みなさんは、「サーバントハート」という言葉を聞いたことがあろうか。
「サーバントハート」とは、奉仕する心のことだそうだ。
そして、このサーバントハートをもつ人は、周りを巻き込む力を有しているというのである。
その理由は、ビジネスでは物事を進める上で「得をするか、損をするか」という価値基準で判断することが常である。
しかし、サーバントハートをもった人が進めると、この価値基準を根本から崩すことになる。
そして、借りができると「お返しをしたくなる」心理が働き、「あの人のためなら人肌脱ごう」という風になるものだそうだ。
こういう人たちが増えてくると、いつしかその人の周りは協力者でいっぱいになり、カタチになっていくというのである。
よく、「ギブ・アンド・テイク」という言葉を耳にするが、よく部下たちに、「『ギブ・ギブ・ギブ・アンド・テイク』くらいしないと人は動かない」と言っていたのだが、あながちまちがっていなかったと思う。
また、このサーバントハートをもったリーダーのことを「サーバントリーダー」というのだそうだ。
そして、サーバントリーダー像とはいかなるものかを次に紹介しよう。
キャラクターとしては、常に謙虚な人。
そして行動目的が、大儀のあるミッションやビジョンの実現と常に主役は自分でなくメンバー全員であると思える人なのだそうだ。
また影響力の源泉は、メンバーとの信頼関係が基本にあり、メンバーに奉仕したいという精神を有しているという。
コミュニケーション力としては、常に双方向で、傾聴を重視し、情報を共有することでメンバー間のネットワークの絆を強くするそうだ。
さらに、問題が発生した時には、学習・改善の機会として捉え、多くの問題はシステムから発生すると考えて、システムを見直すことができる人だというのである。
この考え方は、米国の通信会社AT&Tのマネージメントセンター所長を務めたロバート・K・グリーンリーフが提唱したリーダシップ哲学だそうだ。
これを読んでいくうちに、私たち行政マンが求められている人物像とかぶっているなと思ってしまった。