自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の小説の執筆状況と『人生歌謡詞』の1作目、(幸手さくらまつり)(吉本ばなな作品2)(巨人戦)

2010-04-01 21:06:24 | 小説

 今日は。

 今回は、政治、経済は割愛。

 スポーツでは、巨人が現在ヤクルトに1勝2敗、横浜に1勝で計2勝2敗の五分。長野外野手の加入でより外野争いが活性化されています。打順別で選手の調子をみると、坂本選手がまあまあで、松本選手は打率も良く、走力が相変わらず生きてます。小笠原選手は今ひとつで、ラミレス選手は湿っていますね。亀井選手はもう一つで、復帰の高橋選手はオープン戦同様まあまあ、阿部選手もまあまあ、新戦力エドガーはしぶとい、九番は投手。代打陣の長野、谷、鈴木選手の頑張りに期待。投手では、内海投手は開幕で十分な働き、ゴンザレス投手は制球が今ひとつで打ち込まれた。東野投手もしかり。新人土本投手は天晴れな出来栄え。抑えの越智投手はOK、クルーン投手は球速を抑えて、コントロールを良くしようとしているが今ひとつ。転向した山口投手が上手く稼動するかが、キーポイント。グライシンガー投手が出遅れている由。今年の打撃陣はぴか一と思われる。問題は先発投手が6回を3点以内に抑えられるかである。抑えの方が崩れるようだと、山口投手を抑えに戻す可能性は十分あると考えられる。何はともあれ開幕したばかりなので、焦らず、各選手の出来具合を見極め、起用して欲しい。1日の21:00現在、巨人は横浜に8回裏で12:2と勝っています。投手は内海投手で、ライトに長野選手。

高校選抜野球は、日大三高が広陵を14:9で下し、38年振りの決勝進出を果たしました。お芽出度う御座います。優勝旗までもう一歩。大相撲は、白鵬関が期待通り優勝、14勝1敗の好成績を残したバルト関は大関昇進ですね。日本人力士の発奮を望む。

 昨日(3月31日)、埼玉県の幸手市の権現堂堤に桜見物に参りました。東武北千住駅に50分前に着いてしまい、待機しようと思いましたが外が見えず、寒かったので2本先の急行南栗橋行きに乗りました。車内は暖かく、昨夜体力温存と考え、9時に寝たので、朝5時に目が覚め、ラジオのスイッチを入れましたら音楽が流れました。その曲想での『人生歌謡詞』が浮かんできましたので、書き留めました。それを車内で校閲したのです。車窓に飛び去る広い田畑を見ますと子供の頃の近所の風景を見るようです。東武動物公園から伊勢崎線と日光線に分かれますが、私は日光線の3つ先の幸手駅で下車。50人位の団体客に現地ガイドがこのところの寒さ続きで2、3分咲きと言われ、がっくり。都心の上野公園などは5、6分咲きだと言うのに・・。駅前広場のベンチでお菓子をむしゃむしゃ。中学の友3人を待つが、急行が十分遅れの由。改札外で隣の人に話し掛けると56歳で会社の友3人を待って、車で地元を案内すると。パソコンを習いたてで、奥さんがパソコン好きと言ったので、『高木徳一』と漢字入力で検索すれば拙著小説12作品の1冊が無料で読めますからと伝えた。このように細々と宣伝してます。早く、新人賞を取れればいいのですが・・。千葉大現役医師の海堂尊さんがベストセラーを出しています。こちらは専業執筆業ですので負けずに頑張ります。ご支援よろしく。さて、友が到着し、徒歩で線路沿いに北へ。パソコンで得た資料と駅前の観光センターで頂いた資料をもとに、幸宮神社に寄り、農家の庭の水仙、椿などや道端の野草を愛でる。校庭の広い幸手中学校を右手に見ながら進み、道を聞きながら右折して国道4号線を横切り、土手をやや見上げる。桜の木の数は多そうだが、蕾ばかりで皆がっかり。ま、健康のための散策だからと・・。人出もちらほら。細道の土手に上がり、口が感嘆の声を発している。この下から向こうの方まで黄色の洪水。菜の花が大満開。先程の不満は飛び去った。土手は蕾トンネルであったが。昼時なので、土手下は花見客で盛り上がっていた。中川沿いの低い土手には人が少なく、菜の花畑と遠くに桜堤を配し、記念撮影。私も友の携帯でブログ掲載用写真を撮って貰った。入手出来たら掲載します。(1日に写真を入手しましたので、画像ファイルのある『ブロくる』に掲載しました。http://blog.kuruten.jp/tokuichit/113979をクリックすると見られます)

