授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

授業のスキル基本のキその二。話すときは物なし、おへそ向け、口チャック。

2020-01-27 16:20:00 | 学級経営
授業開始時、子どもたちは、何も指導しなければ、騒乱状態です。子どもは、動きたい、喋りたい、手イタズラしたいのです。

よく、静かになるまで待つ、と言う先生がいます。それでは、普通静かになりません。賢い子が気付いて「静かにして!」と言うことがあります。それで静かになる場合もあります。しかし、逆に反発して、余計うるさくなることの方が多いです。

待つ、と言うのは、指導の放棄です。子どもたちは、授業は静かに受けると知らずに小学校に入学して来ます。一年生の最初に、授業の受け方を教えないといけないのです。

いや、一年生の先生は、指導したと言うかもしれません。いま、静かに受けていればオーケーです。

しかし、多くの場合、騒乱状態になります。なぜなら、話の聞き方が習慣化するまで、何度も何度でも指導していないからです。

前置きが長くなりました。
話を聞く状態にするには、次の3つの要素があります。
1.手に物を持たない
2.話し手を向く
3.喋らない

一つ一つ解説します。

1.手に物を持たない
手に物を持っていると、必ず手イタズラをしてしまいます。手に注意がいき、教師の話が頭に入って来ません。
「手に持っている物を置きます」と言って視線をとばし確認します。

2.話し手を向く
別の方向を見てるのは、そちらに注意が向いています。教師の方に注意を向かせるために、「おへそを先生に向けます」そして全員確認します。

3.喋らない
子どもが話していると、当然ですが、その話に注意を向けてしまう子がいます。また、教師の話を聞かなくてよいという誤学習をしてしまいます。
「口にチャックをします」と身振り付きで言います。

僕は4月の学級開きから言い始めます。
「お話をします。手に持ってる物を置きます。おへそを先生に向けます。口にチャックをします。」
そして全員に視線をとばし確認してから話します。

初めのうちは、出来ない子がいます。視線をとばせば、誰かわかるので、
「◯さん、おへそを先生にむけます。」などと指示します。叱ると、反発する子がいるので、笑顔でいいます。

1か月くらい続けると、「お話をします。」だけで全員が聞く姿勢になります。

2か月くらい続けると、教師が話し始めるだけで姿勢がよくなります。

2学期開始時に聞き方が悪くなったら、また初めからやればいいのです。

話の聞かせ方の基本はこれでいいですが、バリエーションはたくさんあります。それはまた別の機会に。

教師のスキル基本のキ〜その1 、視線を全員にとばすスキル〜

2020-01-23 17:54:00 | 学級経営
授業中、教えているのに、遊んでいる子、ボーッとしている子、いませんか。僕は昔、そんな子たちを叱っていました。毎時間、教室などこかでふざけていて、叱るばかりを繰り返してました。それでも、ノートを集めたら、書いていない子がいっぱいいて、また叱るを繰り返してました。

教育サークルに行くようになり、何故そうなるか、指摘されました。僕は、授業中、真ん中あたりしか見ていないことでした。左右の子たちがサボっていても、視界に入らなかったのです。

教室の子全員に目が行き届くようになると、サボり始めやふざけ始めた時が分かるようになりました。皆と違う動きが目に入ってくるのです。

では、どのようにスキルを身につけるか。

まずは、左後ろの隅の子から、右後ろ隅の子まで視線を横に動かします。そこから左前の隅の子まで斜めに視線を動かします。そして右前の隅の子まで横に視線を動かします。教師から見て、Zの形になるようにです。3〜5秒くらいです。

