凍えは今日も-15度
それでもカーンと凍えた
昼下がり陽はにこにこと頭上の微笑
キラキラと
゛あの陽の中に貼り付きた繋ぎ蜻蛉の時は流され雨垂れに゛
あの陽の中に去っていたった
夏の微笑を覗かせる
病夫を連れた繋ぎ蜻蛉をふと思い出す
゛あちこちにボンドを付けた病夫の姿見守ってゐぬ陽の出かな゛
時は戻り
幼子の姿のように
いろはにほへと
日々の暮らしの陽の出を
妻はじっと見守っている
゛雪付きて離れぬ母の手袋を里に向き返へ雪玉投げぬ゛
里の母、、、
編んでくれた手袋の温もりに
雪が付いて離れない
愛しさに雪玉を作り投げて見たが
木霊も何も返って来ない
゛こんこんと降の雪がハートを探し日々慰めの如月の窓゛
篝火は
バレンタインノハートを探し始める