生石地区には放課後子ども教室として「生石子どもいきいき教室」がある。
松山市の放課後子ども教室の原点が生石小学校にある。
公民館とも密接にかかわっていて、こういうケースは少ないという。
同教室の実行委員会の会長であり、公民館長の角田さんが、今回、その活動をまとめ発表をするという。
事前にいただいた資料について意見を求められていたので、自分なりに好き勝手に意見を言わせてもらった。
角田さんのすごいところは、好き勝手に言う私の意見に真摯に耳を傾けてくれるということ。
物静かだが、うちに秘めたる情熱は凄いものがある。
同教室の年間活動日数は177日。
協力ボランティア数が延べ1,261人。
しかも協力ボランティアが増えているというのである。
このことは、この教室を支える女性スタッフの皆さんの地道な活動にある。
そして、愛媛大学教育学部の学生の皆さんが「地域連携学習」に位置づけ、協力してくれていることも大きい。
当然、それに理解を示し、学生の皆さんを指導してくれている先生方もりっぱである。
成果として、子どもたちは「学校へ行くのが楽しくなった」といい、保護者の皆さんは「地域の子どもや施設などの関心が高くなった」という。
さらに、協力をいただいている地域の人たちからは「感謝」され、時に「感動」をし、自己の「成長」を感じるという。そして何よりも「子どもたちから学ばせてもらっている」という。
大学生の皆さんにとっては「学びの実践」になっており、「未来の先生の学びの場」にもなっているのである。
昨今、「モンスターペアレンツ」という保護者のクレーマーが増える中、この教室にはたくさんの感謝の言葉が寄せられるとともに、ノークレームというのは凄いことだ。
角田さんに秘訣を訊ねたところ、「ハートですかね」と返ってきた言葉が印象的だった。
すべからく、「ハート」が必要なのである。