人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

仏になる顔

2018年03月16日 | 日記

ある医院の待合室でのこと

ふだんはむっつりしている受付の女性が

満面の笑顔を見せているので、おや、と思って見ると

90歳はゆうに越えたと思われる老女が

家族に付き添われて来たところで

かの女性はそのおばあさんをみてにこにこ顔。

なので私はそのおばあさんは何故

むっつり女性をもにこにこさせてしまう

その秘密はなんだろうと

しげしげとおばあさんを見つめました。

そしたら隣にいたおばさんと知り合いらしく

そのおばさんもにこにこで語りかけるのでした。

そのおばあさんは96歳で逝った私の母に似ていました。

そしてなんだかお顔が「ほとけ顔」とでも言うような

アクのないお顔だったのです。

ひとはある年齢を越えるとほとけ顔になるのでしょうか。

じっと見とれてしまったのでした・・・・