思えば先月は家族のことでいろいろとありました。
前半は、娘が主人公。
東京に居たときから付き合っていた彼のご両親が正式に挨拶に見えられた。
彼は、娘にとってはもったいないほどの好青年である。
終生のパートナーとして、素敵なひとを選んだと思う。
きっと私が反面教師になったのであろう。
私は、決して娘にとっていい父親ではなかった。
そして、いい夫とでもなかった。
彼のご両親は気さくな方で娘を可愛がってくれている。
彼の上にはお姉さんがいたのだが、若くして病死をされている。
そのことについては、お互い触れないようにしていた。
食事の席で、その話が少しだけ出た。
お母さんから、「うちは娘がいて、いなくなりましたが、娘の扱いは慣れていますから」という話が出た。
ありがたかった。
お母さんからは、終始、「嫁」という言葉ではなく「娘」だった。
お任せしてだいじようぶだなと勝手に思い込んでしまう。
お父さんから、「(娘さんが)いなくなったら、さびしくなりますね」といたわりにも似た言葉を受ける。
精一杯(やせがまんをしながら)、
「順繰りですから。いつも家内とは娘の邪魔にだけはならないようにしようと。歳をとったら二人で老人ホームにでも行きますから気にしないでください。」
母に、ご両親が来たこと。
そして、ご両親が心配して声をかけてくれたのだが、このように応えたと報告した。
母は突然泣き出した。
可愛がっていた孫がいなくなるからか...
そして、認知症になりかけていた母が正気に戻り、突然施設(老人ホーム)に入ると言い出した。
その理由を訊ねると、「気楽やけん」としか言わない。
そこで、入居希望施設を見に行く。
向かいながら、久しぶりに昔話をしていて「ハッ」とした。
死んだ父親がよく言っていたせりふを...
「お前が一人っ子なのはわし等のせい(責任)。ほやから、なんも気にせずにお前はお前の人生を歩け。わし等はお前の足手まといにはなりとうない。さっさと老人ホームに行くけん、気兼ねなんかせずに好きに生きたらエエけん。」
母は、そのことを思い出したのかもしれない。
でも、そのことを訊ねる勇気が私にはない。
不甲斐ない息子を持ったために、母親まで苦しめている自分がいる。
前半は、娘が主人公。
東京に居たときから付き合っていた彼のご両親が正式に挨拶に見えられた。
彼は、娘にとってはもったいないほどの好青年である。
終生のパートナーとして、素敵なひとを選んだと思う。
きっと私が反面教師になったのであろう。
私は、決して娘にとっていい父親ではなかった。
そして、いい夫とでもなかった。
彼のご両親は気さくな方で娘を可愛がってくれている。
彼の上にはお姉さんがいたのだが、若くして病死をされている。
そのことについては、お互い触れないようにしていた。
食事の席で、その話が少しだけ出た。
お母さんから、「うちは娘がいて、いなくなりましたが、娘の扱いは慣れていますから」という話が出た。
ありがたかった。
お母さんからは、終始、「嫁」という言葉ではなく「娘」だった。
お任せしてだいじようぶだなと勝手に思い込んでしまう。
お父さんから、「(娘さんが)いなくなったら、さびしくなりますね」といたわりにも似た言葉を受ける。
精一杯(やせがまんをしながら)、
「順繰りですから。いつも家内とは娘の邪魔にだけはならないようにしようと。歳をとったら二人で老人ホームにでも行きますから気にしないでください。」
母に、ご両親が来たこと。
そして、ご両親が心配して声をかけてくれたのだが、このように応えたと報告した。
母は突然泣き出した。
可愛がっていた孫がいなくなるからか...
そして、認知症になりかけていた母が正気に戻り、突然施設(老人ホーム)に入ると言い出した。
その理由を訊ねると、「気楽やけん」としか言わない。
そこで、入居希望施設を見に行く。
向かいながら、久しぶりに昔話をしていて「ハッ」とした。
死んだ父親がよく言っていたせりふを...
「お前が一人っ子なのはわし等のせい(責任)。ほやから、なんも気にせずにお前はお前の人生を歩け。わし等はお前の足手まといにはなりとうない。さっさと老人ホームに行くけん、気兼ねなんかせずに好きに生きたらエエけん。」
母は、そのことを思い出したのかもしれない。
でも、そのことを訊ねる勇気が私にはない。
不甲斐ない息子を持ったために、母親まで苦しめている自分がいる。