次に、Z型に視線を動かしながら、1度に前後左右4人ぐらいずつ目に入るように意識します。時間は5秒くらい。これだけでも大体の児童の様子は認知できます。

視線移動は、話しながらできるように意識します。

慣れたら、0.5秒くらいずつ、子ども目を合わせていきます。教師を見ていない子がわかります。

視線の移動は、逆Z型や、N型、逆N型、O型などのバリエーションがあります。

全員に視線をとばせるようになると、子ども達も緊張感をもちます。ふざけ始め、集中していない子を見つけられます。逆に発言したい子も分かります。

意識して毎時間やれば、習慣化します。僕は、授業開始時にZ型視線とばしをやることにしたら、1か月ほどで、意識しなくてもできるようになりました。

逆に気付きすぎて困るほどでした。

全員に視線を向けると、よく言われますが、どうすればよいかまでは、教えてもらえません。
ぜひ、本稿を参考にして、視線とばしスキルを身につけて下さい。

教師を続けているといつか報われる時が来ることもある〜トラウマからの解放〜

2020-01-20 01:40:00 | Weblog
教師をやっていると、理解されない時がたくさんある。理解されないまま、学年が変わり、卒業や異動で別れてしまう。報われない仕事だと思う。

僕のメンターは、教師が嫌いと言う人だった。しかし、その人が初めての本を出版した際、高校の教師に渡しに行ったと言う。そこで、自分の教えかたが、その教師の影響だと気づき、教師に対する見方が変わったと言う。

教師は子どもから嫌われることもある。時には厳しく対応しなければならない時もあるからだ。

オフ会で、ある若い仲間が話したこと。卒業後、部活の顧問について、友人が散々貶しているのを聞いたと言う。しかし、その仲間は、友人の話を聞き、顧問は生徒のためを思い、指導していた事に改めて気づき、顧問に感謝の念を持ったと言う。

僕は、その仲間に、ぜひその思いを今からでも顧問に話して欲しいと言った。その顧問がもしかしたら悩み、トラウマから解放されるかもしれないからだ。

僕も、昨年、報われ、トラウマからの解放があった。

15年ほど前、僕はパワハラとモンスターペアレンツにやられ、担任交代させられた。詳しくは別の時に書くが、おそらく鬱になり学校に行きたくなくなった。

何とか続け、今日に至るが、その頃のトラウマはまだあり、未だにフラッシュバックがある。

昨年、引っ越しをした。その引っ越し業者の若者に、「先生」と声をかけられた。担任交代の時の教え子だったのだ。
フラッシュバックが起こりかけたが、その若者は、「授業が面白かった」と言い、「お世話になった」と屈託なく笑った。

僕にとっては、会いたくなかった教え子。恨まれていると思っていた教え子。しかし彼は、恨んで無いどころか、面白かった、お世話になったと言うのだ。

そのあとから来た追加の引っ越し業者も教え子だった。担任交代の翌年に専科として理科を教えた子だった。
「先生の理科は、わかりやすくて楽しかった。それまで理科は嫌いだったけど、先生に教わって好きになった。」
と言われた。

僕にとっては、鬱状態で、学校に行くのが嫌で嫌でたまらなかった日々。自分の好きな理科授業を頑張ることだけが存在意義だった。

その僕の授業で理科が好きになったと言う。

その場では泣かなかったけど、引っ越しが終わって1人で泣いた。

15年前教えた子たちの中で、たった2人だけでも、僕を恨んでいなかった。嬉しかったし、僕が教えてきたことは無駄じゃなかったと気づかせてくれた。

引っ越してから、フラッシュバックがなくなった。トラウマから解放されたのかもしれない。

教師はほとんど報われない仕事だ。しかし、教え子の中に、たった一人でも、学びとってくれる子がいる。それを信じて、これからも教師を続けていく。


担任を外れないと見えない事

2020-01-15 23:59:00 | 学級経営
初めて担任を外れ、理科の専科をやった時、わかったことがあります。職員室の先生方が、学校がうまく回るよう、担任の先生方がスムーズにできるよう、影でたくさんのサポートをしてくれていることです。

始業式前に、教務主任に連れられ、体育館に行き、始業式の準備をあれこれと細かなところまで教えてもらいました。

また、空き時間にグランドの整備や、学校周りのゴミ拾い。構内の様々な修理修繕なども行いました。

これらは、自分が担任をやっているときには全く気づいていないことでした。

理科専科をしながら、気づいた事は他にはもあります。

それは、担任は時間を守らないと言うことです。

専科の授業は1時間(45分)の中で終わらせないといけません。担任のように授業の延長はできません。

ところが、子どもたちは平気で専科の授業に遅れてきます。聞くと、子どものせいではなく、担任のせいがほとんどでした。

移動教室の整列のやり直し、お説教。前の授業が時間オーバーした分、休み時間を増やし
、次の専科のスタートが遅れる。

挙げ句は、連絡なく20分遅れ、さらには授業に来ない。あとで担任に聞くと、話し合いしてた、学年会が入った。酷いのは、専科の授業を忘れて別の授業していた、と言われたこともあります。

