金魚cafe

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日本酒セミナーに行ってきました。

2014-10-04 22:31:42 | 日記
京都で佐々木酒造さんの日本酒セミナーがあり参加しました。

私は年に1回ぐらいしか参加できないのですが、何回か催されているそうです。


日本酒に関する資料といいますか、日本酒のガイドブックのようなものです。



プラスチックのコップの下にしいている用紙は利き酒用のためのもので利き猪口と同じように青い二重の円が描かれています。

コップにお酒を注いでまずお酒の色を見ます。
透明なようでうっすらと色がついているのがわかります。

今回試飲させていただいたのが、写真で向かって左から聚楽第純米大吟醸、西陣特別純米、古都純米吟醸です。


こちら聚楽第純米大吟醸。
他のお酒の写真を撮るのを忘れてしまいました。^^:

試飲して色、香り、味を自分の舌でイメージしてくださいと。
ここからは私の試飲した感想です。

まず聚楽第純米大吟醸、色はほぼ透明、香りは洋ナシの香り(香りというのに流行がありまして昔はバナナ、今の主流は洋ナシ、青りんごの香りがするのを作られているそうです)さらりとしてスッと喉まで通ります。
冷やすとキリッとした味に。

次は西陣、色はうっすらとピンク、香りはリンゴ、甘くトロッとした感じで食事をしながら飲んでみたいと感じました。

最後に古都、色はうっすらと黄味がかっているような(これは白い紙を敷いたところで見るとぼんやりとわかります。)
香りリンゴ、まろやかでさらりとしているけれど大吟醸よりは濃い感じ。アルコールが一番高かったので氷を入れてロックで飲んでみたいなあと。

講座といってもすごくフランクで楽しくお酒を楽しむという雰囲気が好きで参加できるときは参加しております。

初回の方もいらっしゃるので洛中でお酒を作っている佐々木酒造のことから説明されるのですが、洛中というのは昔は豊臣秀吉が御土居というもので囲んだところが洛中でした。昔の地図を見ますと縦に長く横は鴨川の手前までだったようです。

豊臣秀吉がなぜ京都に聚楽第を作ったかといいますと、秀吉はお茶が趣味で水の良いところを捜していて良い水が出る洛中に聚楽第を建造したのです。

佐々木酒造さんの井戸の深さは約15メートル、浅い井戸だそうです、伏見だと80メートルぐらい深い井戸から水を汲みだしてお酒を作っているそうで、井戸が浅くて水がでるというのは水脈にそれだけ近いそうです。

京都の地下水脈はラグビーボールのような形で琵琶湖の2倍ほどの量をたたえているとか、歴史の勉強でチラリと思いだしたのは家康が京都の水を恐れて地下水脈をとめようとしたとかしないとか、水って重要だったのですね。

社長さんのお話では水よりも酒米の質のほうがお酒の出来に重要だそうで、京都でつくる山田錦より他県の山田錦のほうが質が良いのでそちらを使っているそうです。

地元の水、コメにこだわりたいけれど、土壌、気候だけはどうしようもないので技術だけでは限界がある、良い酒をつくるか京都にこだわるかでやはり良い酒をということで良いお米があれば他県のものを使うようになったそうです。

社長さんは日本酒離れと言われてる今もっと皆さんんに飲んでいただけるようにしたい、そのためには難しいことを考えず自由に楽しく飲んでいいのですと。

そのためには日本酒だけアピールするのではなく、やはり料理に合うお酒、日本酒は何にでも合うのでそういうところからもアピールしていきたいですと。

こうしてセミナーというか日本酒を身近に感じる機会を作ってくださってるんだと思います。

一人で参加しても日本酒を好きな方同士でお話も弾みますし、社長さんのお話に引き込まれてあっという間に楽しい時間が過ぎてしまいました。

これから新酒の仕込みが始まります。
11月中旬に杉玉がかけられたら新酒ができたサイン。

酒粕もできますし、楽しみです。^^