Bill Gatesがようやく宣言した.
こっちはLinuxを1996年から使ってるし,XMLにつながらCALSなどには1997年から関わってきた.
「すべての家庭にサーバを」
21世紀になる前に同じことを言っていた.
私にとっては当たり前の概念だったが,当時はその有用性が何も理解されなかった.
それが今ではアプリケーション間通信だけでなくサーバー間でもXMLが増えてきて,個人でもRSSの浸透でXMLには抵抗がなくなってきた.
広帯域通信も,PCが一家に複数台あるのは普通だし,ネットワーク家電も増えてきた.
PCの性能が上がるとともに,P2Pアプリも増えて,サービスを提供するのがサーバーという概念が崩れてきた.
旧来のサーバーも依然必要だが,負荷レベルのまったく異なる個人・家庭のManagement Serverが出現しても良い状況が整ってきているのを感じる.
ユビキタス社会のプライベート空間へのGatewayを考えれば,ホームサーバーは実に当たり前の概念だ.
サーバーがライセンス管理をしてくれたら,iPodのような携帯音楽プレーヤーも携帯もいちいちコンテンツを内蔵しなくてもダウンロードしたらいい時代が来るだろう.
SonyのNetwork WalkmanはiPodが出てくるかなり前に頓挫したが,焼きなおして製品化したら今度は中身に名前が伴ってヒットするかもしれない.
ダウンロード元はどこになるだろうか?
JASRACなどの管理協会では期待は出来ない.
今のAppleみたいに企業がやるのが出てきそうだが,今のままだとダウンロード回数や期間的な制限があって,発展した環境の中でエンドユーザーの利便性をどこまでケアできるだろうか.
その一方で解決の糸口はホームサーバーにあるかもしれない.
CDを持っていたら何回でも聴けるように,「所有」をしっかりオーサライズできるのは,実世界にあるプライベート環境だろう.
どういう風に発展していくかなぁ.
Licensingということに関して,現在の人間では意識と認識を飛躍させることは難しいかもしれない.
まぁ,そうでなくても便利なものではあるのだが.
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