誕生日に娘夫婦から、ウォークマンをプレゼントしてもらった。
実は、娘はi-Podとウォークマンの両方を持っていて、使い分けをしている。
どのように使い分けしているのか説明を聞いたのだが、よくわからない。
音楽機器関係は、断然、娘のほうが詳しい。
そんな中、娘の持っていたウォークマンをうらやましく思っていた。
買おうと思えば、無理をすれば買えないわけではないが、買った後の事を考えるとなかなか手が出なかった。(録音する方法が難しいのではないかと勝手に思っていたからである)
娘は、私がウォークマンを欲しがっていたことを感じていたようである。
そして、娘夫婦からのはじめてのプレゼントとして選んでくれたのが、このウォークマンである。
休日に娘が突然、家電に連れて行けという。
何事かと思って連れて行くと、音響コーナーへまっすぐ進む。
そして、ウォークマンのコーナーで、どの色が好きか聞くのである。(本当にカラーバリエーションが豊富で目移りしてしまう)
そして、黄緑色を指差すと、娘は迷わずその品番のカードを取り、レジへ進んだ。
レジ担当が該当する商品を持ってきて包装する。
その一連の様子を目で追いかけながら、なぜ二台目のウォークマンが必要なのか不思議だった。
レジで商品を受け取った娘は、それを私に差し出す。
「はい、バースディプレゼント。私たちから」
驚きであった。
うれしさが一気に噴出した。
帰路は、ワクワクしながら帰った。
まるで子どもである。
帰ると、娘から操作のレクチャを受ける。
これが想像していたよりも、簡単なのである。
片っ端から、自宅のCDを取り込んでいく。
早い早い!あっという間に取り込めるのである。
そして、聴き始めるとこれが至れり尽くせりなのである。
アルバムごとなのは当然のことながら、アーチスト別を選択すると複数のアルバムを連続して聴けるのである。
気分に応じて、例えばリラックスしたい時にそのテーマを選ぶと、それぞれのアルバムから瞬時に該当する楽曲を選択し、次々と流してくれる。
ものぐさな私などは、朝に「おまかせチャンネル」を選び、次に「朝のおすすめ」がまず表示される。それを選ぶと、朝の雰囲気にあった楽曲がそれぞれのアルバムからセレクトされ流れるといった具合である。
きっと機器に内蔵されたタイマーが勝手に「朝」と認識し、それを最優先に表示するといった具合か...
こんなきめ細かな設計をするのは日本人くらいであろう。
一世を風靡したウォークマンが、アップル社のi-Podに追い越されたことをよく揶揄されることがあった。
でも、このきめ細かなサービスを外国商品が設計できるのであろうか。
このやりすぎるくらいのきめ細かさを否定する人もいるが、私は自信を持っていいと思う。
再生ニッポンのヒントが、この小さなツールにあると私は勝手に思った