走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

現場主義

2007年12月10日 23時44分03秒 | その他
☆★★ 生え抜き社長

 日経ビジネス(2007.10.8号)にP&Gジャパンの桐山一憲氏の記事が出ていたので紹介しよう。

 彼は日本人トップとしては何と33年ぶり、44歳という若さで社長の座についた。そして、何よりも生え抜きの社長ということである。
 入社のきっかけもユニークで、面接担当者から「この会社は設立以来赤字続きで、日本から撤退するかもしれない。しかし、我々は3ヵ年計画『一大飛躍』で巻き返しを図る。今この会社は、大きく化ける可能性があるんだ」
その話を聞いた桐山氏は、名の知れた大手企業に行くよりも、崖っぷちのこの会社で思い切ったチャレンジをしてみたいと思い、入社を決断したそうだ。


☆☆★ 人の経験を生かす

 そして、試練は続く。
彼が立てた販売計画に対して各支店長が「現場も知らない若造が何を言う」と取り合わなかったそうだ。
「自分の経験が足りなければ人の経験を生かすしかない。」
この時から桐山氏は現場主義に徹するようになる。
スーパーの店頭、営業所、工場に出向き話を聞きまわった。
その結果、次第に彼の計画は説得力を増していったそうだ。
 その後、営業職に戻り、卸・小売業者に対する取引制度の改定を推進する。
97年から、すべての取引先に対して同一の価格を適用し、取引の透明化を図った。
当然、旧来の商慣習に馴染んでいた取引先から猛反発を受ける。
 桐山氏は、そのプロジェクトリーダーを任され、反発の矢面に立った。
苦しみの中、当時の社長ロバート・マクドナルド(現米本社COO)からかけられた言葉が忘れられないという。

 「我々は正しいことをやろうとしている。自信をもってやろう。」

 
☆☆☆ まずは現場から

 私も、現職になった時、正直不安でならなかった。
何よりも現場を知らなかったからであります。
当課の課長は、代々生え抜きの方が課長になられていた。
本人もそうだが、周りはもっと不安だったかもしれない。
私は、その不安をぬぐうために徹底して現場に出かけっていきました。
おかげで年間の半分以上、土日がつぶれます。
でも、楽しいのです。
現場にはさまざまな声があり、成長のためのチャンスがあります。
ずるいと言われるかもしれませんが、さまざまな人達が作り上げたものを断片的に見るだけなのですが、目を凝らして見ているとさまざまなものが見えてきます。
また、公民館長さんたちに、人の集め方や盛り上げ方を伝授していただく。
ふむふむ、なるほど、なるほど。
 
桐山さんの当時のことがよくわかります。
ちなみに行政改革を担当していたときも、サンドバックのようにたたかれたことがあり、一層親近感を覚えたのは、経験のなせる業でしょうか。