潮騒を愛でる

山オンナのワタシが毎週のように海に通っている。
海が恋しいつんちゃのために。

つんちゃがうちに来るまでは、
ラブラドールの出自など知らなかった。
でも、あんなに嬉しそうに海に入り、海を眺める姿を見ると、
血統というものを感じずにはいられない。

そんなつんちゃと海へ通い始めて、
山とは別の癒しを受けているように感じる。

いつだったか、テレビの番組で、潮の寄せて返す音が
人間の脳にリラックス効果をもたらすと解説していたことを思い出す。
その間隔が７秒というのが最適なのだと言っていた。
その理想の７秒というのはどこの海岸でも望めるというものではないらしい。
例えば関東圏では大磯くらいしかないそうだ。


残念ながら我「つんちゃ最寄り海岸」の波は気忙しい。
小波が次々と寄せる。
突堤がいくつも海岸線に設けてあるせいなのか？

それでも、波打ち際を歩き、潮の香りを嗅ぎ、
つんちゃと浜辺でしばらくぼんやり遠くを眺めて潮騒を聞いていると、
なんとなく効果はあるように思える。

「今日も潮騒テラピーで癒されたなー」
と、帰路に通る”おにゃんこ通り”では
つんちゃ、唸りまくる。
さっきの穏やかな気持ちは雲散霧消。

潮騒を聞きに毎週通うヒーリングの効果は、
その都度きれいに消費しているようだ・・・。

つん：はいはい、またお会いしましたねぇ～～。
　　　海好きつんちゃですよ～。

つん：今日の波の具合はどんなんかなー。

潮騒評論家つんちゃ先生、難しい顔。

つん：ま、こんなもんやろ。

つん：も１つ先の浜辺にも調査に行ってみるやん。

つん：工事中もなんのその。

つん：突堤、同じに見えるって？
　　　うち、ちゃんと移動してんで。

つん：でも、あんまり波の音、違わへんな・・・。
（その先はヨットハーバーから”犬毛海岸”へとつながっている。）