金魚cafe

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白鳥・三三両極端の会in秋のひょうご

2014-10-21 22:22:17 | 落語
この日は梅田で洋ちゃんのぶどうのなみだを観てそのあと西宮の兵庫県立芸術文化センターで落語会とちょっと忙しかったです。



三三さんはもう何回も聞いているのでどういう方かというのはわかっているのですが、三遊亭白鳥さんという方を見るのは初めて。

西の人間ですので上方の噺家さんはわかるのですが、お江戸の噺家さんは笑○とかN○Kに出てる方でないとちょっとわからなくて。

白鳥さんの師匠が三遊亭円丈さんという方でこの方は有名なので存じ上げておりますがお弟子さんまでは~とちょっと不安。

始まる前にお二人のトーク、お二人とも関西でのお仕事はあったのだけれども10年ぐらいお呼びがなくて最近は何回もこちらで落語会をされるようになったとか。

関西なので大丈夫だろうかというちょっと心配もされていたみたいですがトークが面白くてもうこちらの気持ちはがっちりとつかまれたと思います。

新作落語といえば桂文枝師匠が桂三枝のときに聞いたことがありまして非常に面白かったです。

前半三三さんは古典の転宅、これは泥棒に入られたおある大店の愛人さんが機転を利かした泥棒さんとのやりとりが面白く、三三さんの愛人っぷりはシュッとした粋なお姉さんって感じで三三さんらしさが出ていました。

お次の白鳥さんの古典の時そばならぬトキそば、時そばはおそば一杯十六文の江戸時代、屋台のおそばの代金を言葉巧みにごまかしちゃう、それを見ていた間抜けな男が真似をしようとして失敗するというもの。

白鳥さんという方は名前の通り白鳥で有名な新潟出身、白鳥という名前の前は三遊亭新潟というお名前だったそうです。

江戸っ子といえばおそば、それを新潟出身の屋台のそば屋が江戸っ子をやりこめちゃうというハチャメチャなお話ですが場内大爆笑でした。

中入り後は今度は三三さんが白鳥さんの書かれた新作殿様と海。

釣り好きだけれども10年間魚が釣れないというわがままな殿様のためにご家来が奮闘するというお話で目黒のさんまは出てくるわ、左甚五郎まででてくる壮大なスケール??のありえな~いお話でそれを古典でシュッとしている三三さんが座布団をイルカに見立てて跨ったりとオーバーアクションでこんな三三さん見たことないっていうぐらい奮闘されていました。

こんどは逆に白鳥さんが富久ならぬ富Qという古典に?挑戦されました。^^

富久という落語は有名なのにまだ聞いたことがありません、よくお芝居でやっているのは見たことがあったのでだいたいのストーリーはどのような感じかといいますと、なにをやってもついていない男が富くじを買うことになりました。
どうせ当たらないと思ったら~~。^0^$

ただ古典をそのままやったら面白くないと白鳥さん現代風の富Qに主人公は売れない時代の自分という設定、(ただし、主人公の名前は三三さんの愛称ミミちゃんで)ミミちゃんは真打になってもお仕事がなくバイトで食いつなぐ日々、ふとしたご縁で宝くじを買うことになりました。

ここまではいっしょなのですが、まあ現代の池袋を舞台にした富Qは国際色豊かでそれでも人情話は成立するんだなあ~と。

互いに普段できないことをやってみることで化学変化を起こしてまた違うものへと変化していく面白さ。

今は新作と呼ばれていても何十年とたてば古典になってるかもしれません。^^




ほうじ茶ゼリーで一息つきました。^^