自分を冷静に振り返ると部下たちに、このように言われていたのだろうなと最近思った。
そのきっかけを作ってくれたのは元部下。
一緒に飲んでいて、彼からつい上司に対する不満が出た。
彼の話には理がある。
こういう時、その上司を通して自分を投影してしまう。
やがて自分とその上司がオーバーラップする。
よくよく考えたら、彼の上司だった頃、私は彼の職員生活の中で最も最悪な上司だったかもしれない。
時間的な制約やスキルなど全く関係なしで命令した。
「理不尽」だと思われるくらい、そのミッションを強いた。
内心、「ちょっと無理かも」と思いつつも、叱咤激励(正確には叱咤のみ)しながら目標に向かってひたすら尻をたたいた。
他人事のようだが、不思議とやり遂げるのである。
本当に他人事である。
「やれたん?」
命令した者が一番驚く。
私らしいといえば私らしい。
こんないい加減な上司の下で働く部下はたまったもんじゃない。
そして、最近、何度か飲み会があり、その中で元部下たちと顔を合わせることがあった。
不思議と課ごとにその時のメンバーが集まってくる。
2課ごとに輪ができてOB会のようになってしまった。
彼らは異口同音こういうのである。
「あの時は、本当に大変でした。しんどくって、死ぬんじゃないかと思いました(オイオイ、それは大げさだろう)。でも、楽しかったです。」
仕事は、大変なものです。
しかし、その仕事を楽しいものに変えれるかどうかは、すべて自分です。
ただ、そのように向けるには上司の力がいるのかもしれません...