今日は。
2月2日の東京は雲間から太陽がちらっと顔を出すだけで、未だ最高気温が9℃前後で寒いです。明日からは寒さが緩むそうですが。
今冬は各地に大雪をもたらし、雪下ろしや雪道の交通事故で尊い人命が多く失われています。気を付けて下さい。
桃、梅、柿の芽が心待ちに春を待っています
1.政治・経済
国会が開会中で予算の審議がなされていますね。各党がデータに基づいた議論を行い、修正すべき点は修正し、予算案を可決して、実施出来るように。
小沢元民主党代表の強制起訴が実施され、裁判の長期化が懸念されている由。客観的証拠が重要なので、その辺がどうなるやら・・。
サラリーマンの基本給は変わらないが、残業やボーナスが増えた分だけ、昨年は給料が増加したとのこと。政府の経済対策、会社の知恵、新興国への進出などで経済の活性化を願う。1ドル80円台の円高で、日経平均は10300円前後をふらついている。
チュニジアで独裁政権が民衆のデモで倒され、それに触発されたエジプトでも現在ムバラク大統領の30年の独裁政権の即時打倒のスローガンで100万人デモが実施され、その行方が注目されていますね。治安部隊との衝突で150名近くのヒトが亡くなったとのこと。これ以上死者が出ないよう早期の収拾対応を!
2.社会
宮崎県で7箇所目の鳥インフルエンザが発見され、感染拡大防止のため鶏の大量殺処分がなされています。その他、鹿児島県、愛知県などでも。防鳥ネットで徹底防御が必須とのこと。ヒトに感染しないのがせめてもの救い。
同じ宮崎県と鹿児島県の境に在る新燃岳で大噴火が起こり、長期化しそうとのこと。現時点で人命に影響はないが、農作物などの被害が大きいとのこと。十分なる警戒を。
落語家林家三平君が40歳にして純な心から女優とスピード婚約とのこと。お目出度う御座います。最近、芸能界は事件、不祥事の連続で暗いニュースが目立っておりましたが、久し振りに明るいニュースです。出会いは水戸黄門での共演とか。父君の三平師匠が繰り出す笑いの連続に腹を抱えた事が懐かしく思い出されます。
3.スポーツ
2月1日からプロ野球のキャンプイン。人気者の斉藤祐樹投手を中心に、どんな新人が活躍するか楽しみですね。
大阪女子マラソンでは5回目で優勝したママさんランナーの赤羽選手が優勝。ロンドン五輪に向え!
サッカーでは在日4世の季選手のボレーの1点で強豪の豪州を破り、アジア一位に。就任当初のザッケローニ監督を、覚えづらいので『フザケンナ』との関連語が浮かんだ。優勝してオサケ(お酒)からイワイザケ(祝い酒)と見事に変化した。感動を有難う。
2)堀辰雄作品の書評
2、3年前に上野西郷さん銅像下の古本屋で時を過ごしていたら、『堀辰雄、美しい村』(昭和31年、人文書院)の表題が中学時代を思い出させてくれた。昭和31年は私が小学6年である。確か、『風立ちぬ』の作者で、その一文が教科書に記載されていたと思った。当時は国語教師から作者の説明があったと思われるがその記憶は欠落し、表題が用言止めで珍しく(普通は体言止めが多し)、文章が詩的で軽やかな感じだったと頭から出て来た。そこで100円にて購入した。何時か読もうとして積んでいたが、昨日目に触れ紐解いた。
(1)一文がかなり長い。
例:さうしてその窓がすっかり釘づけになってゐて、その庭なんぞもすっかり荒れ果て、いまにも壊れさうな木戸が半ば開かれたままになってゐるのを認めると、私は子供らしい好奇心で一ぱいになりながらその庭の中へづかづかと這入って行った。
(2)詩的な表現が多い。
(3)現在と回想が繰り返されている。
(4)主人公と一緒に軽井沢を散策している気分になる。当時の作家の日常が手に取るように分かる。
(5)跋にかへて(あとがきのこと)の丸岡明氏によると、『美しい村』は昭和8年に書かれ、翌年夏の末に婚約した同じく療養に来ていた矢野綾子さんとの出会いを描いていると。10年の冬に富士見の高原療養所で彼女は逝去した。『風立ちぬ』を追悼小説として立ち上げたそうです。師の芥川龍之介を初め萩原朔太郎、室生犀星、川端康成とも交流があった由。13年に犀星の仲人で加藤多恵子さんと結婚。