穂高連邦にかかる滝雲は冷気の塊のようなものです。
太陽の光の届かない夜間はじっと山の奥へ谷の奥へと隙間を埋めるかのようにじっとしています。
太陽が昇るにつれ次第に雲の流れが加速し一旦岳沢に急降下するように流れ込みます。
さらに気温が上昇すると雲の水蒸気が耐えきれなくって天へ逃げようとします。
山風の逆転現象です。
岳沢に溜まった雲は上昇気流と共に一気に消えて行くのです。
上高地の標高は1500m 私たちが平地で見上げる雲の高さですね
上高地に来ると雲の高さに立って雲の流れが観察できるのです。これが上高地の醍醐味の一つですね
そして大正池はその様子を写す神秘の池となるのです。
この後、穂高は先ほど説明しました上昇気流の雲に一旦隠れお化粧替えをします。
その間に田代湿原・河童橋へと足を進めていきましょう。