TOMTOM絵日記

~旅の想い出徒然日記~

2012.06.23 “上野水香が語るバレエの魅力Ⅱ”

2012-07-01 15:27:13 | 音楽・絵画・観劇

〈2012.06.23 sat 13:30~15:30〉

上野水香が語るバレエの魅力2
長身の上野水香さんの登場で会場が一瞬で華やかな雰囲気に包まれた。
前回同様岩永智博さんの進行で・・・
上野水香さんの略歴と、彼女の演じたバレエ公演のエピソード紹介から始まった。
   
2004年 東京バレエ団入団
フィレンツェの海外講演“ドンキホーテで初舞台”
水香さん:みんなの力がひとつになって良いものが創れたという気持ちになり嬉しかった
〈エチュード〉
超絶技巧 
クラシック・チュチュ
〈牧神の午後〉
素足で二次元的表現
〈ジゼル〉
ロマンチック・チュチュ
バレエはイタリアで誕生し、ルイ14世の支援を受けフランスで大きく発展したが、
革命によりバレエの中心はフランスからロシアに移った
チャイコフスキーの3大バレエはロシアバレエの代表作
〈ボレロ〉
円卓の上で踊る
振付家の許可が無いと踊れない
日本で踊れるのは3人
〈ラ・バヤデール〉

衣装が綺麗
   
水香さん:作品ごとに役どころが違う
     ストーリーとヒロインの気持ちを伝えるように演じている
     振付が良くできているので、上手く踊る事が重要
     練習すれば上手く踊れる
   
東京バレエ団の海外公演は710回を数える

海外では野外公演が多い
ヨーロッパでは日が長く雨の少ない春に、野外での講演が多い
昼間のリハーサルは日焼け防止に着込んで行うので熱くて大変
夜は野外なので虫がいるのでやはり大変
本番は夜10時スタートの時もあり、スケジュールがハードで体調管理が大切
   
パリオペラ座ガルニエ宮での「ザ・カブキ」公演の話題に・・・
水香さん:パリオペラ座は重厚で空気の深さが他と違う
       「何かが居る」といわれるように、
       ステージの緊張するシーンで足が勝手に上がる感覚を覚えた
       やはりオペラ座は「何かに守られた」場所
       日本のバレエが受け入れてもらえるか不安もあったが、スタンディングで喜んで貰えた
   
〈ドン・キホーテ〉
1869年ロシアボリショイ劇場で初演
マリンスキー劇場での4幕仕立てが定着
ワシリエフ版は目を見張るほど明るく、テンポが速い。
スピーディーな展開で飽きる事がない
水香さん:ポワント(トーシューズ)はカスタマイズしてからだの一部
     衣装は自分のサイズにピッタリ合っている事と、
     デザインは具体的に自分の希望を反映させるようにしいてる
     個性溢れる役どころ(キャラクター)に合わせた衣装・演技が見どころになる
ドン・キホーテは時代が新しいので共感でき、見て楽しい
サンチョパンサは太鼓腹という意味
衣装の下に身体を大きく見せるように沢山着込んでいる
2幕5場で展開がスピーデイー
水香さん:キトリからドルシネア姫へのは早替えは、
     短時間での衣装替えと気持ちの切り替えの両面で大変。
     最後のグラン・パ・ド・ドゥは体力的に疲れていても緊張する
アダージョ
バリエーション:男性ソロがメインで多彩なテクニックで見せ場が多い
        コンクールやガラで演じられる事が多く、
        熊川哲也さんが1989年ローザンヌ国際バレエコンクール決勝で
        金賞を受賞したのもコレ
コーダ:33開店に注目
スペインらしさを表現するのに小道具として扇を持つ
振付によって個同区の使い方が違う
ドン・キホーテでは扇の他カスタネット・タンバリンを使うが、
タンバリンを持つ事は珍しい。
   
最後に水香さんへの質問コーナー
公演前に食べるのは炭水化物
チョコレートやおにぎりなどかるいものを摂り、舞台の後にしっかりと食事をする。
トウシューズは1回のステージで1足
大切な事は3食きちんと食べてエネルギーを保つ事
顔のラインが重要で会場の遠くまで表情が伝わるよう
身体のラインと同じように“目”に気を配る
歌舞伎のように見得を切る
足だけを強くしようとするのではなく、身体の軸をとる事が大切
バランスをとるには爪先を意識を持ち、気持ちを込めて足を使う
   

あっという間の2時間でした。
トーシューズのプレゼントや終演後のサイン会も催され
バレエを身近に感じる有意義な時間でした。