〈2015.10.11 sun〉
07:00 起床
08:00 津駅へ
08:41 津発名古屋行急行乗車
今日は急行で節約
白子から席に座れたlackey
09:46 名古屋着
曇天はwalkingの味方
雲はuv-cutしてくれる
栄まで歩くことにした
ミッドランドスクエアから外に出たら道路が放射状で、東に向かうつもりが結局東北方向に向かって歩いていた
道に迷ったおかげで秋祭りの屋台に遭遇
いい感じ
先日お母様をお送りされたmさんとlunchです
元気がでるものをと思い松坂屋本店の「あつた蓬莱軒」で“ひつまぶし”
11:00にお店の前に並ぼうとしたら、もう100人以上の行列
お喋りしながら1時間待ちで席に案内されました
まぁどこでお喋りしても同じなので、結果オーライ
蓬莱軒の“蓬”の印
「あつた蓬莱軒」の“ひつまぶし”堪能させていただきました
mさんのご家族のお話にもほっこりしました
次は金山でoさんと合流
oさん 「全~然分からなかった」
tomtom「」
oさん 「あなたヘアスタイル変わったから分からなかった」
tomtom「」
“錦秋名古屋 顔見世”観劇です
15:30 “錦秋名古屋 顔見世”夜の部開演
平家女護島 俊寛
71歳の吉右衛門さんが演じる「俊寛」は感情が乗り移ったほど臨場感を感じる演技でした
望郷・悲哀を封じ込めて生きながら、それでも生への執着が滲み出るもどかしさが切ない
流石人間国宝の奥行
芝雀さん演じる海女千鳥が素直で愛らしかったですネ
来年3月、五代目中村雀右衛門を襲名されます
中村錦之助さんの丹波少将成経も凛々しく綺麗でした
錦之助さんのご長男は若手ホープ初代中村隼人さん
太刀盗人
実力派の役者さんならではの、丁寧な笑いでした
浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)山三浪宅/鞘当
平気で人を殺してしまう場面が成立するのは歌舞伎の舞台だけ
不思議
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(中ホール)の緞帳は、名古屋城・テレビ搭・愛知県庁・熱田の森
oさんに頂いたお弁当です
美味しかったです
ご馳走さま
今日の歌舞伎はどちらかと云えば地味な舞台でした。
人間国宝吉右衛門さんが一座を引っ張っているいる感があり、
キラキラする若手の登場も無く確かに地味でしたが、
実力派の俳優陣の安定感有る演技で舞台が引き締まる感じでした。
人気俳優さんの舞台は勿論楽しいですが、
実力の有る俳優陣の舞台も楽しいものですネ
久し振りにoさんに元気頂きました
今まで会った中で一番元気なoさんでした
20:00 “錦秋名古屋 顔見世”夜の部終演
oさんとお別れし、名鉄で金山から名古屋に移動
20:30 名古屋発難波行特急乗車
21:19 津着
錦秋名古屋 顔見世
平成27年10月3日(土)~25日(日)
◆演目と配役
〈昼の部〉
一、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
あんま秀の市 歌 六
泥棒権太郎 錦之助
二、藤娘(ふじむすめ)
藤の精 芝 雀
三、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)両国橋の場/松浦邸の場/同 玄関先の場
松浦鎮信 吉右衛門
大高源吾 又五郎
近習 鵜飼左司馬 歌 昇
同 江川文太夫 種之助
同 渕部市右衛門 吉之助
お縫 米 吉
宝井其角 歌 六
〈夜の部〉
一、平家女護島 俊寛(しゅんかん)
俊寛僧都 吉右衛門
海女千鳥 芝 雀
丹波少将成経 錦之助
平判官康頼 歌 昇
瀬尾太郎兼康 又五郎
丹左衛門尉基康 歌 六
二、太刀盗人(たちぬすびと)
すっぱの九郎兵衛 又五郎
従者藤内 種之助
目代丁字左衛門 吉之助
田舎者万兵衛 錦之助
三、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)山三浪宅/鞘当
名古屋山三 錦之助
傾城葛城/お国/茶屋女房 芝 雀
浮世又平 橘三郎
不破伴左衛門 又五郎
◆みどころ
〈昼の部〉
一、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
NHKのラジオドラマとして昭和26(1951)年に放送された村上元三の作品が、後に舞台化されました。
登場人物は、あんまと泥棒の二人だけ。コミカルな対話劇になっています。
盲目の秀の市は、あんまで生計を立てています。
ある日の夜更け、泥棒の権太郎が秀の市の家に押し入り、「金を出せ!」と凄みます。
最初は怖がっているように見えた秀の市ですが、泥棒が怖くはないようで、権太郎の要求をのらりくらりと交わし、とぼけるばかり。いつの間にか説教を始め立場は逆転し、酒をせがみ、ついに自分の不幸な身の上話を語り始め、権太郎の同情を誘います。