担任の中には、逆切れして、専科に怒る人もいます。担任が上、専科が下と思っているのでしょう。

しかし、そのカットした分の授業は、あとで貰えると担任は言うのですが、ほとんどもらったことはありません。

もちろん、担任には、こういう事は話すのですが、あまり改善されません。

これらは、実際に担任を外れないと、府に落ちない、実感が湧かないのだと思います。

もし、担任だけしか経験がなかったら、注意してみてください。あなたの見ていないところで、職員室の先生方がサポートしている事を。あなたの指導が、専科の授業に迷惑をかけている事を。


断ち切れない部活ー1人でできない働き方改革

2020-01-15 00:08:00 | 体育
これまで、1人でできる働き方改革を書いてきました。
しかし、残念ながら、部活動だけはお手上げです。自分1人の力では、変えられないのが現状だからです。

まず、小学校の教師はほとんど空き時間がありません。つまり、授業準備は放課後やるしかないのです。それなのに、小中体連などは、様々な大会を催します。
陸上大会、サッカー大会、相撲大会、体操大会、駅伝大会などなど。その為に、放課後、部活動をやらなければいけなくなるのです。一部の子たちの為に指導します。大会は全員連れて行けません。正直なところ、これは公教育ではないと思います。

ある中学校の教師の話をします。その教師はもともとは数学を大学で学び、数学の教師になるべく、採用試験を受かりました。
しかし部活動はそれら教科関係なく割り当てられます。その学習にその部活動にその運動をやっていない1度も経験したことがなくても顧問をしなければならなくなる。
数学の先生も、やったことのないバレー部の顧問になり、先輩の先生から、授業はいいから、バレーをしなさいとパワハラを受け、小学校からやっている中学生よりも下手で中学生からいじめられ、休職することになりました。

逆にある友人の教師は、中学校の剣道部の顧問をやりたくて、中学校の教員になりました。しかし、彼が最初に赴任したのは小学校。もちろん剣道部どころか、剣道の授業もありません。何年か指導した後後、やっと中学校の教師になりました。しかしその中学校では、剣道部はありませんでした。そこで彼はバスケ部活動の顧問をすることになりました。

この2人の先生は、人材の無駄遣いだとは思いませんか?

繰り返しますが、部活動は、教師1人の力では、変えることが出来ません。
行政を動かし、法律を変えなければできないことです。

様々なメディアで、部活動のブラックな部分が示されています。

否定だけでは教育とは言えません。せめて、現時点での部活動改革の私案を述べたいと思います。

まず、小学校には特設の部活動はいりません。各地で行われている小中体連の大会は教師の手から離すべきだと思います。

教師は体育の授業だけをやるようにするのです。

では放課後の特設や大会はどうするのか。それは全て外部委託にすれば良いのです。スポーツ振興であれば、本来ならば国や地方自治体が予算をとって、指導者を雇い、放課後すれば良いのです。体育館やグランドは貸してもいいですが、教師はノータッチで、授業準備等、本来の仕事をすべきです。

でなければ逆に、全員参加として、体育の教科として、時数をカウントすればいいのです。その分もちろん、他の授業は削らないといけません。体育教師を種目別に採用し、顧問に充てればいいのです。文化系の教師を運動部顧問にしなければいいのです。こうすれば、授業をしたい先生も、部活をしたい先生もやりがいを持って仕事できます。

私案なので、粗があるのは御容赦ください。


断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー放課後、職員室編

2020-01-12 10:38:20 | 仕事術
優先順位考えて生活してますか。
第1位は自分。第2位は家族。第3位が仕事ですよ。
仕事を1番にして、家族を蔑ろにすると、不幸になります。
仕事は最悪、変えられます。
家族は一生離れられないしがらみとなります。
仕事と家族を天秤にかける時は、間違いなく家族を優先しましょうね。

