年の瀬が来ると、どうしてもその年を振りかえてしまう。
歳を重ねてくると余計である。
そして、若い頃はやり残したことを「来年こそは」と思っていた。
だが、いつしか、そのことにこだわらなくなり始めた。
諦めたわけではない。
おそらく、振り返るだけでなく、残りの人生も見るようになったからかもしれない。
そして、できることと、できないことが見えてきた。
そして、残りの時間で何ができて、何がやりたいのかを整理する。
次に、それらに優先順位をつけてみる。
自ずと下位のテーマはやりきれない可能性が出てくる。
いわゆる「やり残し」が出てくるのである。
「いたしかたない」と諦められる自分がいる。
だからこそ、上位のテーマは何が何でもやりきろうと思うのである。
「やり残し」は、諦めの産物ではなく、やりきった証なのだと自分に言い聞かせるようになった。