コミュニケーション力が必要だと最近様々なシーンで耳にする。
その一方でスマートフォーンに代表されるコミュニケーション・ツールはどんどん進化を続け、便利になっているのにもかかわらずである。
逆にこれらの道具が便利になったせいなのか、両者には反比例の関係にあるような気がする。
では、コミュニケーション力とは何なんだろうか?
一言で言うならば、「伝える力」だろうと。
では、伝えるためには何に気を付けなければならないのだろう。
私は、「伝える」というのは無味乾燥な言葉の羅列では伝わらないと思っている。
なぜなら、そのような言葉は相手の心に残らないからである。
相手の心に突き刺さってこそ伝わるのである。
若いけれども演説の達人、小泉進次郎氏はその極意を次のようにまとめている。
1 聞き手の反応を拾う
2 不都合な点を明かす
3 つかみのネタは現地調達
4 知ったかぶりはしない
5 難しい問いにも瞬時に返答
この5点の重要なところは、けっして独りよがりにならないということであろうか。
聴衆をよく観察し、相手の思いを瞬時に分析・理解し、一番的確な言葉で伝える。
これがたくさんの聴衆を虜(とりこ)にしている所以であろうか。
相手の心に突き刺さる言葉を伝えてこそ、コミュニケーション力がつくということか...