で、退勤時間は、出来るだけ定時に近い時間に帰って、寝るまでの時間を自分と家族のために過ごしましょう。

本当は僕も、定時にサッと帰りたいけど、それは流石に無理です。
そこで、「6時までには退勤する!」と書いて、机に貼ってあります。
これだと、周りの人達も「とおげ先生は6時までに帰る人なんだ。」と認識して、声をかけてこなくなります。

これが「定時まで」と書いてしまうと、仕事しないオジサンだと、嫌われてしまいます。6時なら、大体許容範囲と思われます。

これは、6時まで仕事する、という意味ではありません。
僕は、机上にチェックリストを貼っていて、増えたら書き出し、終わったらチェックして横線をひきます。
今日やるべき仕事が全て終わった時点で、帰ります。
定時の時もあれば、5時の時もあります。

子どもを帰したら、即仕事開始。教室で出来ることは済ませます。

職員室に行き、パソコンや文書に向かい、チェックリストの仕事をこなします。

基本的に、他の人に相談しません。相談すると、余計な話が入り、長くなるからです。

もちろん、他の先生方と関わらなければいけない内容は相談しますが、基本的に一方的にお願いを一言だけして、離れます。

文書づくりは、完璧にしようとしません。迷いません。
昨年の文書の日付けを変え、昨年の反省点を変え、印刷したら、稟議書をつけて回します。
問題があれば、上司が朱書きするので、その通りに直します。相談はしません。

最後に、週案を、本日の実施案に直し、今日の出来事をメモ書きします。
5分で終わります。その日のうちに書けば、金曜日に思い出す時間がなくなります。
大きな出来事があったら、その事を、週案の指導記録に書きます。
週案は、金曜日にまとめて書くより、毎日書いた方が効率的です。

会議は、仕方ないので、時間オーバーは諦めます。
その代わり、時間オーバーの会議終了したら、余計なことはせずに、即帰ります。

このように、帰る時間を決める、リスト化する、他の人と話さない、8割主義などを続けていけば、仕事を効率よくこなし、速く帰る事ができるようになります。

1番の時間泥棒は、他の先生との話です。それをしっかりと断ち切って、自分の仕事に没頭しましょう。
僕はよく、「話しかけていい?」と言われます。周りを断ち切れている証拠だと思います。

仕事を他人のペースでしない、自分のペースで出来るようになれば、速く帰る事ができますよ。

部活動については、また別の機会に述べますね。

断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー昼休み、リフレッシュ編

2020-01-11 10:19:54 | 仕事術
まず、昼休み、大前提なのは、
子どもは思い切り遊ばせることです。
教師から離れる時間を持たせるのです。
子どもにも、リフレッシュの時間をあげましょう。

若くて、元気な先生は、子どもと遊ぶことが正解です。
先生と遊びたい子もたくさんいます。遊んであげて、先生の信頼貯金を増やしましょう。

でも、中には先生と遊びたくない子どももいます。そんな子と無理に遊ぶことは、逆に信頼を失うのでご注意を。

さと、昼休みは大抵、規定の休憩時間。
堂々と休んでいいんです。

僕は情緒自閉症学級担任で、午前中だけでもかなり精神的に疲れます。
休み時間に外で子どもと遊ぶのは辛い年齢でもあります。
なので、子どもがいない教室で、のんびりすることが多いです。

のんびりするとは、仮眠すること。ぶっちゃけ、昼寝です。

教師が勤務中に昼寝なんてけしからん!と思う考えの方がおかしいんです。

普通の仕事なら、休憩時間は何しようが自由です。外にランチに出てもいいし、仮眠してもいいはずです。

教師だけが休憩時間も子どもに向き合わなければいけないと、謎の固定観念があるのです。

もちろん、子どもに何かトラブルがあれば、対応しますよ。

でも、何も無ければ、仮眠して問題ないはずです。
まあ、色々言われないためにも、誰もいない教室の自分の椅子で座っての仮眠ですが。

あまりに疲れてるときは、理科準備室とかで横になる時もあります。

で、昼休み終了のチャイムと共に跳ね起きて仕事に戻ります。

たった15分でも、仮眠すると、午前中の疲れが軽減し、気持ちがスッキリします。

仮眠してても、教室に遊びに来る子がいます。その子は先生と遊びたい子。一生に遊んで楽しみます。

さて、1番いけないのが、昼休みに委員会の仕事をさせること。担任外の子たちを動かすには休み時間しかないけど、出来るだけやめましょう。子どもは遊びたい、教師は規定の休憩時間。せめて、自分の担当する委員会は、昼休み活動させない、昼休み活動しなければならない仕事は最初から設定しないようにしましょう。

