2日目のロンドンは、行程表では午前中ショッピング(自由行動)になっていましたが、添乗員さんの計らいで、バッキンガム宮殿の衛兵の交代式を見学する事になりました。
衛兵のパレード(交代式)は午前11時半だと言うので、市内の観光地を幾つか廻りました。
今では何処が何処だったかハッキリしません。街角ではかっこいいロンドンのお巡りさんが、必ずペアで巡回していました。
ここが衛兵の交代式が行われるバッキンガム宮殿前の広場です。( この写真、初日の市内見学の時にも使いましたが、本当は2日目に撮った物でした。)
宮殿前には1時間前に到着したものの、すでに沢山の観光客で埋まっていました。フェンスの中で何かが行われているらしいのですが、残念な事に背の低い日本人には全く覗けませんでした。しかしその時若い外人の女性が『写真を撮ってあげましょう』と言ってくれ、連れの男性に肩車されて写真を撮ってくれました。その写真がこれです。当時はデジタルカメラではなかったので、撮った映像を直ぐには確認できず、帰国後初めて確認できましたが、それは宮殿内の衛兵が、交代の準備のたに整列したところでした。思いがけない所で思いがけない外人さんの気遣いに接し、ジ~ンと来るものがありました。
午前11時半、いよいよパレードが始まりました。ワンちゃんが先導役で、先ずは音楽隊の行進です。目の前をいろいろな楽器を手にした隊員が進んで行きました。
次は小銃を持った隊員たちが進みます。これを見て直ぐに連想するのは「オモチャの兵隊のマーチ」でした。そのモデルとなった本物に、こんなに身近に接している自分が嘘のようでした。
この一連のパレードの写真をご覧になって、大方の方は既にお気付きでしょう。そうです私たちの居る場所は宮殿の正門前で、かつ観衆が人一人前に居ない(邪魔が何一つ無い)場所なんです。こんな恵まれた場所で心待ちにしていたパレードが見られるなんて夢のまた夢でした。何故そんな事ができたのか、実は警備のお巡りさんが人ごみの中でうろうろしている私たちを見つけ、人ごみをかき分けて前に出してくれたのです。もちろん周囲の外人さんたちもそれに協力的でした。
後で考えてみたら、多分背の低い家内を見て気の毒に思ってくれたのでしょう。私一人ではこんな好意を受ける事は無かったでしょう。家内のお陰です。
パレードも終わり、昼食も済ませたら後は次の目的地パリに向けての移動です。カンタベリー郊外をバスで走りぬけ一路ドーバーの港に向かいました。
ドーバーの港が見えてきました。ホバークラフトの発着には海に面した広くフラットな土地が必要で、一般の船舶とはちょっと離れた所が乗り場だったような記憶があります。
いざホバークラフトに乗船です。ホバークラフトは予想以上にでっかい物でした。前後左右にある4基のプロペラが推進用です。
この写真は絵葉書です。中央が車両、左右が乗客のスペースになっています。浮上する為には設置面積が広く必要な為、とても幅の広い形をしています。
一般的にホバークラフトは騒音や揺れがひどいと言われていましたが、それ程感じませんでした。それよりも時代の最先端の乗り物に乗れる興奮の方が大きかったのでしょう。
出航するとまもなく客室乗務員が免税品を売りにやって来ました。もうここは一国の支配が及ばぬ公海上なのです。ただ、まだ旅は長いのでみやげ物などは買いませんでしたが、ビールかスコッチを飲んだような気がします。
この英仏海峡(俗にドーバー海峡)のホバークラフトは2000年10月に廃業になった様で、この記事を見て乗りたいと思われても後の祭りです。 念のため申し添えておきます。残念ですね。(笑)
3回にわたってお伝えしてきた「ロンドン」もこれで終わりです。いよいよ次回からは「パリ」に移ります。拙い写真や文章ですが、またお付き合い頂けたら幸いです。コメントも歓迎します。