今日は航空機787の話でもちきりだった。
ものづくりニッポンの威信がかかっていたといわれる同機がまさかの緊急着陸。
日本の部品が35%も使用されているという。
だがその部品すべてが本当にニッポン製なのだろうか。
なじみのバイク屋さんは嘆く。
車体もそうだが、さまざまなパーツに至るまで他国で作られているという。
ただ、中にはそのことをオブラートで包んでいるメーカーもいるのではないか。
経済性と市場原理から利益を求めるあまり、いつのまにか品質が度外視されているような気がする。
しかも命の保障にかかわることまで軽視される風潮がないか、もう一度見つめなおして欲しい。
バイクなどはねじ一本で大事故になる可能性がある。
今回の件でも、どの企業も社運をかけて臨んでいるはず。
万に一つも間違いはないと思うが、しっかりと原因とその改善方策を利用者にわかりやすく説明していただきたい。
また、これを契機にものづくりニッポンのものすごさを見直して欲しい。
他国の労働力と国内の労働力の違いは、農業などの第一次産業にそのルーツがあることを再認識いただきたい。
というのも第二次産業は、その生産工程が屋内の場合が多い。
しかし、第一次産業は屋外であるから、自然や天候などさまざまな要因を加味しなければならない。
また、同じ農業でも米国とわが国では生産性を高める手法が異なる。
米国のそれは、集約していくことで大規模農業化し、生産量を高めていくやり方である。
わが国の農業は、決められた農地で収穫量を増やす手法である。
どちらの方がチエが必要かは明らかである。
そして、戦後、そのDNAをもった人たちが第二次産業に移行した歴史がある。
だからこそ、短期間でわが国の経済成長は成しえたのである。
ものづくりをされている皆さん、わが民族の労働力の質の高さをもう一度再認識していただきたい。