自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

ブックマークに、歌謡詞、旅情詩の無料サイトと小説の電子版有料サイト。毎月1と15日に小説の執筆状況、歌謡詞等を掲載

高木徳一の小説の執筆状況と『走る』の歌謡詞(第1回かつしか文学賞作品の書評、巨人戦)

2014-05-03 15:43:13 | 小説

 今日は。

 ゴールデンウイークも後半になり、如何お過ごしですか。野山や海へご家族でお楽しみでしょう。

 当方、軽度の頚椎症と腰椎脊柱管狭窄症で右手と左脚に少々突っ張り感があり、筋弛緩剤、血流改善剤などを服用しています。以前の健康のありがたさを痛感しています。70歳になりますので、病気と上手く付き合う以外にはありませんね。ストレッチと近所の散歩で体力維持です。無理をせずに、パソコンを打っています。

 先日、中学の友人に電話で花見会の連絡をしたところ、アマチュア最高位の剣道7段を獲得したとのこと。剣道をしていたことも知らなかったので、大変驚きました。一途に努力した賜物でしょう。私は1冊の同人誌の佳作小説を自費出版し、退職後は10年で25冊の小説と1冊の詩集を『ホンニナル出版』に出店しました。こんなにも書いたかと自分に褒めてやりたいです。2冊は無料で読めますよ。今年出品した4冊の紹介を『小説の執筆状況』に記載します。立読み版は無料ですので6頁まで読めます。読んで頂き、心の栄養になれば幸いです。

 この1週間はパソコンに振り回されました。ウインドウズXPが更新情報のサービスを停止したので、最新の8.1に変えて『ホンニナル出版』への数冊の出版が上手くいかない場合もあると懸念し、出版してから著者購入をして、買い換える積もりです。テレビで、XPに組み込まれているネットへの入り口プログラムのインターネットエクスプローラー(IE)に不具合が見付かり、他のプラウザに変更するようにとのことでしたので、念のためIEからグーグルのクロムを探し、変更作業をしました。無料ブログの30社のうち半数をクロムから変えたところで、5月2日にIE の不具合解消のプログラムをXPにも配信したと新聞で読みました。折角変えたのでクロムで良いと思いましたが、ブログの編集画面でプレーン形式のみで画面に<p>  </p>があり、見ずらいです。IEでは、リッチ形式の編集記号のない画面にも切り替えられます。また、クロムは多くのプログラムが内蔵され、800Kbと容量が大で、IEは4Kbと少ないです。クロムを削除して元のIEに直しています。骨が折れました。

 

1.政治・経済

  安倍首相は欧州を歴訪していますが、経済面、安全面での協力を取り付けて来て下さい。ロシアと欧米の関係はギクシャクしていますが、第3次世界大戦にならないようにお願いします。中国、韓国との関係改善にも努力して、ウインウインの関係構築を、衆知を得て築くことを期待します。

  経済はこのところパッとしていないので、アベノミクスでのリーダーシップにも再度力を注いで欲しい。

 

2.社会

  何といっても、大ニュースは韓国での死者300名と思われる客船沈没事故です。韓国は人道的見地から近隣の日本や中国に支援要請をすべきでしたね。政治問題と大惨事での生命優先問題は別物と思われます。韓国当局に当初それ程の危機感はなかったのでしょうか。多数の若い高校生の命が奪われたことは痛恨の極みです。

 

3.科学

 特記なし

 

4.医療

  米ピッツバーク大のバディラック教授らはブタの膀胱の周囲に在る<wbr></wbr>コラーゲンを含む蛋白質複合体を事故や怪我で脚の筋肉の大半を失<wbr></wbr>った患者に移植した結果、5人とも筋肉や血管が再生し、階段を上<wbr></wbr>るなどの機能が25%以上回復したと報告した。以前にも、指先が<wbr></wbr>切断された患者に移植し、数週間後に指や爪が再生していたとも。
  京大の中辻憲夫教授らはiPS細胞の大量培養に成功したと発表し<wbr></wbr>た。その方法は食品添加物に利用されている増粘剤を培養液に加え<wbr></wbr>、細胞の沈下を防ぎ、更に別の添加剤で細胞の塊同士を結合させに<wbr></wbr>くくして、大きくなった塊を網目に通して安全にバラバラにする。<wbr></wbr>企業と提携し、3年以内に大型タンクでの培養を予定。

 

5.スポーツ

  巨人は3日から中日3連戦。これからテレビ観戦です。上位の広島と阪神に肉薄せよ!