断ち切る勇気を持とう!1人で始める働き方改革ー業間休み、マインドリセット編

2020-01-11 09:28:04 | 仕事術
学校の業間休み、先生方はどうしてますか。

若くてまだ疲れていない先生、子どもと遊んでますか。好きな先生第1位は、遊んでくれる先生です。ぜひたくさん遊んで、勉強で活躍できない子の良いところをみましょう。

若くない僕みたいなベテランは、まず職員室に行き、お茶を飲みます。
実は、僕は、教室から離れる事、お茶を飲む事で、マインドをリセットしています。

でも、そこからが違います。
多くのベテランの先生は、子どもの愚痴を言い合います。情報交換と言うと肯定的ですが、情報なら、1〜2分で伝えられます。

愚痴をいうと、心がネガティブにセットされてしまいます。怒っていたら、その怒りの感情を持ったまま、次の授業に持ち込むことになります。

また、子どものトラブル対応やを説教して、休み時間を過ごす先生もいます。
僕なら、低学年は喧嘩両成敗で、5分以内で終わります。
高学年なら、「休み時間、遊んでらっしゃい、後で聞きます。」といいます。
遊んで、子ども自身の気持ちがリセットされ、感情的にならずに話し合え、すぐに解決できるからです。

僕の業間休みはお茶5分。残りの10分で雑仕事をひとつふたつ終わらせます。

1週間あれば、10〜20の仕事がこなせます。
また、仕事をすることで、マインドリセットにもなります。

僕は仕事が速いと言われますが、僕からすれば、他の先生方の方が、無駄なお喋りが多く、時間を無駄にしていると思います。

業間休みは、マインドリセットして、雑仕事をこなして無駄を省きましょう。

冬休みの宿題、保護者に丸つけさせるさせない?

2020-01-07 00:39:12 | 仕事術
冬休み、子供たちに宿題を出しましたか?
それはどういったやり方ですか?

◯年生のまとめなどと言う、2教科または4教科の1年間のまとめのドリル教材を出している学校が多いと思います。

ではこの仕上げ教材、どのように冬休みにやらせましたか。

パターンとしては

1.まとめ教材と答えを渡し、保護者に丸つけまでしてもらう。

2.まとめ教材だけを私、冬休みが終わって学校にもって来てから丸つけをする

のどちらかだと思います。

どちらが子供にとって良い方法なのでしょうか?

答えは1です。

家で◯をつければ、その場で間違い直しができ、また保護者が子供に教える、保護者が子供の学力を確認することができるなどのメリットがあります。

しかし、冬休みのしおりや学級通信などで保護者に採点を依頼しても、やってくれない保護者も多数います。

子供自身が答えを見ながら丸付け間違い直しをする場合もあります。
これはダメ?いやいや、本来なら自分で答え合わせまででるように教えていくべきだと考えます。

いや、子供が答えを見て写してしまう。それも必ずあるでしょう。
ヤンチャな子や、親が子供の面倒を見ない家庭に多いようです。
しかし、わからない問題は、答えを写していくうちにできるようになります。

できる子は保護者や自分で丸付けをし、できない子は答えを見ながら書き写していくどちらも立派な勉強だと思います。

いや、それでもやってこない子はどうするの?
そんな時は「あと3日だけ待ってあげるからお家で全部やってきなさい」と皆の前で指示するのです。
皆の前で約束したのだからやってこないわけにはいきません。
保護者も慌てて見てくれることでしょう。

