走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

消費税あれこれ

2012年08月29日 21時02分52秒 | つぶやき


 今日は消費税について自分なりの意見をまとめてみたいと思います。

 日本の社会が成熟期から衰退期に進み始めているのは皆様もなんとなく感じておられるのではないかと思います。
 これは、少子化の進展により人口減少社会にわが国が入ったことが背景にあります。

 私たちは、常に人口動態を頭に入れながらさまざまな政策を考える必要があると思うのですが、今、なぜ消費税をあげる必要があるのかということです。
 まだまだ先行きの見えない、不景気感のある、今なのかです。

 それは、二年後に団塊ジュニアが消費世代になるからだと思うのです。
 人口減少化時代において、直接税の税収入方式だけでは限界があるのです。

 だから、間接税としての消費税への転換が必要になってくるのですが、北欧の実態と比べて危うさを感じます。
 というのも、消費税アップに伴う社会保障サービスのクオリティを高めるための具体的な提案がなされていないからです。
 (ちなみにスウェーデンでは医療費が20歳まで無料、大学までの教育費が無料という恩恵にあずかっており、誰もが納税の大切さを十分理解している)

 また、消費税を単純に上げても思惑通り税収が伸びないような気がします。
 というのも、例えば、中古車市場を見た場合、わが国では個人売買のシェアは20%にも満たない状況ですが、欧米では80%くらいに達しています。
 これは、個人売買の場合、消費税がかからないからです。
 そして、その個人売買をする仲介サービスを今は簡単に立ち上げる環境ができているということに気付いているでしょうか。

 それは、ネットワークを活用したサイトビジネスで簡単に個人と個人を結び付けられるようになっているからです。
 そういう意味では、そういった事業者に課税できるでしょう。

 ただ、問題は流通システムが大きく壊れるということです。
 卸、仲卸、小売などの仕事が大幅に減り、マクロで見たときの雇用の消失や経済損失はとても大きいと思います。

 そして、全国にあった中古車センターがなくなり、恐らく東京にあるサイト会社のみが儲かりますから、東京のみ税収が増える構図になると思います。
 ネット社会の危うさは、税がより東京に一極集中することになり、地方経済はますます疲弊するのです。
 恐らくこの現象はまだまだ続くことでしょう。

 こうした中で地方都市の都市経営はますます厳しい現実を突きつけられると思います。

 消費税を上げれば税収が増えると単純に考えておられる皆さん、私たち地方はますます窮地に立たされているということに早く気付いてください。


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2 コメント

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Unknown (地方の学生)
2012-09-06 23:41:11
 はじめまして、本日はじめてこのブログを拝読しています。地方にいる学生です。一時期東京に滞在したことがあり、めまぐるしく消費が行われている様を見て、こんな活気が地方にもあればどんなにいいか、と感じました。
 そして消費税。私たち学生の間でも増税に関して議論になることがあります。年功序列も幻想に限りなく近い存在となり、GDPは成長しても給料は上がらない、しかし納めなければならない税金は増え、将来は年金がもらえるか心配、といった意見が出るのです。この国の財源が厳しいといった状況から増税はしょうがないのか、と思ったりもしますが、本文の例であるスウェーデンのように税による効果が実感しにくいことが、かかる増税問題で重要なことだと考えます。

稚文、散文失礼しました。一学生の意見です。
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そのとおりです。 (作者)
2012-09-24 20:15:59
今、やらなければならないことを先送りしているのは君たち若者でなく、私たち「大人」と呼ばれる人たちです。
そして、そのツケは私たちではなく、君たち若者に回すという、どうしようもない状況です。
ただ、きちんとそのことを君たちが話題にしてくれているということは、少し光が見えたような気がします。
社会の問題は他人事ではなく必ず自分の身に降りかかります。
インターネットを見れば、さまざまな情報を入手できます。
マスコミにのみ頼るのではなく、自分でものごとの本質を見極める力を持ってください。
私はひとり出ないように、君も一人ではありません。
今の社会は、必ず変えられると思っています。
お互い、がんばりましょう!!
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