智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

頑固の元祖

2013年10月31日 | 日記
出入りの税理士さんに、

「奥さんは、もっと強くなっていい」、「自営業の奥さんは、皆さん、強いですよ」

と励まされ、少し開き直りました。

そう、自営業の社長は、アクが強い・・・・お山の大将・・・・



料理に限らず、仕事のことでも、従業員や関係先の前でも、キツイ発言をします。

以前は、夫のメンツを配慮して、その場では耐え忍び、

場を替えてから、夫に抗議しました。

でも、私の配慮は伝わらず、懲りないので、

最近は、彼ら第三者がいる前で、正々堂々と反論することにしました。


夫婦だけの密室では、「出て行け!離婚!」問答無用、話になりません。

第三者がいると、夫も冷静になり、暴言を防げます。



結婚当初は、私が歯を食いしばって、家に残りましたら、

夫が、一晩 家を飛び出しました

たまりかねて、義妹に話すと、義父も同じ言動をしていた!!!そうです。

血は争えない。



あれから7年・・・・

今や、夫は 東の和室に飛び込み、 私は 西の寝室へ引き篭もり、

誰も、「出て行っていない」ことに、気がつきました。

進歩・・・???



大正生まれの「頑固の元祖」さんの思い出話は、

夫が高校生の時分に、ラジカセで洋楽を聞いていたところ、

「こんなもの!軟弱だー!!!」とラジオを叩き潰した・・・・

小学生の頃、初めてもらった小遣いで、プラモデルを買って、組み立てたところ、

「こんなもの、買いおって!!!」と叩き壊した・・・

父親が帰宅すると、家族は緊張し、食事中の会話を禁じた・・・


頑固一徹な職人としての父を、夫は高く評価しています。

一方で「父親として」は?


夫の三姉妹は、皆、父とは真逆の、まったく大人しい、従順な男性を夫にします。

三姉妹や夫から、「懐かしい 家族団らんの 想出話」は、出てきません。


人は真似をして学ぶもの。

反面教師として否定し、別の言動を築き上げるには、相当な知恵を求められます。

多くの人は、親から遺伝した気性も相まって、無意識に真似をしていきます。

脅迫まがいの言動で、他人を従わせるのは、

誠意をもって、言葉を尽くし説得するより簡単で、人は安易な方へ流される




喧嘩の頻度は、以前より減りましたが、

夫は「オマエと喧嘩しても、勝ち目がないから、やめた~」など、ボヤいていました。

私は、長期戦を覚悟して、どっしり構え、

強い女房になる、ようです。