走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

まちを愛するということ

2012年02月14日 21時11分39秒 | つぶやき

 私の仕事は、市の出先機関という役割を担っている。
 主な仕事は、住民票や戸籍謄本、印鑑証明の交付、さらには税金などの収納業務などである。

 市民サービスの観点からすると、住んでいるところや職場の近くにあることで利便性が図れている。
 どの業務も正確性と迅速性が求められ、それだけを追求するという仕事のやり方もある。

 しかし、果たしてそれだけでいいのか...

 自問自答した末に、まずは所管するエリアを散策するところから始める。
 まったくお気楽な支所長である。
 困るのは部下たちである。
 まるで糸の切れた凧なのだから...

 それでも、堪(こら)えてくれる。
 というよりも、諦めてくれている。

 部下に全幅の信頼を置く。
 
 先人が残してくれた郷土史のようなものを携えて歩き回る。
 時に驚き、時に軽い失望をしながら、でも先人たちがなぜこのような史跡を残し続けてきたのか考える。

 地元の人たちが集まった会のときに、自分が見て回った史跡などを紹介する。
 役員の人たちでも知らないことがあるんだと気付かされる。

 すごいのは、他の会のときにその人がその史跡の話をしている。
 見に行っているのである。
 驚きである。
 それとも、よそ者(そこに住んでいないとそういわれることがある)に教えられ、悔しかったのか...

 自慢げに話す表情がとってもイイ。
 こうやって、このまちをより深く愛するようになってくれる。

 遠回りのようだが、こういう人たちを地道に増やしていくことが大切だと思っている。
 まちを愛する人が増えることで、そのまちを大事にし、そこに住む人たちを大切にしてくれるのではないかと思っている。

 このまちの匂いや風の心地よさ、まちの音、すべてが心地よい。
 このまちで仕事できることを本当に誇りに思える。


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