VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

生き続ける人

2009-06-19 | Weblog
「つっきー」
つんちゃ球場に入る直前に、後方からそう声をかけられた。
つんちゃはちょうど、中にいる誰かに向かってウォウウォウ言っているところだった。
振り返ると、わんこ連れではない。
声の主はアレンぱぱだった。

ひとりで散歩の最中だったそうで、
つんちゃ球場を通りかかると、
聞き覚えのある大きな吠え声で「音源」を察したそうだ。

1月、アレンままと永遠のお別れをした真冬のあの寒い日から
季節は巡り、もう6月。
この世に在る人たちの思いなど聞き届けてもらえないかのように、
時間の流れというのは否応なく坦々と過ぎていくものである。

叶わないとわかっていても、
逝ってしまったひとに無性に会いたくなることがある。
でも、そんな時、生前の姿が鮮やかに蘇る。
ちょっとした表情、しぐさ、声。
その人の特徴がクローズアップされた、
言わば凝縮版とでもいうべき姿がイメージ画像で再現される。

心の中に生き続けるということは、
そういうことなんだ。
会いたい時にはいつでもどこでも会える。
そう、思えるようになるにも時間が必要なのだが・・・。

仏は常に居ませども
現ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に
仄かに夢に見え給ふ

昔読んだ本の中に出てきた一節。
出典は何なのか知らないけれど、
この部分だけを覚えている。
正確な解釈もわからないままなのだが、
別れを重ねていくうちに、
今では自前解釈による自分用の歌となっている。

アレンぱぱは、近日、京都のお寺へいらっしゃるそうだ。
その際にアレンにも会ってくるつもりですと仰っていた。
まだアレンを迎える体制にはなっていないと仰っていたが、
またみんなの元へアレンが帰ってくる日を待ち望む。

後注:調べてみると・・・
   『 梁(りょう)塵(じん)秘( ひ)抄(しょう)』
   の中にあった。
   
 ここにあげた歌は、『梁塵秘抄』に収められている 今様 ( いまよう ) (平安時代の流行歌謡)の一つです。『梁塵秘抄』とは後白川院( 1127 ‐ 1192 )が選んだ今様集ですが、その中には仏教をテーマとしたものが多く含まれています。
(大谷大学HPより)











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つっきーの木