妻が実家に戻っている.
いつもは妻に生活習慣の文句ばかり言っていたが,いざいないとなると更に生活が乱れる自分がいることに気づかされる.
家にいるのに食事を取らないし,休憩無しで仕事をやり続けてしまい,用事を作って鉄砲玉のように出て行く.
わかってはいるが私は非常に困った男だ.
そういう意味では妻の存在にもっと感謝しなければいけない.
私をいらいらさせて血の巡りを良くさせてくれる妻.
注意のために度々階段を上り下りさせ,足の血行障害から守ってくれる妻.
ありえないことをして私を凝り固まった常識の枠組みから開放し,新しい発想を持たせてくれる妻.
冗談のようだが,結構冗談になってないところが怖い.
しかしこんなことを並べて「ありがとう」と言っても,きっと謝意を感じてもらえないどころか,殺意をもたれてしまうだろう.
|