゛未だ解けぬ氷砕きの吾の側で歩行器を手に夫はじっと見る゛
゛馬鹿らしや歩行器を押す呟きの夫の心中それにも慣れる゛
病を持っても
日本男児
自分の意志は固い
だから、それからと繋ぐ
そよ風の春
梗塞になって四度目の春は元気いっぱい
゛あんたは未だ若いのだからがんばるんだよ゛
1月の新聞の死亡の蘭で知った
ちょいとひと休みする橋の上
老人との思い出の春
そよ風は夫の頬に触れて来る
゛馬鹿らしや歩行器を押す呟きの夫の心中それにも慣れる゛
病を持っても
日本男児
自分の意志は固い
だから、それからと繋ぐ
そよ風の春
梗塞になって四度目の春は元気いっぱい
゛あんたは未だ若いのだからがんばるんだよ゛
1月の新聞の死亡の蘭で知った
ちょいとひと休みする橋の上
老人との思い出の春
そよ風は夫の頬に触れて来る