TOMTOM絵日記

~旅の想い出徒然日記~

2015.07.17 “松竹座 七月大歌舞伎”

2015-07-18 23:13:41 | 大阪・神戸

〈2015.07.17 fri〉
06:00 起床
07:00 出発
07:46 津発 難波行特急乗車
09:58 難波着
    大丸で弁当購入
11:00 松竹座 七月大歌舞伎 開演
14:25 終演
    大丸でshopping
       今井で夕食
18:30 難波発 名古屋行特急乗車
20:00 津着


台風11号が四国に上陸し、時速20kmで中国地方を縦断する今日、大阪へ
近鉄の遅延が心配で、1本早い特急に乗車。
それ程の遅れも無く、難波着。
梅雨の雨と変わらない降り方で、戎橋通りは相変わらず東洋の外国人でいっぱい
10:00開店を待ち大丸でお弁当を購入し、大阪松竹座七月大歌舞伎昼の部観賞
今日の席は2F二等席なので観易い
「御存鈴ヶ森」
雲助達が屯する鈴ヶ森に白井権八が登場し、
雲助たちと権八との立ち回りが笑いを誘い、
最後は
幡随院長兵衛との対面の場となる。
小柄な孝太郎さんが珍しく立役を演じる。
十代半ばの美少年役というところでの配役と思われる。
丁寧に型を演じられたところに好感を感じたが、
もう少し力強い動きが観られると良かったかなぁ。
雷船頭
芸に脂がのった時蔵さんならではの色気と気風の良さが感じられ、
安心して楽しめる舞台でした。
「ぢいさんばあさん」
旧歌舞伎座で、仁左衛門&玉三郎の「ぢさんばあさん」を観たが、
るんが綺麗すぎた印象が残っている。
今日の時蔵さんは初役らしいが、二人の枯れ様と色気のバランスが絶妙だったように思う。
 