 

6.第1回かつしか文学賞作品の書評

  前回は第2回のかつしか文学賞作品を取り上げましたが、今回は遡って1回目の作品です。

  平成22年度かつしか文学賞作品集:発行 葛飾区、制作 葛飾区文化施設指定管理者

 1) 大賞『広い空』南部洋一作(400字詰原稿用紙160枚、54歳、雑誌編集者、江東区在住)

  ① 都心のフレンチ店で働いている僕が葛飾の中川近くにある実家の魚屋に顔を出す。道すがら幼き頃を思い出す。フレンチ店で恋人未満の女や仲間に出会うが、上司の嫌がらせやパリへの料理修行への思いに揺れる。或る夜、3人の男に殴られ、気持が折れて、店を辞め、実家に戻る。親友や商店街の人達が悩みを聞いてくれたり、叱咤激励してくれる。高校まで交際していた女友達は結婚し、子連れで離婚して、再会する。魚屋を手伝うが、周囲から夢を捨てずにと背を押され、パリへ2ヶ月修行に。帰国後、親友達とフレンチ店を立ち上げ、商店街の活性化を図る。フレンチを毛嫌いする八百屋の親父は面倒見た仏人留学生に娘を取られていたことが最後に判り、ホロリとさせられるエピソードもある。

  ② 具体的な葛飾の地名などは出てこないが、風景描写や僕の葛藤の心理描写が巧みである。他の登場人物も具体的に浮かんでくる描写である。

  ③ パリ在住中にも葛飾の風景と類似する点を描いている。

  ④ 登場人物にカタカナ名が多く、若者の感じが良く出ている。

  ⑤ 周囲の時に厳しい、時に暖かい眼差しを受けて、若者が夢を実現する物語である。

 {選考委員選評}

  後藤喜一(東京新聞文化部長): 魚屋の息子のヒカルが地元で庶民的なフランス料理店を開くまでの青春小説。読後感の清々しさから、迷いなく大賞に推した。商店街の人たちの人情と連帯、ヒカルと仲間の友情が読み手の心を温かくする。浪曲をうなるような声で通行人に話しかける八百屋の辰さんなど、目の前に浮かんでくるようだ。不振の商店街をどう活性化するかという今日的な問題も物語の中に無理なく取り込まれている。

  小池昌代(作家): 力作ぞろいだが、不満の一つは「小説」ではなく舞台化等を前提とした単なる「原作」と化しているものが多いように思われたこと。少なくとも小説には無駄があり、筋書きとは離れた「飛躍」がある。土地や人間関係の、ありがちなイメージや展開から、もっと自由に羽ばたいてもいいのではないだろうか。大賞作品は、話の展開が急ぎ足ながら、店を開くまでの格闘振りを描き、下町を相対化する視点を書き入れたところが立体的で面白い。書き込めば、さらにもっとよくなるのでは。欠点はいくつもあるが、可能性を大きく秘めた作品。

  松久淳(作家): 3名の選考委員の推す作品は見事にばらばらでした。ここで選ばれた4作品は選考委員それぞれが自信を持って薦める「好きな作品」ということになります。対象作品の選評は他の委員の方に譲り、優秀作3作について触れます。

 

 2)優秀賞 『マザーズ・ジャーニー』石倉俊文作(400字詰原稿用紙212枚、64歳、放送作家、杉並区在住)

  ① 北海道から葛飾立石に来た若者がいる。何故か・・。祖母が集団就職で住み、16歳で母を産み、その母が死に際に一度産まれた場所を訪ねたいと言い残したので、その代理と判る。半ワルとその家族、スナックママ、近所の人達と出会い、お互いに刺激し合って物語は進む。サスペンスじみた筋の運びで面白い。半ワルの心の成長も描写され、群像劇のようである。若者とママとの関係も徐々に判明。最後に、祖母を知る人物は介護施設にいるまだら呆けの老婆で、過去を思い出し、痴呆が少しは改善する。

