を全員に。

2020-06-10 18:54:00 | 授業のスキル

昔々、あるクラスに少人数指導で入っていたときのことです。

そのクラスの担任は全ての授業を教卓でしていました。

自力解決や作業の時、机間指導を全くしませんでした。

課題が終わったら持って来させて、教卓で丸つけをしたり、個別指導していました。


その教卓での丸つけや個別指導をしている間、課題が終わらない子ども達は、はっきり言って放置状態でした。

勉強のできない子たちは、手いたずらをし、おしゃべりをし、立ち歩きもありました。

担任は時々気付いて、教卓に座ったまま、怒鳴って子供を静かにさせようとしていましたが、ほとんどの時間は騒乱状態でした。


少人数指導であった僕が、子供たちに机間指導し、終わらない子への個別指導ました。

本来なら、担任はできない子への個別指導を先にすべきであり、終わった子への丸つけはその後のはずです。


その担任に机間指導した方がいいとアドバイスをしましたが、授業スタイルは変えてはくれませんでした。


机間指導することは、教師のスキル基本のキです。

子どもに自力解決をさせたり、練習問題などの作業をやらせる時、教師は子供たちの中に入って様子を観て回りながら、個別にアドバイスをしたり、褒めてやるべきなのです。


また、机間指導する事で、クラスに程よい緊張感を作ることができます。

教師が近くに来れば、子どもは緊張し、ちゃんとやろうとします。

脳内に、ノルアドレナリンという神経伝達物質がでて、やる気をひきだすのです。


机間指導の仕方としては、全ての子どもが観られるよう、ルートを決めておきます。

例えば、右端前の子から通路を通り、右側後ろまで、1列全員観たら、折り返して左側の子たちを後ろから前に観ていきます。その後、次の机の間の列に入り、同じく右側を観て後まで行ったら、左側を見ながら前に戻ってきます。同様に残りの列も見て、最後の左後ろの子(または左前)まで見ます。

逆ルートや、左右に机の上に指導する際も、必ず全員を観ます。


ポイントは1人に時間をかけない事です。

できている子はチラ見のみ。

5秒もかけません。


個別指導が必要な子にも、5秒から10秒程度で、一問だけアドバイスします。

どんなに長くても、11分まで。

1人に時間をかけると、その子は勉強ができないと、他の子に思われます。

さらに、他の子たちの机間指導の時間がなくなります。


5分でクラス一回り出来ればバッチリです。

一回り机間指導が終わったら、教卓に戻って、全部できた子に持ってこさせます。


机間指導は、1時間に1回、多くても2回で充分です。

3回以上は、自力解決や作業が多すぎです。


最初に例として挙げた先生も、机間指導してから、教卓で丸つけにすれば、教室は騒然とせず、出来ない子にも指導できるんですけどね。


もう一つだけ付け足します。


机間指導の際、終わった子に手を挙げさせる事は、NGです。

教師が丸つけに教室中を行ったり来たりする事になります。

そんな授業研を観たことがありますが、先生を待って、五分以上手を上げ続ける子たちがかわいそうでした。


机間指導は個別指導と全員を観る事、丸つけは教卓に持って来させる、きちんと分けて行うといいですよ。