大昔、鉄道で常呂を通り過ぎました。
オホーツクの流氷が窓から見える
そんな風景の中を走りました。
列車の中ではストーブが焚かれて
煙突は列車の屋根の上に突き出ていました。
お客はみんなストーブにあたりながら
いろんな話に花を咲かせていました。
そんな常呂の町が今
連日テレビで取り上げられるのは
町の人たちにとって青天霹靂の思いでしょう。
私もテレビで知ったのです、
鉄道はもうないのですね、
代わりにバスでしようか。
あの煙突列車の風情がなつかしいけれど、
そうは言ってられないのでしょう、
にしても、一年に一度くらい
あの素晴らしい前時代の列車を走らせるだけでも
常呂の町おこしにはよかったかもしれない・・・
と思っていたら
もうそんな必要ないくらい
連日カー娘で常呂、常呂と賑わっています。
素晴らしい!
昔、流氷を眺めて通っただけのあの町に
こんなエネルギーと宝物が隠されていたとは!
流氷の町に限らず
山間の村にも
どうか世界に直結するような宝物が隠されていますように。
でも、常呂でももともとは
ただそこにあった、というものではなく
「一人の人間の知恵」があったのですね。