そこで、ビールで乾杯。握りを頬張る。中学時代の先生や友の話題が飛び出し、あの頃に逆戻り。英語の男子教師が素敵だったから英語を猛勉したと。自分も英語担当が知的美人のマドンナだったので、認められようと頑張ったと言うと、同じような事考えるのねと笑い合う。外野橋を渡り、行幸湖(みゆきこ)には大噴水がまつり期間中は15分おきに十数米吹き上がっている。この湖の両岸にも桜並木。中川はここから西へと続く。北からは権現堂川となってここに注ぐ。湖の向こう岸を歩き、権現堂橋を越え、南栗橋駅に行き、現実の日常に戻った。途中駅で、紅葉狩りを約束し、手を振って別れた。

 なお、南栗橋駅で思い出したのは2歳の時に遭遇した台風で、近くの本家の農作物などを置いたりする中2階に掛けた梯子を上ったり、水の中を小舟がいるような微かな記憶があります。子供の頃、母がよく栗橋で堤防が切れて、この葛飾区一帯も水浸しになり、家の押入れの上の方まで来て、本家に逃げたと。伯母さんが嫁いだ漁師の連れ合いが舟で浦安から食料を運んでくれたとも。今、ネットで検索すると、昭和22年9月16日関東に接近したキャサリーン台風(当時は米駐留軍が台風に女性名を付けていた)が栗橋の上流大利根村で利根川の堤防が決壊し、濁流は南に、次々と小河川の堤も破壊して、栗橋町、鷲宮町(ともに現久喜市)を水浸しにした。数日後には、東京の足立、葛飾、江戸川区にも流れ込み、泥海となったとの事。

 

3月27日の日本テレビで巨人がヤクルトに10対4で敗戦し、この後山田太一ドラマスペシャルの『遠くからの雨』が渡辺謙主演でおくるとスーパーに出たので、ストーリーが知りたくなり、観てしまった。主人公は町工場の腕の良い職人であったが、そこの跡継ぎが恋人を横取りするような形で結婚する。主人公はそこを去り、慣れない販売員となり客の苦情に閉口している。20年目に元恋人が現れ、経営も傾き、起死回生の製品依頼が6日の期間限定で舞い込んだが、旦那が脳卒中で倒れ、半身不随の身で入院したので、昔の腕で助けて欲しいと。主人公は一度は断るが、考え直し、取り組む。職人芸で完成に近付くが、主人公がコンピューターの得意な社員に研究続行を命じており、こっちのソフトが先に完成し、それによる製品も完璧となり、主人公の特技はコンピューターに敗北。妻と子供がいる主人公と元恋人は理性で必死に焼けぼっくいに火がつくのを抑えている。跡継ぎが主人公の貢献金を届けるよう妻に指示し、彼女は最寄駅前の喫茶店で渡すと言った。主人公は敗北者だから一銭も要らないと断ってきたが、妻から強行に交渉するよう迫られ、出掛けに跡継ぎに会って来ると家を出た。二人は昔デートした鎌倉で落ち合い、鎌倉大仏を拝み、海岸で暫し憩い、雨が降り出し元恋人は肩を寄せる。これから大金が入るので是非この百万円を受け取ってと差し出され、主人公は家族がいるからとお辞儀をして頂く。極楽寺駅に着き、お互いここで上り、下りに別れようと主人公が言うと、彼女は今から電車が来るまで我慢していた恋に落ちましょうと言いつつ彼の唇を求めた。彼女が電車に乗り、ドアが閉まる直前、彼は降りてくれと叫ぶが、ドアが閉まり発車する。彼は電車と共に走り、叫び続けた。

主人公を自分に置き換え、色々と考えてみました。

1.自分を振った女に会いたいものなのか? 現在の仕事が性に合っていないので、心に隙間が出来ていて、昔を懐かしんだのかも。夫婦仲も良いとは言えない状況もあるので。

2.当初、コンピューターでも出来ない図面だからと言われ、職人魂に火が点いたのだろう。

3.跡継ぎが恋人を奪った相手の世話になりたくないし、こんな惨めな身体を見せたくないと言い張ったが、妻は最終的には私が貴方を選んだのよと述べたことから彼の気持ちは和らいだよう。二人の結婚までの経緯は横合いから奪ったような形と夫が言い、妻は貴方のほうを選んだと言うきりで、心の内面は描かれていない。

4.主人公が跡継ぎを病院に見舞い、手伝う旨を伝える場面では、横取りするような形になって済まなかったと言えば、主人公は彼女が君を選んだそれだけさ。だから、いづらくなって去ったと。

5.ホテル宿泊の主人公に、跡継ぎは君なら家に泊まってくれても良いからと言う。家には両親は亡くなっており、子供もいないけど、信頼していると言う意味かも。または、世話になる人だからと考えたのか。

