久しぶりに重い筆をとった。
母、先月、定期検診でひかかった。
舌癌から4年半の歳月が流れている。
口腔癌の5年以内の再発率は5割といわれている。
だがあと少しで5年。
期待していた...
だが、無情にも再発。
既に大きな手術には絶えられないくらい衰弱している。
先月から正月明けまでドタバタした。
救急車の出動もお願いした。
検査も3回。
内視鏡で細胞も取った。
本人とも話し合った。
もう手遅れであることを...
最悪の状態であるということを...
親子で話し合った。
延命処置よりは苦痛のない治療を選択することを
思えば奇跡的に、不死鳥のようによみがえった女性(ひと)だった。
「生への執着心」みたいなものを垣間見たような気がした。
病室にいるときも、お互い病気の話をしない。
食事のこと、看護師さんや担当医の先生の人柄の話などなど。
私はというと、何か笑わせるネタはないか、病室に入る直前まで考えていく。
時々、話が途切れる。
必ず、何か食べたいものがないか、尋ねる。
残された時間を自由に歩きまわれるなら、いろいろなところに連れて行ってやりたいが難しい。
今は、許される範囲、傍にいようと思っている。
何をするでもなく、ただベットの横で本を読んだり、一緒にテレビを見たり。
そんなことしかできない。
縁あって親子になった。
切っても切れない親子になった。
来世も親子になれるのだろうかと、寝顔を見ながらつい考える。
母、先月、定期検診でひかかった。
舌癌から4年半の歳月が流れている。
口腔癌の5年以内の再発率は5割といわれている。
だがあと少しで5年。
期待していた...
だが、無情にも再発。
既に大きな手術には絶えられないくらい衰弱している。
先月から正月明けまでドタバタした。
救急車の出動もお願いした。
検査も3回。
内視鏡で細胞も取った。
本人とも話し合った。
もう手遅れであることを...
最悪の状態であるということを...
親子で話し合った。
延命処置よりは苦痛のない治療を選択することを
思えば奇跡的に、不死鳥のようによみがえった女性(ひと)だった。
「生への執着心」みたいなものを垣間見たような気がした。
病室にいるときも、お互い病気の話をしない。
食事のこと、看護師さんや担当医の先生の人柄の話などなど。
私はというと、何か笑わせるネタはないか、病室に入る直前まで考えていく。
時々、話が途切れる。
必ず、何か食べたいものがないか、尋ねる。
残された時間を自由に歩きまわれるなら、いろいろなところに連れて行ってやりたいが難しい。
今は、許される範囲、傍にいようと思っている。
何をするでもなく、ただベットの横で本を読んだり、一緒にテレビを見たり。
そんなことしかできない。
縁あって親子になった。
切っても切れない親子になった。
来世も親子になれるのだろうかと、寝顔を見ながらつい考える。