春風

地球は自転公転しつつ傾いて来た
北国の春

゛流氷解けて春風吹いて゛らららら～
キラキラ水面輝いて来る
゛潮騒゛
新たな希望と未来
春を連れ出す

金鱗と跳ね返す幻の春鰊
私の青春の息吹
亡き兄達が壇の裏で掘って来た湧き水付近の゛わさび゛を添え
今晩の卓上の焼き魚

パタパタと仰ぐ七輪の風

色褪せた古新聞

誰よりも早起きし

昨日の゛揉め事゛からりと晴らす
老木のハイビスカ
今朝も、１輪咲いていた

゛夫と涙した口論゛
一夜明けるとカラリと晴れる
本日晴天

新聞で自分の名前をみつけたのは
高校入試の発表と
日曜欄の片隅

いつまでも自分が゛いとおしいく゛

切り抜いて置いた陽焼けした古新聞
整理した書棚の中から春の陽を探しに出て来た

未来の窓
もしもしウインドー

骨休め

水面が緩み雪解けの揺らぎ
旅の疲れの骨休み
石狩川の白鳥、鴨の群れ
きっと今がピークになつているだろう

あの雲の向こう側
ボートを漕いだ常盤公園

季節は夏
陽はうらら
水浴びをしていた涼しげな鴨親子

思い出は湖面から

ローマの休日

イタリアのルネツサンス
遊び過ぎた
トリノのお芝居見物も終わり

ガセネタで終止エンドのカラ騒ぎ
ある新聞記者の悪知恵もズバリ暴露
世の中捨てた゛門じゃない゛

まさか、、、がっかりさせた日本中
゛信じられな～い゛

巷の風が騒ぎだす＾ｏ＾
コホン、コホン何の風邪

ざらめ雪

手袋で掻き分けたザラメ雪
一口舐めたてみたが
ザラザラな無味乾燥な氷砂糖

゛樹氷通の雪の彩゛お名残惜しく
地表で咲いた゛春の陽炎゛

もう直ぐ゛春゛ね
呼びかけに来る

ブログの中で

私のブログの中で
失った過去を取り戻す

私語を無くした
日焼けしたモノクロの写真
別な窓から手を振る

菜の花、たんぽぽ、白つめ草、クローバー
四季折々の花束を積んで
高原列車は
長い過去のトンネルを今、抜けて行く

カーテンの外

わくわく今朝のカーテンの外

モーニングコールの朝日がいっぱい
まばゆい採光

山を越え丘を越え
たどりついたランラララ

あの日の状況が目に浮かぶ
ここは動物園
独り娘を抱いて
楽しんでいた私だー

思い出は走馬灯、、、あの雲が手を振った

お下がり

信ちゃんのお下がりのデジカメで
パチパチ
にわか仕立てのカメラマン

北見峠で
クーラーＢＯＸに残雪を詰め込んで

これからアンター等で釣～

こんな日もあったっけ
日焼けした思い出のアルバム

プロムナード

ひそひそ
肩を寄り添い歩く少女の長い髪に
風がさらって行く私語

゛朝シャンのいい匂い゛

残雪に残す午後のプロムナード

もしもし我が家の魅瑠妃さん
風にコロンの匂いを嗅ぎ分けて
わくわく夢を追いかける

同じプロムナード通り

残雪を駆けて

花林のふくろうが机上で発芽

日は揚々と
我家に゛春を告げに来た゛

表紙の中の止まり木で
五七五を口ずさむ
弥生三月

満ち足りた心で花林誌(128号)を待つ