春陽を受け朝から外気はプラスの気温
旅立ちを促す日の緩み
路面は、雪解けの洪水
屋根からはポタポタと雨だれ音が陽気にはしゃぐ
昨日の雨だれの滴が、つららとなって軒下にぶらさがっている
春を待つ北の空
゛三月になれば、、、ね゛
きっとパパに良い知らせが届くよ
呼びかけてきた
ばあちゃんの勢いも、巷の風の音に消されて行く虚しさ
唇を噛み耐えて、、、それではと
窮屈な屋根の下
爺と婆との生活を始めてみたが、、、
1年間は長かったね
思い通りにならない世の常
我慢、辛抱、我がままの耐える事は
きっと人生のいい経験のひとコマになるでしょう
ここの家は自分の家と思ってね
両手を拡げて迎えたはずだったが、、、、ごめん
いろいろと我が家に
思ってもいないアクシデント
まだまだ若いとは誤算
若くは無かった、、、こんなはずでは、と問いてみたが
現実は老いの風、厳しかった
じいちゃんは、病院で見せた事などなかった男泣き
おいおいと、大泣きする姿を孫は見てしまったらしい
驚いて私にそっと教えてくれたが、、、、
私も泣きたくなるでしょう、、、こんなはずではのアクシデント
今は、喜怒哀楽に泣く夫の姿は慢性で
泣き虫のじいちゃんになっ行く。
ばあちゃんは、恥など忘れ
雨の中を自転車で、おいぼれ傘を差し
雪の日は、ボブスレーを引き
世間体など無視をして
我が道を行く姿、、、
゛きっと孫は、嫌だったろう゛、、、
現実は厳しい
全てお任せだった事
オイオイと頼まれる不自由な夫の用事
1日に幾度この慣れたこの道をお百度参りした事か
世間の風は容赦なく
ガタガタの私の体に吹き付ける
春が来れば
何とかなるが、、、、と頑張ってみたが
もう限界灘
逃げ出す事も出来ない現状
そんな雰囲気をいち早く察してか
犬ミルキーは天国へと旅立った
思いもよらない悔しさだったが、、、
千の風を受ける
陽春の眼差しは
天国は゛いいとこじゃ゛と
微笑んでいる
今日も夜明けだ朝だ
靴下、手袋は、顔をあらったか、歯磨きは、、、エートセトラ
朝に夕にワイワイ、、、ガヤガヤ
下界を見下ろす犬ミルキー
゛うるさいのは 、ごめんじゃ゛
ワンと一声゛頑張ってね゛残し旅だった