6.彼女に子供がいたら、これほどまでに彼に熱くならなかったのかもしれませんね。

7.主人公の将来はと考えるに、今回のひと時の炎のような愛(彼の消息は気掛かりになっていて、20年後に彼の職場に現れたので、思いは継続されていた節がある)も恋人時代の愛の時と同様に、人生の一こまに収まる。または、今度は偶然再会する。または、二人は駆け落ちする。このように、人生は瞬間的な、または永続性のある出会いと別れの連続であると考えます。

 次は、吉本ばなな作品の書評です。3月22日に、下書きとして書評の一部を書いておいた積りが、投稿の状態を公開から下書きに変更するのを忘れていて、公開されていて驚きました。ケアレスミスです。

『吉本ばなな自選選集2、Loveラブ』

1.白河夜船

 1) 内容は、大学時代の親友が添い寝してお金が貰える仕事に就いていたが、或る日自殺する。主人公はアルバイト先の社員に誘われ、何時しか不倫関係になっていた。彼の妻にはある隠された秘密がある・・。その秘密を知れば、読者は許すのか、許さないのかが問題である。

 2)情景や心理の描写が巧みに描き別けられていて、さすがベストセラー作家と思わず頷いた。一例をみます。出だしは、『いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう。潮が満ちるように眠りは訪れる』です。屈辱によく似たその重い後悔の中で私はふいにひやりとする。その響きの余韻を永遠のように味わう。足は淡々と自分の部屋を目指していたが、心は全然、帰ろうとしていないのがなんとなくわかっていた。など。

 3)読後、中国駐在中に日本人会発行の新聞での記事を思い出した。中国人の若い女性が駐在日本人幹部の愛人になり、高額の手当てを支給されて、毎日買い物、遊びに明け暮れている。いつしかこの生活に飽きがきていた時に、サーッカーの試合見物で知り合った若い中国人と意気投合し、ゼロから二人で何事も築いていこうと結婚した。彼女は回顧して、そんなに経済的に豊かな生活ではなかったが、何かを成し遂げてゆく達成感を得られて良かったと述べていた。

2.ハチ公の最後の恋人

 1)新興宗教を始めた祖母に可愛がられた少女は、祖母死後の内紛劇などに嫌気がさし家出する。高校も中退。年上の少年と夜中のドーナツ屋で知り合い、彼のアパートに行くと女子高生がいた。彼女は卒業直前、他の男友達のバイクに乗り、事故で即死。少女は同棲。彼はインドで日本人ヒッピー夫婦に捨てられ、裕福なインド人に育てられて、来日しアルバイトをしていた。彼がインドに戻り、仏教の修行に旅立つまでの少女の心の揺らめきを描いている。彼に同行すべきか、別れも運命と考えるか・・。

 2)社会の枠からはみ出た青少年の性の倫理観や感性が柔らかな文体で綴られる。

 3)よく観察され、練られた表現がある。例:月は今日しかない色と角度で、ビルの向こうで小さく輝いていた。私の世界の中で色がついていてまともに私の耳に聞き取れる言葉を話す人は、知り合ったばかりのハチしかいなかった。一瞬でも自分と濃密な恋の時間を持てば、生きることへの嫌悪は消えてゆく。

 4)チョッと気になった言葉遣いに、『あとあと後悔しないように・・』とあり、後悔の意味に済んだ後が含まれていると思われ、あとあとは不要かもと・・。或いは、付加して強調表現なのかも・・。

 さて、仮題『カメレオン人生』は250枚を書き、ちょっと中断しています。残りは50枚程度のクライマックス場面です。小説の書き方を読んでいて、題名は重要と再度理解し、『カメレオン人生』を『カメレオンを越えた』にします。この題からストーリーを想像して下さい。この小説の20字以内のキャッチコピーは『夫に死なれた内気な妻はカメレオンを越えた』です。

 

 最後は恒例の『歌謡詞』ですが、今回から『人生歌謡詞』を連載します。ご期待下さい。

     第1作目   おはよう 赤ちゃん

               誕生(パパの視点)、不定形

        (梓みちよの大ヒット曲『こんにちは 赤ちゃん』の本歌取り)

  

   一. おはよう  まんまる  赤ちゃん

      ようこそ   この世に

      守ります   パパだから

      大いに泣きなさい

      気が晴れるまで  晴れるまで

   

  二. おはよう  ふっくら  赤ちゃん

      ようこそ  日本に   

      守ります  パパだから

      おめめを開けなさい

      光満ちあふれ  満ちあふれ

  

  三. おはよう  めんこい  赤ちゃん

     ようこそ   わが家に 

     守ります  パパだから

     お話しましょう 

     にっこりにこにこ  にこにこ