今年コンクールを希望された生徒ちゃん。
今回の目標を定めました。
それは…
練習のやり方を見直すと言うもの。
コンクールというと、
勝ち負けにこだわってしまいがちですが、
音楽はもともと自由なもの。
コンクールで評価を受けた演奏だけが
良い演奏とは限りません。
天才ピアニスト、ホロヴィッツなど
ご存知の方は納得でしょうか?
まるで魔法にかけられたような気持ちになる
素晴らしい演奏ですが、
コンクールの審査にかけたら
優勝は難しいかもしれません。
答えは一つでない音楽。
ではなぜコンクールがあるの?
と思いますが、
みんなで切磋琢磨して、
ピアノ大好きな子たちが
深く学ぶ場として
自身の演奏技術の向上や、
集中力、計画性、本番での舞台度胸…
有効に活用してたくさんの経験をします。
よくできても、選ばれなかった時
どう受け止めて、次に繋げるか。
また思うように弾けなかった時、
気持ちを整理して、自分の演奏を振り返る、
今後の課題を見つける。
大人になってからも
こんなに良いものなのに選ばれない、
こんな事、あります。
なぜだろう?どうしたら良いか、
何を改善すれば良いだろう?
がっかりして終わってしまわず
次に繋げる努力が求められます。
時には理不尽と思える事だって
人生には起きます。
それでもめげずに前を向いて歩いていく強さは
必要ですね。
大人になってから、初めて経験するより、
経験したことがあれば、それを活かせます。
もちろん良い結果は喜ぶべきことですが
これも何が良かったのか、
終わった後に振り返ることは
大切だと思います。
とても密度の濃い練習をする
というのも、大きな成長につながります。
得るものはたくさんですが、
受け止め方については
周りの大人のサポートは必要だと思います。
仕事なら、失敗が会社の大きな損失になることも
ありますが、ピアノなら、誰にも迷惑をかけません。
自分が受け止めるだけ。
だから本当はもっと気楽にやっても
良いかもしれません。
誰のためでもなく、自分のために…
さて、練習のやり方を見直す。
これは生徒ちゃんにとっては
大きな課題です。
課題曲の練習を通して
どんなやり方が有効なのか
自分自身で納得できるように、
そして彼女の良さを最大限に引き出せるように
じっくりと向き合いたいと思います。
とても素敵な演奏をする力のある子です。
でも普段の練習は…💦
かなりもったいないことになっています。
生徒ちゃん自身もなんとなくわかってはいる
けれどなかなか改善できない。
だからこその挑戦になりました。
もともとやる気はすごくある子なので
きっと実り多い体験ができると思います。