lunchは今井のお弁当


松竹創業120周年
関西・歌舞伎を愛する会 第二十四回
七月大歌舞伎
平成27年7月3日(金)~27日(月)
◆上演時間
〈昼の部〉
御存鈴ヶ森(11:00-11:45) 
雷船頭(12:10-12:30)
ぢいさんばあさん(13:05-14:25)
〈夜の部〉
通し狂言 絵本合法衢
序幕(16:00-16:45)
二幕目(16:50-17:50)
三幕目(18:25-19:10)
大詰(19:20-19:55)
◆演目と配役
〈昼の部〉
一、御存鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
幡随院長兵衛   中村 錦之助
雲助東海の勘蔵  澤村 由次郎
同 北海の熊六  嵐  橘三郎
飛脚早助     片岡 松之助
白井権八     片岡 孝太郎
二、雷船頭(かみなりせんどう)
女船頭      中村 時 蔵
三、ぢいさんばあさん
美濃部伊織    片岡 仁左衛門
伊織妻るん    中村 時 蔵
宮重久右衛門   中村 錦之助
石井民之進    市川 男女蔵
久弥妻きく    中村 米 吉
宮重久弥     中村 隼 人
山田恵助     澤村 由次郎
戸谷主税     市川 高麗蔵
柳原小兵衛    市村 家 橘
下嶋甚右衛門   中村 歌 六
〈夜の部〉
通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)
立場の太平次(たてばのたへいじ)
序 幕 第一場 多賀家水門口の場
    第二場 多賀領鷹野の場
    第三場 多賀家陣屋の場
二幕目 第一場 四条河原の場
    第二場 今出川道具屋の場
    第三場 妙覚寺裏手の場
三幕目 第一場 相州倉狩峠の場
    第二場 倉狩峠一つ家の場
    第三場 倉狩峠古宮の場
    第四場 元の一つ家の場
大 詰 第一場 合法庵室の場
    第二場 閻魔堂の場
左枝大学之助/立場の太平次 片岡 仁左衛門
うんざりお松/弥十郎妻皐月 中村 時 蔵
田代屋与兵衛   中村 錦之助
田代屋娘お亀   片岡 孝太郎
松浦玄蕃     市川 男女蔵
お米       中村 米 吉
孫七       中村 隼 人
番頭伝三     片岡 松之助
関口多九郎    嵐  橘三郎
升法印      澤村 由次郎
田代屋後家おりよ 市川 高麗蔵
佐五右衛門    市村 家 橘
高橋瀬左衛門/高橋弥十郎  中村 歌 六
太平次女房お道  片岡 秀太郎
◆みどころ
〈昼の部〉
一、御存鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
東海道の宿場町である品川宿に程近い鈴ヶ森。夜になると夜盗と化した雲助が多数出没しています。そこへ通りかかったのは美しい若衆の白井権八。暗闇から雲助たちが現れ襲いかかりますが、権八はそれを次々と斬り倒します。この様子を窺っていた俠客の幡随院長兵衛はその腕前に感心し、権八を匿うことを申し出て、江戸での再会を約束して別れるのでした。
四世鶴屋南北の様式美あふれた名作をお楽しみください。
二、雷船頭(かみなりせんどう)
江戸、大川端あたり、粋な姿の女船頭がひとり息を休めているところ、にわかに雲行きが怪しくなってきます。やがて雷鳴が轟き、稲光とともに雷が天から落ちてきます。驚いた女船頭に、雷はかき口説き始め、二人は賑やかに踊ります。
夏の季節にぴったりの楽しい舞踊です。
三、ぢいさんばあさん
おしどり夫婦の評判が高い江戸大番役の美濃部伊織と妻のるん。ところが、喧嘩で負傷したるんの弟、宮重久右衛門に代わり、伊織が上京の役目を仰せつかり、一年間夫婦は離ればなれに。翌年の桜時の再会を誓い別れますが、伊織は京でふとしたはずみから人を斬ってしまい、越前へ預かりの身となってしまいます。それから37年の年月が流れ、ついに再会の日を迎えます――。
森鷗外の短編を宇野信夫が巧みに脚色・演出した新歌舞伎。夫婦の愛を情感豊かに描いた感動の名作です。
〈夜の部〉
通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)
大名多賀家の一門・左枝大学之助は、本家横領を企み、家の重宝・霊亀の香炉を盗み取ります。悪事を重ねる大学之助に諫言した本家の重臣高橋瀬左衛門をも騙し討ちにし、駆けつけた瀬左衛門の弟弥十郎と妻の皐月に、遺恨のあった軍蔵が瀬左衛門を殺したと平然と語る大学之助。しかし、大学之助の様子に弥十郎は兄の死に不審をいだきます。そんな折、霊亀の香炉が、ふとしたことで瀬左衛門の実弟、道具屋与兵衛の手に入ります。大学之助配下の太平次は、蛇遣いのうんざりお松の力を借りて香炉を奪い取ろうとしますが、企みは失敗。与兵衛は、養母おりよの計らいで許嫁のお亀とともに香炉を携え、兄の敵討ちに旅立ちます。太平次は、毒酒で殺したおりよから金を奪い、しつこくつきまとうお松が煩わしくなりお松も手にかけます。
その後、大和国の倉狩峠の茶屋の主となった太平次は、立ち寄った与兵衛夫婦をだまし、妻のお亀を大学之助の妾に売り、与兵衛も殺そうとしますが、夫の悪企みを知った妻のお道が与兵衛を逃がします。
その頃、瀬左衛門の弟で、与兵衛の兄の弥十郎は合法と称し、大学之助を討つ機会を窺っています。そこへ互いに兄弟と知らぬまま与兵衛が逗留。やがてそこに与兵衛を探し当てた大学之助が現れ、香炉を奪い去ります。重傷を負った与兵衛は自害しますが、与兵衛の最期の言葉から弥十郎はすべてを悟り、妻皐月とともに大学之助を追い詰めます。
悪人たちを颯爽たる魅力で見せる南北作品を心ゆくまでお楽しみいただきます。(歌舞伎美人HPより)


終演後大丸で2時間程買い物をし“道頓堀今井”で「白波そば」をいただきました。
細目のお蕎麦に、昆布とかつおがしっかり効いた冷たい出汁でいただきます。
薄く骨切りした活け鱧のおとし(湯引き)に
梅肉が爽やかでさっぱりとした美味しさでした。
fさんが注文した「穴子そば」

偶然にもこんな台風の日に、大阪松竹座で「ぢさんばあさん」を観た帰り道、
仁左衛門さんが人間国宝に認定された事を知りました。
嬉しい日に嬉しい事が重なりました