トミーのお気楽カナダ日記

最近、また新しいことを始めてみたくなりました。だから、ずっと眠っていたブログ再開です☆

他人愛

2006-02-20 | 今日のトミー
雨や雪が降ってる日は、自転車通勤(約20分)のジェイを学校まで車で送ってあげることが多い。
天気予報を見て、「明日は雨だから、早起きしよう」とか予定を立てればいいのに、いつも朝目が覚めてからどちらかが窓を開けて、
「Shit! It's raining!!
と暴言を吐きながら、慌しい朝が始まります。

何度もいうけれど、トミ車(トミーの車)はノーマルタイヤです。
何しろ、大阪ではスノータイヤなんていらなかったし、この街に住むのもあと5ヶ月。ほんの数ヶ月のために何万円もつぎ込んでタイヤを履き替えるなんて、トミーがするわけがない。
なので、雪の日は運転しないか「ソロソロ運転」するしかないのです。

今朝もね、ソロソロ運転で学校までなんとかたどり着けました。
その時点で、いつもより5分ほど遅れてたけど、ジェイに関しては「まぁ、外人だし・・」とか何とか言えば大丈夫だろう(笑)。
でも、その後はまた家をはさんで逆方向にトミーのレストランがあるので、引き返さなければならない。
しかも、今朝はどの道もめちゃめちゃ渋滞><
あーあ、ほんとに大雪ってキライ。

ジェイを降ろしてから、渋滞を避けるために少しショートカットしたんだけど、結局合流するところは渋滞。
それでも(少し時間短縮できたな・・・)と思っていると、えらい事が起きちゃいました(*´Д`*)

そこは三叉路になってるんだけど、交差点の中心に向かって緩やかな坂になっていて、しかも見通しが悪い難関。
トミーは前の車についていったんだけど、運悪くその坂の途中で停まることに。
(なんとなく嫌な予感・・・(* ̄- ̄))
と思ったら、案の定その予感的中!!

車が動きません
完全にタイヤがスリップして、前に進まない;;;ヤバイ
バックミラーで後ろを見ると、「うそ~」というほどの渋滞。
20台くらい後ろまで続いてるのが見えて、軽くピンチ。
(うーむ、こういう場合はどうすればいいんだろう
と冷静に考えようと、しばらく固まったりして(後続車は激しくイライラしてるはず)、ちょっと後ろに下がって勢いをつける作戦に出てみた。
だけど、朝の通勤ラッシュ。なかなか後ろに下がるスペースもなく、もうどうにもこうにもお手上げ状態になっちゃいました。

仕方なく、車を降りて後ろの車の運転席の窓をノック。
トミーがノックするよりも早く、なんとその車のおにいさんが道を外れて車一台分のスペースを空けてくれた!
(ナイス!おにいさん!!)
とりあえず、両手を大振りに振って、後続車に「バックしろよ!」とのジェスチャー(無駄だけど)をしてから、トミ車に戻ってさらにバックする。

気持ち的にはオリンピック並に、目の前に立ちはだかる坂を乗り越えるべく気合いを入れるトミー。
すると、自らの車をトミーのために反対車線を越えた店舗の駐車場に停めてくれた例のおにいさんがトミ車に近寄ってきた。
(よっしゃ!重ね重ねナイス、おにいさん!!)
そして、トミーは言ってしまった・・・
「ちょっと後ろから押してくれませんか??」(*´Д`*)サイテー

トミーがブルルンとスリップしながらもエンジンをふかすのと同時に、おにいさんが雨の中トミ車を押してくれた。
ジリジリとのぼり始めたので、一気にアクセルを踏んで坂のほぼ頂点まで行った!!
でもこのまま停まると確実にさらなる問題が発生しそうだったので、窓を開けて思いっきり叫ぶトミー。
「ありがとお~~!!ほんとにすいません!ありがとぉぉぉ・・」
と、なんとフェイドアウトでそのまま仕事に向かってしまいました。

バックミラー越しにおにいさんが雨をよけながら、後続車に片手を挙げて合図しながら自分の車に向かう姿が、かっこよかった・・・
ちゃんと車を降りて挨拶したかったけど、あの状況じゃムリ;;と自分を納得させて、心の中でももう一度(おにいさん、ありがとぅ・・・)とつぶやいたのでした。

仕事はギリギリセーフ。つーか、ちょっと遅れたけど平気だった。
あの坂で、もし後ろにビッチな女ドライバーでもいたら、車押してくれたかなぁ・・・
きっとトミーは完全にお手上げ状態で、JAFでも呼びかねんイキオイだったなぁ・・・(JAF入会してないけど;)。
まったく見知らぬ同士、たまたま居合わせただけなのに、テキパキと助けてくれたおにいさん・・・
あなたの愛を激しく感じました(/∇\*)
一日一善、おにいさんはもう三日分くらいの「善」をやっちゃったよ・・・

他人の愛をズバーンと受け取った日というのは、少々仕事で嫌な事があっても、
「それでも地球は廻ってるんだよ」
とか
「明日は明日の風が吹く」
とか、なんだかポエマーかつ愛に満ち満ちた気持ちになってしまいます。
トミーも人に優しい人間を目指そうと思った、月曜日の朝でした