東京に行ってきた。
時間が少し余ったので久しぶりにホテルのマッサージを頼む。
ドアのノックがしたので、空けてみると初老の婦人が立っていた。
瞬間的に「大丈夫かな?」と思った。
マッサージが始まると、これが驚くばかりのパワーである。
そして、何よりもよくしゃべる。
私は、マッサージを受けていると、普通はそのまま深い眠りに入ることが多いので最初に支払を済ましておく。
でも、よくしゃべるから眠れない。
「お客さん、最初に私を見たとき、大丈夫かなと思ったでしょう。」
「わかった?」
「わかるわよ。大概のお客さんはそう思うからね。
そしてさあ、次に思うのが、私のこの力よ。」
力が入るところで、アクセントが変わる。
「うん、驚いてる。」
「お客さん、私、何歳に見える?」
この場合、失礼がないように、思っているよりも少し若く言うようにしている。
「60歳くらい?」
「よく言うよう、72歳よ。」
少なからず、驚いた。
「お客さんは、何歳?」
「49歳。」
「干支は?」と確かめるように言った。
「申(さる)」
「申、ふ~ん。」何か確かめているようだった。
「じゃあ、あと一つで50歳だ。それじゃ2つ、いいことを教えてあげるよ。
まず、1つ目は50になったら60まで、今まで以上に世の中のためになることを一生懸命、やんなさい。
そしたら、60からとってもイイことが始まるよ。
だって、60は還暦て言うでしょう。還暦て言うのはね、歳がもとに戻ることなんだよ。
だからさあ、それまでにうんとイイことしときなさい。」
ご婦人は、私の職業を知らない。
「でも、元気じゃなきゃあ、イイことしようと思ってもできないよ。
元気になるコツは、サボることよ。
でも、だらだらサボっちゃだめ。身体がさ、悲鳴を上げそうになったらサボるのよ。
そのときに、感謝して、嘘も方便て思ってサボりなさい。」
まさに、名言である。そして、ご婦人の話は続く。
「2つ目は、人を信用しなさい。
でも、この世には悪いやつもいるからさ、見極めが大事よ。
そのコツはさ、初対面のときに年齢を聞くのよ。
歳をごまかしたり、はぐらかす奴はね、自分の年輪に自信を持ってない奴だからさ、信じちゃだめよ。」
なるほどである。それじゃ、さっき歳を聞かれたのは試されたのか....。
でも、どうやら、このご婦人に気に入られたようである。
本当に人生の師匠はどこにでもいるもんだなあと、思った。
時間が少し余ったので久しぶりにホテルのマッサージを頼む。
ドアのノックがしたので、空けてみると初老の婦人が立っていた。
瞬間的に「大丈夫かな?」と思った。
マッサージが始まると、これが驚くばかりのパワーである。
そして、何よりもよくしゃべる。
私は、マッサージを受けていると、普通はそのまま深い眠りに入ることが多いので最初に支払を済ましておく。
でも、よくしゃべるから眠れない。
「お客さん、最初に私を見たとき、大丈夫かなと思ったでしょう。」
「わかった?」
「わかるわよ。大概のお客さんはそう思うからね。
そしてさあ、次に思うのが、私のこの力よ。」
力が入るところで、アクセントが変わる。
「うん、驚いてる。」
「お客さん、私、何歳に見える?」
この場合、失礼がないように、思っているよりも少し若く言うようにしている。
「60歳くらい?」
「よく言うよう、72歳よ。」
少なからず、驚いた。
「お客さんは、何歳?」
「49歳。」
「干支は?」と確かめるように言った。
「申(さる)」
「申、ふ~ん。」何か確かめているようだった。
「じゃあ、あと一つで50歳だ。それじゃ2つ、いいことを教えてあげるよ。
まず、1つ目は50になったら60まで、今まで以上に世の中のためになることを一生懸命、やんなさい。
そしたら、60からとってもイイことが始まるよ。
だって、60は還暦て言うでしょう。還暦て言うのはね、歳がもとに戻ることなんだよ。
だからさあ、それまでにうんとイイことしときなさい。」
ご婦人は、私の職業を知らない。
「でも、元気じゃなきゃあ、イイことしようと思ってもできないよ。
元気になるコツは、サボることよ。
でも、だらだらサボっちゃだめ。身体がさ、悲鳴を上げそうになったらサボるのよ。
そのときに、感謝して、嘘も方便て思ってサボりなさい。」
まさに、名言である。そして、ご婦人の話は続く。
「2つ目は、人を信用しなさい。
でも、この世には悪いやつもいるからさ、見極めが大事よ。
そのコツはさ、初対面のときに年齢を聞くのよ。
歳をごまかしたり、はぐらかす奴はね、自分の年輪に自信を持ってない奴だからさ、信じちゃだめよ。」
なるほどである。それじゃ、さっき歳を聞かれたのは試されたのか....。
でも、どうやら、このご婦人に気に入られたようである。
本当に人生の師匠はどこにでもいるもんだなあと、思った。