人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

常呂

2018年03月02日 | ニュース

大昔、鉄道で常呂を通り過ぎました。

オホーツクの流氷が窓から見える

そんな風景の中を走りました。

列車の中ではストーブが焚かれて

煙突は列車の屋根の上に突き出ていました。

お客はみんなストーブにあたりながら

いろんな話に花を咲かせていました。

そんな常呂の町が今

連日テレビで取り上げられるのは

町の人たちにとって青天霹靂の思いでしょう。

私もテレビで知ったのです、

鉄道はもうないのですね、

代わりにバスでしようか。

あの煙突列車の風情がなつかしいけれど、

そうは言ってられないのでしょう、

にしても、一年に一度くらい

あの素晴らしい前時代の列車を走らせるだけでも

常呂の町おこしにはよかったかもしれない・・・

と思っていたら

もうそんな必要ないくらい

連日カー娘で常呂、常呂と賑わっています。

素晴らしい!

昔、流氷を眺めて通っただけのあの町に

こんなエネルギーと宝物が隠されていたとは!

流氷の町に限らず

山間の村にも

どうか世界に直結するような宝物が隠されていますように。

でも、常呂でももともとは

ただそこにあった、というものではなく

「一人の人間の知恵」があったのですね。