  ② 場面転換ごとの風景描写が巧みである。例:夕暮の町に赤トンボが宙を切っている。夕陽が映す長い影が、すぐに夕間暮れの中に溶けてしまう季節になった。

  ③ 演劇化を想定した場面転換が多い。例:秋空に浮かぶスカイツリーを見ながら、いづみと文子が中川の堤で語り合っている。音もなく粉雪が降り積もる北国の田舎町。

  ④ 半ワルに対し、『生きる』とはどういうことかを隠居老人に時折り語らせている。

 

 {選考委員選評}

  後藤喜一(東京新聞文化部長): 立石の玩具工場に勤め、十六歳で父親の分からない子(母)を産んだ祖母の足跡を確認しようと北海道から青年がやってくる、一種のルーツ探しの物語。地元の人たちの協力を得て、祖母が子を産んだ頃の事情がおぼろげながら浮かび上がってくるところは感動的だ。風呂屋の煙突掃除などの描写も秀逸。しかし青年がふらりと入った酒場のママと青年の関係など、いくつか設定に疑問を感じさせるところがあった。

  小池昌代(作家): 立石の空気を伝える力作である。ただ偶然が重なりすぎのような気も。 

  松久淳(作家): 個人的にはこの作品を強く推しました。ヨシと言う青年の成長物語と、一郎と言う青年の母の過去を探す旅という2つの軸が、大変上手く絡まっている。そのバランス、文章力が素晴らしい。脇役達も皆、いい「生き様」が見える。お見事です。

 3)優秀賞『遠雷』大谷昌三作(400字詰原稿用紙223枚、77歳、自営業) 

  ① 高砂駅前通りで定食屋『かつしか亭』を営む夫婦には妻連れ子の看護婦がいたが、不倫、妊娠を疑った母親に反発し家出し、寮生活をしている。2階は『かつしか荘』の4部屋のアパートで管理人を頼まれている。娘を心配する夫婦と客、出入り業者、アパート住人の人生模様が描かれてゆく。娘は最後に登場し、心配掛けたことを義父に謝罪し、ベトナム戦争で病んだ子供達を救いたいので、2年間のベトナム派遣に応募したいと。背を向けていた母は風呂に入り終える。「典子、早く入りなさい。パジャマと着替えはそこに揃えてあるから」

よし子の甲高い声と一緒に、また遠くで雷の音が聞こえた。夏がそこまで来ている。で了となる。

  ② 最後の『夏がそこまで来ている』との言葉が母娘の雪解けが始まったことを暗示している。

  ③ 葛飾に小菅拘置所があることから、アパート住人がアパートを探す妊娠女性を連れて来て、その旦那が刑務所にいることにしたと思われる。周囲の皆が生まれた子供も一緒になって面倒を見ている。

  ④ 登場人物一人ひとりが特徴的に描かれている。

  ⑤ 劇化を念頭に置いたように、簡潔なト書き風記載が多い。

  ⑥ 高砂に生まれ育った自分はどんなストーリーかと思いながら、興味深く読み進められた。

 

 {選考委員選評}

  後藤喜一(東京新聞文化部長): 高砂の小さな定食屋「かつしか亭」とその二階のアパートを舞台にした人情もの。定食屋を営むひとの良い善吉と、しっかり者で世話好きのよし子の夫婦がじつによく描かれ、常連客との会話もいい。舞台を一点に絞ってこれだけの物語が書けるのは相当な筆力と感心するが、そのために展開がやや単調になったことも否めない。 

  小池昌代(作家): 店にやってくる人々によって物語が展開する。上手いが場の広がりがなく、少し窮屈に思った。 

  松久淳(作家): 小説として考えると弱点は多いかもしれないですが、ワンシチュエーションの舞台劇の脚本として見れば、文句ない出来映えです。多くの登場人物の出し入れ、台詞運び、それぞれの落としどころも見事。からっとした人情噺として、落語で聞いてみたい気もしました。 

 

 4) 優秀賞 『堀切物語』宮野忠善作(400字詰原稿用紙120枚、74歳、葛飾区在住)

  ① 東京大空襲の際、小学入学の少年が父の実家の山形に疎開し、もやしっ子から麦っ子に生長してゆく。戦争の恐ろしさと雪国の大自然の素晴らしさが詩情豊かな文章で綴られている。作者の実体験と思われる。

