人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

死の街

2018年03月22日 | 日記

「死の街」という小説がありましたねぇ。

あれはベルギーでしたか。

けれども死の街は実は私の街

というか住まいするあたりだけの話ですが

ほとんど死の街。

お互いの気配は自動車が出入りする音のみ。

近所で立ち話する風景もなく

名前も知らぬ三件目のおじさんが

しょっちゅうバイクで出かけてる

お向かいのおくさんとは

彼女の出勤のとき自動車の中で目があうと

ちらっと挨拶するだけ。

向かいの90歳越えたおじいさんは

私が車の出し入れするたびにカーテンをちらっと

あけて見ていて不愉快・・・

向こう三軒両隣りがまったく

つきあいなく

どこからか

民生委員の人がたまにやってくるくらい。

死の街だなあと

思うときがあります。

親しくしていた人たちは

少し離れたところにいて

なぜ親しくなったかというと

わが子が幼いときに親同士だったのですね。

そういう関係性のない近隣関係はかくも

隔絶しているのでした。

田舎町でこうなのですから

都会ではもっと、と思われるでしようが

それが逆なんですから

面白いといえば面白いものですね。