小学校の授業に英会話が正式に導入されてほぼ一年が過ぎようとしている。
導入された理由は、国際社会の中で英会話ができる人材が人口割合からするとあまりにも少ないからである。
また、企業側も今一番欲しがっているのは、海外で喧嘩してでも仕事を遂行できる人材なのだそうだ。
おそらく、この流れが主流になり、拡大の一方であろう。
では、求められるグローバルな人材とはどんな人材か。
英会話ができればいいか、そんな単純なものではないと思う。
英会話はあくまでも手段、手法であります。
英会話ができるということを前提として、次のような人材が必要なのである。
1.主体的に物事を考え
2.多様なバックグラウンドを持つ同僚、取引先、顧客などに
自分の考えをわかりやすく伝え
3.文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や
特性の差異を乗り越えて
4.相手の立場に立って互いを理解し
5.さらにはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して
活用し、相乗効果を生み出して
6.新しい価値を生み出すことができる人材
上記の条件を満たすためには英会話教育だけでなく、地理や歴史、国際文学、国際民俗学、宗教さらには表現手法、折衝術、コミュニケーション力など、さまざまな知識を詰め込まなければならないということである。
これら多様な教育を義務教育だけで、本当にできるのであろうか...