  ② 表題の如く、故郷堀切の由来や戦時中の生活や隣近所の助け合いが四季の移り変わりと共に、判り易く簡潔に描かれている。

  ③ 子供達に読んで貰いたいため、漢字にルビが打たれ、難しい語彙にはカッコ内に説明もあり、優しい心が滲み出ている。

 

 {選考委員選評}

  後藤喜一(東京新聞文化部長): 戦前、戦後の暮らしがとても丁寧に描かれていて好感を持った。ただ、「風雲急を告げ」「阿鼻叫喚の巷」といった常套句や紋切り型の表現が多いのが少々気になった。 

  小池昌代(作家): 堀切そして山形という土地の声に耳を澄ませたという点では、出色の作品だ。

  松久淳(作家): 読者の前にその情景を浮かび上がらせる描写力は、他の作品と比べてもいちばん素晴らしかったと思います。

 以上を読み終えて、それぞれの作品は余韻が残ると思った。わが処女作品である『鶴』同人誌佳作の自費出版品『炎に死す』の際に、社長や編集長から記述が詳しすぎる嫌いと、場面転換が唐突のところがあり、余韻が余り感じられないとの感想を頂いていたので、再度この点を注意しながら執筆を重ねたいと痛感しました。

 

7.小説の執筆状況

  現在、執筆を中断し、次の4作品を『ホンニナル出版』に出店したので、作品紹介を致します。

 1)22作目:『悪の浸透力』

   ショックを受けた、同じ千葉大卒の男による英国人の英会話女性講師殺害事件をモチーフにして、恋人殺人事件を構想し、些細なことから人を殺す怖さを描く。動機とは、偽装工作はどれか、逃亡中に出会った推理作家の愛で出頭決意。裁判員裁判結果は。加害者と被害者家族との意外な関係とは。あとがきで、殺意を抱いた私の実体験を告白し、殺人の一歩手前で留まる抑止力とは何かを記載。     

 2)23作目:『恫喝退院』

   自伝的小説。主人公の弟は生後間もなく薬害によると思われる難聴となり、聾学校を卒業。62歳で吐血し、入院。障害者の付き添いの喜怒哀楽や院内感染の苦悩などを描く。弟への懺悔の理由とは・・。周囲の医療関係者や患者との交流も。時折り、これまでの道程を振り返り、これでよかったのかと自問自答を繰り返す。残された人生、あと十年前後をどう過すのか・・

 3)24作目:『地雷で助かった兵士、時効事件⑤』

  グリコ森永事件を題材にして、犯人像を戦争経験者に仕立て、痴漢事件を組み入れながら犯行の動機を構築しました。些細なことが切っ掛けで人生の奈落の底に至る怖さを描きました。幼友達の友情、家族の愛、結婚と子らの誕生の喜びに浸っていた一庶民が戦争に狩り出され、そこにみた現実とは。急死に一生を得たが、傷痍軍人となった苦悩とは。脅迫・誘拐事件の発端は何か。経過は、結末は・・。主犯の決断が潔い。

 4)25作目:『カメレオンで何が悪いの!』

  現在、出版社がチェック中

 

8. 『走る』の歌謡詞   A. 使い走り         (七五調)     一. 使い走りの       あの坊や        ネオン煌き        ぬうように        休みも取らず      汗流す        ママやホステス     気に入って        今宵も笑顔で      目が光る     二. 使い走りの       あの坊や        控え室で        気を遣い        ホステスお供で     ゴルフ場        お疲れ様と       マッサージ        昼間も笑顔で      目が光る     三. 使い走りの       あの坊や        アッという間の      二十年        銀座並木の       一等地        ビルのオーナー     煙吐く        ネオンすずめが     噂する   B. 夫婦道(めおとみち)            (七七調)     一. 走り回って       気付く還暦        走れ走れの       徒競走       テストテストの      成績表        稼げ稼げの       金社会        押しのけ押しのけ    出世が見える        アーアー   時は過ぎ去った     二. 走り終わって      迎える古希        妻を誘って        温泉巡り        ひなびた宿で       語らう夫婦        流す背中に        感謝を込めて        二人旅路で        心を癒す        アーアー   時は過ぎ去った     三. 遂に来ました       授かる喜寿が        目覚めの喜び       生きてる証拠        食を味わい         近間の散歩        変る街並み         草木が乏し        車椅子で          じっくり進む        アーアー   時は過ぎてゆく

        


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