それでもやって来れない強者は、休み時間に教師の周りに集めて、答えをみてもいいから、終わるまでやらせるのです。何日かすればその子たちも終わるはずです。

では、パターン2はどうでしょうか。

これは愚策です。

答えを渡さなくても今はスマホやタブレットですぐ答えを見つけてしまいます。
口で「hey Siri、〇〇の答えを教えて」などと言えば、スマホやタブレットが答えを言ってくれます。

これは、ずるをしてもいいと言うことを子供たちに教えるっているのと変わりません。

答えを渡してみてもいいと言うのと、答えを渡さないでずるをするのとでは、法律の中で要領よくやるのと、犯罪を犯すのと同じ位の差があることです。

さらに、答え合わせはどうするのでしょうか。
教師が30人以上の全てのページの丸つけをするのですか?
何日かかっても終わりません。

せめて1時間位、時間をとって、すべての丸付け間違い直しの時間を取りましょう。

その際丸つけは自分でやらすのではなく、隣の子と交換させます。
でないといい加減な子はいい加減に丸つけをして、そのチェックを教師がまたしなければならなくなります。

この採点は、時短できますが、宿題をやって何日も経ってから間違い直しをしても、学習の効果は微々たるものです。
また、やってない子がいればその子たちのためにさらに時間を取らなければなりません。

教師はブラックな職業ですから、できるだけ余計な時間を割くのは避けたいものです。
また家庭でちゃんと学習しているかどうかは教師には全く判りません。
宿題を出して家庭に任せるのであれば、やってこない、やらせようとしない保護者もいると言う事を頭に入れておきましょう。

じつは、パターン3.もあります。

パターン3.は宿題を出さない。

これが究極の正解です。

上記したように、家庭で学習させるのは難しいです。
真面目に教えてくれる家庭は、宿題を出さなくても、通信教育などで家庭学習をしてます。

学力をつけさせるのは、教師の仕事。
家庭に押し付けないようにしたいものです。
やらせるのであれば、次回はパターン1.にしましょう。

三学期に一体感・連帯感・達成感あるクラスを作る3ステップ

2020-01-06 01:17:26 | 学級経営
あなたのクラスは、一部の子だけが活躍しているクラスになっていませんか。例えばドッチボール、問題解決学習、授業の発表などなど。
三学期は、ぜひ全員活躍し、一体感・連帯感・達成感あるクラスを目指してみましょう。
そのための3ステップをお伝えします。

1.全員を巻き込めるイベントを利用する

三学期は、卒業式、6年生を送る会、縄跳び大会など、学校行事が利用できます。
学級レクや百人一首、チャレランなどのクラスでイベントを作ってもいいです。
そういうイベントで、一体感、連帯感、達成感が持てるよう、仕掛けて行くのです。

2.全員が活躍できる仕組みを作る

全員が活躍できるには、全員が必ず役割を持つようにします。劇の配役や卒業式の呼びかけは全員にする、指揮者や感想発表を交代で全員にさせる、などです。
学校の方針で、役割が一部の子になる場合は、三学期の行事全てで、交代で役割分担をするのです。それでも足りなければ、クラスでイベントを作ってしまえばいいのです。

3.必ず教えて褒める指導にする。

イベントでは、子どもに任せて何もしない教師がいます。それでは一部の子が活躍し、苦手な子がスポイルされてしまいます。
例えば、長縄なら、指導法が確立しています。ネットで検索すればたくさん見つかります。
初めは苦手な子もできるレベルから始め、だんだん高くして行きます。たくさん褒めることも出来ます。こうすると、苦手意識が薄まり、一体感・連帯感が生まれます。
劇や呼びかけでは、個別評定をします。台本通りに言わせながら、教師は台本に点数や直す点を書き込み、全員が終わったら、それを伝えるのです。直すところもありますが、褒めるところもたくさん見つかります。
個別評定をすると、子どもたち一人一人がもっといい評定をもらおうと、向上心を持ちます。何回かやることで、全員を褒めることができます。また、全員でもっとよくしようと一体感・連帯感を持ちます。
こういった教えて褒める指導をしていけば、イベントは成功し、達成感を味わわせることができます。

三学期、ぜひ一体感・連帯感・達成感あるクラス作りをしてください。