気の毒に思った権太郎は、秀の市に金まで与え、退散してしまいます。
これに感謝した秀の市でしたが、権太郎が去ると、一人ほくそ笑むのでした。
二、藤娘(ふじむすめ)
大津絵を題材にした女方の舞踊の代表作品。
もともとは絵から抜け出した人物が踊る五変化の一つでしたが、近年では、藤の花の精が娘の姿で現れ、女心を踊る作品として独立して上演されます。
松の木のもとに藤の花房を手にした愛らしい娘が現れ、女の切ない恋心や、恋人と酌み交わす酒に酔う様子を艶やかに踊り、軽やかな松尽くしへと続きます。
華やかな舞台装置と多彩な衣裳など優美な世界に誘われます。
三、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
この作品は、平戸藩主・松浦鎮信を主人公とした『忠臣蔵』外伝で、赤穂浪士による吉良邸討ち入りの前日から当日を描き、初代中村吉右衛門の当たり役を集めた「秀山十種」に選ばれています。
吉良邸の隣に住む松浦鎮信侯は、浅野内匠頭が殿中で吉良上野介に斬りつけて切腹を命じられたことに深く同情し、赤穂浪士の一人、大高源吾の妹お縫を腰元として召し抱え、かわいがっていました。
ところが、その大の赤穂びいきの期待に反し、赤穂浪士がなかなか敵討ちをしないので業を煮やしています。
俳諧の師匠である宝井其角が昨日会った大高源吾の様子を話すと、松浦侯は急に機嫌が悪くなり、お縫を連れて帰れと当たり散らす始末。
しかし、昨日「年の瀬や 水の流れと 人の身は」と其角が詠みかけると、源吾が「明日待たるる その宝船」と付け句して立ち去ったことを伝えると、その心中をくみ取って、機嫌は一変。
帰りかけた其角とお縫を呼び戻すところに、突如として隣家から太鼓の音が聞こえてきます。
それは大石内蔵助が打つ山鹿流の陣太鼓だと察した松浦侯は、付け句の通り討ち入りしたと喜び、歓喜の絶頂に達します。
やがて、本懐を遂げたことを知らせに訪れた大高源吾と対面します。
〈夜の部〉
一、俊寛(しゅんかん)
俊寛僧都は平家打倒を謀りますが、その密議は裏切りから清盛に漏れ、丹波少将成経、平判官康頼とともに南の果ての鬼界ヶ島に流罪となりました。
三人が流人の生活に疲れ果てている中、成経が島に住む海女の千鳥と夫婦になります。
俊寛は喜び、ひとさし舞って二人の門出を祝います。そこへ都から赦免船が到着しますが、上使の瀬尾太郎が読み上げる赦免状に俊寛の名前がありません。
がっかりしているところに、もう一人の上使、丹左衛門尉基康が現れ、俊寛の赦免が告げられます。
晴れて三人は千鳥と共に乗船しようとします。
ところが、瀬尾が千鳥の乗船を許さないため、千鳥は浜に残って嘆き悲しみます。
俊寛は千鳥の乗船を瀬尾に請い、聞く耳を持たない瀬尾を刀で切り捨てます。
若い成経と千鳥のため、上使の瀬尾を殺した罪を背負って俊寛は島に残ります。そして、必死の思いで岩場を登り、どんどん遠ざかる赦免船に思いをはせながら見送るのでした。
絶海の孤島に残された俊寛の孤独と悲劇を描く近松門左衛門の名作をご堪能ください。
二、太刀盗人(たちぬすびと)
狂言からそのエッセンスを取り込んで歌舞伎にアレンジした松羽目ものの楽しい舞踊劇です。
明治末から大正にかけ『身替座禅』や『棒しばり』など傑作を手がけた岡村柿紅が、軽妙に仕立てました。
浮かれ気分で大都会の京へやってきた田舎者の万兵衛と、この男から黄金造りの太刀を奪い取ろうとするすっぱ(盗人)の九郎兵衛の二人。
悪智恵を働かせるすっぱは、どこか大らかなところもある小悪党。二人の争いを裁くことになった目代の問いに対し、田舎者の答えに聞き耳をたてたすっぱが同じように答えたり、身の潔白を連れ舞いで証明するくだりでは、すっぱが田舎者を真似て舞が少しずつ遅れていくところが笑いを誘います。
三、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)
佐々木家の家臣名古屋山三は、腰元岩橋と深い仲になり、不義密通の咎で、家を追放されています。
浪人となった山三が、浅草の鳥越の貧乏長屋で下女のお国と暮らしているところへやって来たのは、吉原の傾城葛城。実は葛城は岩橋で、山三の父の敵と思われる不破伴左衛門と、紛失した重宝の刀の行方を尋ね、その様子を伝えに来たのでした。
一方、お国は、不破伴左衛門に仕えていた父・浮世又平から山三毒殺の計画を打ち明けられ、自らの命を犠牲にして、慕い続ける山三を守ろうとしました。
暗闇の中、そうとは知らず奪われた刀の詮議のため吉原へ向かう山三を見送り、お国は息絶えてしまいます。
場所は変わって桜が満開の仲之町、不破伴左衛門は雲に稲妻模様、名古屋山三は雨に濡れ燕模様という伊達な姿で思わぬ再会をします。
二人はすれ違う際に刀の鞘が当たったことから斬り合いとなりますが、茶屋女房がそれを留めます。
大南北と呼ばれる四世鶴屋南北ならではの華やかな舞台をお楽しみください。(歌舞伎美人HPより)