走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

部下との対話Ⅰ

2006年06月22日 05時41分51秒 | その他
私の課は、41公民館に職員を置いています。
どうしても距離的な障害が、職員との意識のすり合わせに限界があると感じています。
また、大所帯ということもあり、一堂にかいするというのも本当に難しいのです。
そこで、20日に主事部会で今年度初めて全員を招集してみました。
でも、やはり全員が集まるというのは無理でした。
そこで、職場研修として時間外ですが、「竹村塾」を開講すると言ってしまいました。
また、その席で、何か質問があればメールでどうぞと言ったところ、下記のような意見があったので紹介します。
本当は、実名で表現したかったのですが、あえて伏せることにします。
 
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Subject: 課長の講話について

 御忙しい中すいません。暇な時に読んでください。
 さて、本題ですが、課長の計画を実際に進めるために、市や市公連に対し、現在の地域の現状(当事者意識の欠如)や行政の問題点をできれば、データー等で示すと、より効果があると思います。
 例えば、主事の役割(仕事)をはっきりさせ、41館統一し、できるかぎり公民館事業を地域主体でしてもらう。その場合、組織が機能していない地域は、ほとんど事業が出来ないかもしれません。しかし、それによって地域の現状や行政の反省すべき点が、はっきりしてくるかと思います。一度、今の現状を表にだしてみてはどうでしょうか。 

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○君へ

 お疲れ様。竹村です。
 君が指摘するように、相手にわかりやすく説明するためには合理的なデータとして 示すことは大事なことだと思います。
 ただ、現段階でどのようなデータを示せばいいのか思いつきませんが、みんなで
知恵を絞れば何か出てくるような気がします。
 また、地域を変えるためには、いきなり厳しくするとさまざまな軋轢が生まれると思います。
 具体的にいうと、「スネかじりのドラ息子」に、「お前、明日から一人で食っていけ。」と言われて本当に食えると思いますか。
 職人の世界では師弟制度というものがあり、何も教えず、見て覚えろという世界です。
 怒り飛ばされ、時には鉄拳も飛んでくる世界です。
 でも、暖簾わけをするときには、弟子がきちんと一人前で食べれるかどうか見極めて旅立たせるのです。
 そこには、厳しいけれど「無償の愛」があります。
 「自立してください、自分たちでやってください。」と言って切り離すことは、簡単なことです。
 でもそこには、「無償の愛」があるとは思いません。
 むしろ無責任ではないでしょうか。
 思い起こしてみてください。
 私たちが公僕になった時点から、市民に対し見返りを求めることができなくなったのです。それが、私たちの宿命であります。
 でも勘違いしないで下さい、「抵抗しない」という意味ではないですよ。
 市民には言うべきことははっきりというということです。
 つまり、明確な根拠とわかりやすい説明をもってであります
 わが子を育む親の心、つまり「無償の愛」を貫く心で市民を育くむという姿勢が必要なのです。
 そういった意味では、君が提案するように現状認識・分析が必要ですから、とことんみんなで意見を出し合ってまとめてみましょう。
 Goodなアイデアだと思います。
 公民館主事の間にも、まだ温度差があるのはわかっています。
 でも、誰かが始めなければスタートしません。
 さまざまなグループができそうでワクワクしてます。
 当課は人財の宝庫だと最近つくづく思うのです。
 きっと変えられますよ。絶対、変わりますよ。
 ともにがんばりましょう。

                          素人であることを喜んでいる課長より