月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

娘之表情

2012年12月29日 20時03分42秒 | 仏々相念(住職日記)

あ~、暮れるよな~・・・

 

どこの家も大掃除でバタバタされているのでしょうか。

明日が雨であることも天気予報を見て分かっているのですが、

どうしても晴れ渡った天気の下に汚れて佇んでいる車を見るとジッとしておれません。

済ますことを済まして外に出ます。

「今日はワックスもかけて・・・」ってルンルンで磨きます。

 

お墓参りに上がられる方がおっしゃる、「何もせんのに忙しゅうて・・・」

本当にその通りで、何となくセカシイ・・・

でも、やっぱり何を差し置いても洗車です、コイツ。

お陰でピカピカ。

 

洗車完了し、次のこと。

捨てることのできない燃やせるモノを燃やします。

環境問題に触れそうですが、気長に燃やします。

間々に空を見上げますと気持ちいい青空が広がっています。

いつの間に通ったのでしょうか、北東に向かい飛行機雲が・・・

あ~・・・どこ行きなのかな~・・・

どんな人が乗っているのだろうか~・・・

どんな用事でのっているのでしょうか・・・

いろんなことを思いつつ、また火に向かいます。

 

結構な大仕事でして・・・

1時間半程経過したころでしたでしょうか、

玄関の戸が開きます。

ニコニコ微笑みながら坊守が出てきました。

「どうしたん?」

「お芋さんを持ってきたよ~!」

両手にホイルに包んだサツマイモ。

このお芋もご門徒からのいただきもの。

ご門徒に感謝しつつ、火の中に一つ、二つと放り込みます。

とても嬉しそうな坊守の顔。

ホクホクの焼き芋が見えるのでしょうか・・・

 

結局、3時間程・・・

腰がしんどくてしばらくは立てません。

ストレッチをしながらジワ~っと伸ばします。

電気が走るような刺激が流れます。

 

居間に帰ると坊守と娘がお芋さんを収穫に・・・

「アチ、アチ・・・」ってホイルを剥がす坊守の声が聞こえます。

コイツが座っているところからは坊守は見えませんが、どんなになっているのか興味津々に見る娘が見えます。

何気にその顔を見ていると、今、坊守がどんな行動をしているのか分かるようです。

お芋さんを半分に割った瞬間なのでしょう、何とも言えんいい顔になります。

わ~、こんなになっているんだ・・・

わ~、おいしそう・・・

幼き頃と何ら変わってない表情にもの凄く和むコイツがいたことです。

 

この焼き芋!

メッチャ美味しかった!

 

気忙しい日常のちょっとした幸せ。

あの表情を見れただけでも今日の一日がもの凄く充実したように感じたことです。

明日も願生れます。