「死の街」という小説がありましたねぇ。
あれはベルギーでしたか。
けれども死の街は実は私の街
というか住まいするあたりだけの話ですが
ほとんど死の街。
お互いの気配は自動車が出入りする音のみ。
近所で立ち話する風景もなく
名前も知らぬ三件目のおじさんが
しょっちゅうバイクで出かけてる
お向かいのおくさんとは
彼女の出勤のとき自動車の中で目があうと
ちらっと挨拶するだけ。
向かいの90歳越えたおじいさんは
私が車の出し入れするたびにカーテンをちらっと
あけて見ていて不愉快・・・
向こう三軒両隣りがまったく
つきあいなく
どこからか
民生委員の人がたまにやってくるくらい。
死の街だなあと
思うときがあります。
親しくしていた人たちは
少し離れたところにいて
なぜ親しくなったかというと
わが子が幼いときに親同士だったのですね。
そういう関係性のない近隣関係はかくも
隔絶しているのでした。
田舎町でこうなのですから
都会ではもっと、と思われるでしようが
それが逆なんですから
面白いといえば面白いものですね。