花咲爺さんの独り言

昔は花を咲かせた事もあったのか? 自慢話ばかりするお爺さんです。歳に似合わず山登りや庭園鉄道、カメラいじりが大好きです。

悪戦苦闘 ようやく注入口が出来ました。

2013年02月25日 20時44分00秒 | 模型工作
シェイを待つ間の気晴らしに、給水塔の製作に取り掛かっていますが、今日は私の最も苦手な金属部分の加工をしました。
給水塔の自作に当たっては、F'TrackさんやRailtruckさんから沢山の情報提供を頂き、それを基にしていますが、細部にわたっては花咲爺さんの独断と偏見により寸法を決めています。あしからず。



これが今日ようやくの思いで完成させた給水塔の給水口です。上が完成品で下は最初の失敗作です。簡単には作れなかったと言う証拠品として並べておきました。

今回の給水口はタイトルの通り悪戦苦闘でしたので、どうやってそれを乗り切ったか? 製作過程を写真で説明させてもらいます。今後同じ様な物を作ろうとされる方に、若干でも参考になればと思います。



今回の材料は、たまたま買い置きのあった「0.3mmの真鍮板」を使いました。0.3mmだとこのような使い古しの裁断バサミで切ることが出来ました。方眼紙に大体の大きさの展開形状を描き糊で真鍮板に貼ってから切りました。



先ず適当な厚みの木の板をバイスに挟み、上面をカンナで丸めました。その丸みに真鍮板を押し当てて手で曲げていきました。この手で曲げる所がポイントなのです。初めハンマーを使って曲げたら、板厚が薄い為に打痕が沢山付いて、後でサンダーをかけても簡単には取れませんでした。厚さが薄いのであまり削る事もできません。 最初にお見せした失敗作はハンマーで叩いた物です。



Uの字まで曲げたら今度は角材を、作りたいテーパーに合わせて丸め、それに沿わせて曲げてゆきました。時々真円度を確かめながら、前後にずらしたりしたら、手だけでも曲げ易いです。



ほぼ曲げ終わったら針金で縛る様に巻き付けていききました。この作業は次のステップでも役立つのです。ちなみに、針金は盆栽などで枝の矯正に使う、ビニール被覆した物がたまたま有ったのでそれを使いました。


針金を巻き付けたままで、今度はハンダ付けです。点付けが終わったら針金は除き全長にわたってハンダ付けを行います。盛りすぎたハンダはヤスリなどで取り除き表面を仕上げます。



続いて、給水口の先端部分も作ります。私の所には手頃なポンチ(ドリルで穴あけする時に位置決めに使うあれです)が有ったのでそれを使いました。このときも金槌は使わずに手だけで曲げました。



出来上がった3つの部品をハンダ付けしました。理想的には付き合わせが良いのでしようが、作業が難しいので若干ラップした状態でハンダを付けました。
作り終わってから、根元の太さに比べて先端の太さがやや小さかったと気付きましたが、良い事にしました。



終わりに胴体との接合部分も作りました。この部分だけは1.0mmの真鍮板を使いました。写真は注水口と蝶番部分のハンダ付けの場面です。蝶番が注水口に対し垂直・水平・直角に位置するように蝶番の穴に針金を通して確認しながらハンダ付けしました。
終わってしまえば他愛の無いことでしたが、とても神経を使う仕事でした。その結果、自分でも先ずまずの仕上がりになったと思っています。( 例によって花咲爺さんの自画自賛が始まりました。)