ふわり、ふわりと
シモツケの花が咲きだして
ピエールド・ロンサールが終わったポポーの脇で
優雅な姿を見せています
シモツケは
キョウガノコやシモツケ草と同じバラ科の低木落葉樹です。
下野(栃木県)で多く自生していたことから
その名がついたそうです。
細かい枝がたくさん分枝し
株立ちになって
全体が繊細な印象のする可愛い花木です。
これは昨年の画像ですが
白とピンクの花が混ざり合って咲いてましたから
もしかして
癒しの庭のシモツケは
ゲンペイシモツケという品種かもしれませんね。
もう少ししたらピンクの花色が見えるかもしれません。
よく晴れあがって
今日は下染には絶好の日です
今日の下染は紬の布1反にトライ
紬は羽二重よりは厚手で固く
灰汁も相当量使います。
流霞道の先生の応援をいただいて
サワフタギの灰汁を使って下染をしていますが
120回もできるかしら・・・
栗山家の優美で深みのある
紫根染・茜染は
この手間暇を惜しまない難儀な作業があって
生まれ出される高貴な染め色なのです。
平成2年の暑い夏の日
庭師と二人でお邪魔したときの
栗山文一郎さんの下染め作業です。
この年の下染めと染めが
栗山文一郎さんの最後の仕事になってしまったのが
とても残念に思います。
奈良時代から伝承されてきた
郷土の伝統文化を守り伝えるために
下染めを120回以上も繰り返す古代技法にこだわり
あきもせずに苦にもならずと話しながら
淡々と作業をされていました。
ひたすらに優雅な色を求め作業をされていた
栗山文一郎さんの姿を思い出しながら
私もちょっと頑張ってみました。
優雅で格調高い美しさをもつ伝統の技法
それを守り続けることが
自分に課せられた責務と話された
文一郎さんの言葉の重みをひしひしとかみしめながら・・・
私もこんなことをしてみました。
中に入れたのは小豆ではなくビーズですけど・・・
布の川にしてみたいものですね。
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