長島敏春「逗子日乗」(旧「生命のサンゴ礁」)

2007年温暖化による石垣島のサンゴ礁大白化に遭遇。「生命のサンゴ礁」を開始。2023年に「逗子日乗」とする。

ウミガメはもう海を見る事はできない

2012年08月09日 | 石垣島

石垣島北部の海岸を歩いていると、カラスが海岸に集まっていた。

その先を見るとウミガメが見えた、更に近づいた。ウミガメの死骸だった。無惨な光景だ。

しかし、この光景はこの海岸に似つかわしい。ウミガメがメスであれば産卵に来た可能性もある。

産卵をして力つきて死んだのか。

ウミガメは死んでいる、海岸の先は何故か未来に繋がる印象だ。

死と生の問題は現代において解明出来ない世界だ。少なくとも生を受ければ必ず死を迎える。

ウミガメはもう海を見る事はできないだろう。

しかし、海は脈々と続いている。生と死の連続性を想起させる光景だ。