新年早々、青年部に入ってからの因縁のライバル「ジャン」氏から電話が鳴った。
なにやら冬のTHFで決着をつけたいと。
ジャン・ピエール・アリマ・・・。
古くはK沼企画委員長の下で賀詞交やボウリング大会で闇を暗躍しあい、K賀広報委員長時代は、諜報部員として間諜、密偵、情報工作など青年部の闇を渡り歩いた仲だった。
僕が伊賀者なら彼は甲賀者、藤子不二雄ワールドで言えば、僕がハットリ君だとすると彼はケムマキであるでござろうなぁ、にんともかんとも。
今は、お互い過去を隠し、腹部会長と書記幹事として共に職務に全うする間ではあるが、お互いあの頃のフラッシュバックを恐れて、会話にも緊張感が漂っている。
何も言わずエレベーターに乗りこみ頂へむかう。なにやらその異様さにアナウンスするジョアンナの声も心なしか震えていたように思えたのは私だけではないだろう。きっとジャン氏もそう感じたはずだ。
お互い隙あらば懐のものを抜き出し、写真合戦とあいまみえんとする緊張感の中で、ふと窓の外に目をやれば二人が昔修行をした新川の櫓が見えた。
(岡本の回想)
お師匠様、お元気ですか?
何の因果か、こうしてジャン氏とTHFにいます。
まだ駆け出しの末端の青年部会員だった僕らに、忍びのイロハを教えてくれたお師匠は今もあの櫓で、中途半端にオープンした新川さくら館で土日祝日午前10時から午後3時まで櫓の番のアルバイトをされているのでしょうか?
あの頃の陳マーボーと白米ばっか食べていたジャンあにさんが懐かしいです・・・・。
もうあの頃には戻れないのでしょうか?
お師匠様、とりあえずジャン氏には櫓を訪れるように言っておきました。
あの櫓は土日祝日10:00から15:00までしか開いていないのは伏せておきました。
(回想終わり)
!?何やってんすか!?
フフフ、オカモトクン。キミニトッテオキヲミセテヤロウ。
モウチョットマッテクレ。
忍法、ビックジョンソン&ジョーンソーーン!!
なんてことを!!公共の物に・・・。
ジョアンナだって横で困ってんだろ!!
ジャンさんそれ、ヤバいっすよ!!
言いーってやろ。言ってやろ
せーんせいに言ってやろ!!
ワルカッタヨ、オカモトクン。
ロコモコ、ゴチソウスルカラ、ミノガシテクレヨ
うんっ!!
あにさん、しょうがないなぁ。ご馳走様です!!
年始のおだやかな(?)昼のひとときの話でした。
2ne
*このお話は70%くらいフィクションです。なお「お師匠様」というものは存在しませんのであしからず。