ニャンマイダ~ブ・・・
ご主人が往生され直ぐに生まれたお孫さん。
「いくつですか?」
「5歳!」って右手を大きく広げ教えてくれました。
「そういえばご主人が御往生なさってこのお孫ちゃんがお生まれになられたんでしたね。
悲しい中にもホッとできるようなひと時をいただいたことを思い出しました。
「そうなんです。もうこんなに大きくならしてもらって・・・
私らも同じ年月を過ごしてたんですね。」
「本当に・・・」
可愛い女の子です。
お兄ちゃん2人に守られるんでしょうね・・・
人懐っこいこの子は、コイツみたいなものでも寄って来てくれます。
お坊さんが珍しいのでしょうね。
ましてやお参りしたのがコイツですので・・・
お勤めの間も横から来てはジ~・・・
後ろから来てはジ~・・・
少々、照れてしまいますがここは平常心、平常心・・・
御法話させていただいているときも横に座って下さって色々かまってくれたことです。
2連数珠の大きな房が気になる様子。
お婆ちゃんに借りた単念珠の房と比べたり、
気持ちいい触り心地に持ち遊んだり・・・
お婆ちゃんは気の毒がって制止しようとされるのですが、「大丈夫ですから気になされんで下さい」って申させていただいたことです。
見て感じ、触って感じ・・・
何か思ってくれればそれでいいのです。
結局は、お孫ちゃんが気になり法話を聞くどころではなかった様子でしたが・・・
これはこれで嫌いじゃありません、コイツ。
コイツのお念仏をまねて下さるのでしょうか・・・
「ニャンマイダ~ブ~・・・」って声が背中に聞こえます。
これはこれで有難く、
彼女の声にお爺ちゃんのおはたらきを聞かせていただいたことです。
「よう参ったね!ようお念仏申したね!」って・・・
このひと時もお念仏の雨となり乾ききった大地の慈雨となる・・・
いつの日か荒れきった大地に芽が生えることでしょう。
「あ~・・・ず~っと一緒にいてくれたんですね!」って、気付くことでしょう!
有難くて、コイツも彼女の後に「ナンマンダ~ブ・・・」