今日は。
本日より、年の半分の６月に突入ですね。関東の入梅が１週間遅れているので、幸いです。何故なら、８日にアステラス製薬のＯＢ会で山梨にさくらんぼ狩りに出掛けますので。
昨夜、ＮＨＫの放送でインドの現状と総選挙を見ました。カースト制が未だ撤廃されてない事に驚きました。４つの階級の下の最下層からデリー大学を出て、教師になり、政党のカリスマ党首になった女性を中心に報道されていました。各階級にも貧困層はおり、全人口の６～７割と大多数で学校にも行けない子供も大勢との事。政局はガンジー一族を中心に形成され、経済成長は毎年年８％を超えている由。７億人をまとめるのですから、紆余曲折がありましょうが、一歩一歩生活向上を目指して欲しいです。日本はそれに比較すると、全ての面でかなり安定していますが、都議選、衆議院選で次代の指導者をしっかり選択しなくては、下り坂になります。
巨人は、昨日（３１日）西武戦で延長１０回２対３でサヨナラ負けでしたね。ラジオや地上波テレビ放映がないのは寂しかったです。抑えのクルーンが精神面の弱さを突かれ、バントの構えに四球を出し、同点打とサヨナラ打を喫した由。これでも２９勝１５敗４分で、２位のヤクルトには３ゲーム差で余裕がありますが、接戦を物にしないと、その内歯車は狂い出しますので、ふんどしを締め直して下さい。
社会面は暗いニュースばかりですね。東京では、酔っ払い大学生が見知らぬ女性を抱いて線路に飛び降りたり、大地主の資産家夫婦が殺害放火されたり、川崎では生活音がうるさいからと大家さんと弟夫婦を殺害するといった風です。自分は大丈夫と思わず、内面を振り返ってみるのもいいでしょう。自分で知らない内に他人の心を傷付けているかも・・。親友に評価して貰うのもいいですね。友人のいない方は読書などから知恵を、読書しない人はラジオ、テレビなどで示された事例に自分の意見を考える事でしょうか。
そこで、愉しい話題を２題挙げましょう。特に、中高年の方へのエールになります。
一つ目は、英国スコットランドで猫を飼っている、無職のボイル小母さん（４８歳）がオーディション番組に出て、見事な歌唱力を披露して、聴衆の熱狂振りが動画投稿サイトで流され、世界中で反響を呼びましたね。惜しくも準優勝ですが、音楽会社や映画会社から申し込みがあり、その経済効果は３～１０億円位になるだろうとの事で驚きです。
二つ目は、日本で米寿を前に歌手としてメジャーデビューする坂上弘さん（８７歳）です。若い時にはトランペットを吹いたり、合唱団に参加していました。６８歳時に、車にはねられ、腰を骨折し、保険金など３千万円を手にしたが、馴染みのホステスに貢ぎ、無一文に。この体験を『交通地獄』名の陽気なラップに、自主制作のカセットで発表したそうです。これが話題になり、前座で歌っていたところ、ビクターの眼に留まった由。
何事も地道に続けていれば、機会は巡ってくるよとの典型例ですね。
私も、同人誌で小説分野の佳作を受賞したので和歌から小説に転向し、ネットの進展のお陰で『ホンニナル出版』から９冊が現在紹介されております。今後追加します。後は、新人賞の受賞を残すだけです。
さて、その小説の執筆状況ですが、『逆走の闇』の私設編集長のコメントは、１．自分に酔いながら描いている。読者を酔わせるようにしなければ。２．起承転結の起が長過ぎる。起の全てをカットしても良い位だ。
思い切って２０枚をカットして９８枚にしたら、山場が盛り上がってきました。公園の場面が３箇所あり、１箇所削ったらスッキリ山場に入れました。この様に、他者に校閲して頂けば、独りよがりが是正されます。只今、文学界新人賞に投稿してきました。
何しろ、千人～千五百人の応募者の中から受賞は原則一人です。アンドレ・ジイドの小説『狭き門』ではありませんが、正に実に狭過ぎる登竜門です。
現在、仮題『黒服の客』を８０枚程進行中です。先日自治会のスタート会で、読書家に『鶴シニア自分史大賞』の佳作品『炎に死す』を１１年前に自費出版し、今回ネットに紹介すると言いました。その結果、既に３冊購読しているが、面白かったので直ぐにネットに掲載してと要望されましたので、こちらを優先致します。
それでは、国内最後の『旅愁散文詩』の４２作目をご鑑賞下さい。残りは外国編が少しで、その後は歌詞を綴る積りです。
四十二． 鹿児島県桜島 （潮風と清貧）
昭和六十二年七月
（一） 潮風 頬に受け フェリーは進む 桜島
袴腰に着き 腹ごしらえ
ハンケチ 頭に乗せ 強烈な日差し 避け
磯に下り カニの動き 小魚の動き
紺碧の海色 眼を奪わる
溶岩の大岩に身を隠し 鹿児島市を望む
頻繁に行き交う フェリー
政治 経済 文化活動を 縦横に運ぶ
（二） 定期観光バスに乗り 桜島口までの往復
名も知らぬ人々との ツアー
老夫婦 若夫婦 アベック 一人旅
旅に喜びを感ずる人々
古里温泉に着き 石段を昇りて
『花の命は短くて 苦しきことぞ多かりき』
林扶美子文学碑を詠む
ここは彼女の母の出身地 少女期を過ごした地
清貧に甘んじ 四十七歳の短命
ベストセラー 自伝的小説『放浪記』を生み出した
懸賞付き和歌の募集あり
我 メモに二首詠みたり
木箱に投函
今もって 連絡なし
（三） 安永 文明 大正 昭和期に
流出せり 赤茶けた溶岩群
村人 家畜 樹木 恐怖に陥れ
多大の犠牲 ありしとな
観光客 何をか思わむ
気象庁 鹿児島大の火山観測所はあると聞く
怪物の爆発 何時やも知れず 歴史は繰り返す
故郷を捨て 安全地帯に引っ越す勇気も
また必要なりしと我思う・・・・